ご注文はうさぎですか? BLOOMを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
降って湧いた忙しさを乗り切るために、チノが掲げた救助要請。
色んな人達の助けで、忙しさを乗り越えていくチノの周りに、七色の制服の虹がかかる。
去りゆく母が祈りを込めて、残した夢の更に先へ。
特別な日にも、特別ではない日にも、笑顔を贈り物にして。
そんな感じのクリスマス後編! 友情プレゼントにチノちゃん号泣回である。いや実際、アレは泣くよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
特別な忙しさをみんなの協力で乗り越え、幸せが円を描いてグルグル回る。
非常に”ごちうさ”的な多幸感が画面にあふれて…その特別さで物語が終わらない。
いつもの面々で迎える、特別な日の後も続いていく特別ではない日々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
”日常系”の面目躍如、変化の中の継続、分断を乗り越える連帯がしっかり話を締めて、充実感のあるエピソードだった。
ココアとリゼがいないラビットハウスに満ちる幸福を描いたあとで、”戻し”て終わるの強いよなぁ…。
母の喪失と、それを埋め合わせ継承し乗り越えていく時間の歩みは、多分三期の大きな軸だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ココアさんがラビットハウスに身を寄せたからこそ、生まれた変化。志半ばに倉庫に託した祈りを、さらに色彩豊かに広げてくれたありがたさ。
そういうものが、虹色に結実するクリスマスだったかな、と思う
つーわけで、異常なテンションで”姉”の地位を奪いに来る黒髪の魔女から物語はスタートである。弱いくせに無理しおって…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
決意の救助要請を受けて、見慣れぬ色の制服を着てチノチャンを助ける二人。看板ウサギも追加だよ!
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チノちゃんは母の抜けた穴を小さい体で埋めるべく、結構無理を重ねてきた子供だと思う。大人びて見えるのは自然体というより、選択して作ったある種の鎧、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ココアさんを筆頭に、そんな重荷を色んな人に預けれるようになった結果、ラビットハウスには色んな人が助けに来て、とても賑やかだ。
異様なテンションで荒れ狂う助っ人に、しっかり”ありがとう”を言うチノちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
『受け取ったものに報いたい、ちゃんとしたい』という気持ちは彼女の自然体であり、それを照れずに真っ直ぐ言えるようにもなっている。そらー、助けたくもなるわな…。
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年長組が一生チノちゃんを見守り手を差し伸べている様子が、俺は本当に好きなんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
この賑やかすぎるクリスマスは、チノちゃんがどんな人達に囲まれ、何を手に入れたかを観測する妙な静けさがある気がする。躁的な激しさの中で、彼女の”今”をスケッチする筆…というか。
”姉”たちは血の繋がらぬ妹の奮戦をしっかり見守り、特大級の幸福爆弾を仕込んでいる。みんなに食べてもらうために、笑顔でケーキ作るチノちゃん可愛いねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
サーモンピンクとスカイブルー、新たな色でやってきたのは、友情という名前のサプライズ
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お姉ちゃん世代には頼れても、受験を頑張る姿を身近で見てる友達には声をかけられなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
そんなチノちゃんの思いを受けて、差し出されたダチ公の掌。強がりガールの瞳も、思わず喜びで潤む。
あからさまに、人前で泣きなれてないのが可愛い。
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EDの歌詞じゃないけども、大好きな場所があれば離れても帰ってこれる。進む道が違ったとしても、それが終わりってわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ラビットハウスを拠点に未来にも広がってるだろう友情を受け取って、嬉し泣きしてしまう孫を見て、頭上の亡霊も思わず涙である。
チノちゃんが泣くの下手くそなのは、一回泣くことを自分に許せば際限がなくなってしまう意識が、多分あったからだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
しかしもう、悲しみの海に沈まないという安心感があるからこそ、差し出された友情、嬉しい未来に涙も流せる。自分の脆さを、他人に預けることが出来る。
それはやっぱり幸福なことだなぁと、見ながら思った。そうさせてくれるマメの思いやりが、本当にありがたい…話繋げてくれた”姉”もなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
人間椅子からふわふわティッピーを飾り、チマメ隊のテンションは最高潮。どうみても小学生。そして椅子を使え!
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幸福の定点観測地点として、今回幾度も顔を出すラビットハウスの看板。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
朝、昼、夜。
移り変わる光の中で色んな表情を見せるウサギが、忙しない聖夜をよく照らしてくれる。
ココアサンタも戻ってきて、七色の制服が木組みの街に踊る。
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身内のトンチキなハイテンションが、お客さんに見られてるのがなんか良いな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
三期で頻発する一般幼女との絡みもそうなんだが、彼女たちの幸福が頬が触れ合うほどの密接距離で造られつつ、同時に世界と接点を持ってる様子は、チマチマ大事にされてる…気がすんのよね。
まぁその風通しも、身近で特別な触れ合い合ってこそなんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
幸せが数珠繋ぎになるサプライズサンタの大公開は、もう脳髄の幸福中枢をハンマーでガンガン殴られているようなもんで、そろそろ国が規制を考えるべきだと思う。
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誰かが誰かを思い、その証を手渡す。前回からしっかり土台を固めていたとは言え、やはり優しさが怒涛と押し寄せるこの展開はありがたいが過ぎる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ここであの涙の先、チマメ隊のド友情でもう一発殴ってくるの、ホントズリーな、と思う。
マジ立派なんですけどこの幼女!(そろそろ高校生)
ここでもチノちゃんは受け取った幸せをしっかり返したいと思い、自分が何をすればいいのか考え続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
この生真面目さが彼女の良さだし、未来へ進むエンジンでもある。
どうすれば、受け取った優しさに相応しい自分になれるのか。そう考えることが、彼女の道を定めていると思う。
時は流れ形は変わっても、縁は切れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
帰ってこれる場所に、今までと違う繋がりでまた向かい合う事が出来る喜び。
それを守ってくれるのが、木組みの街にかけられた一番強い魔法、優しい嘘なのかもしれない。辛ぇことや悲しいことが、必ず正しさで報われる街だからよ…。
『報恩はとりあえず、乾杯の音頭からー!』ってんで、引っ込み思案のマブダチがらしくないテンション出してるのを、マメが微笑んで見守ってるのがホント良いんスよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ココアさんが来て以来、どんどん変わる親友を二人は、凄く喜んでいたんだと思うね
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同じく報恩気質のりんちゃんさんがいつの間にか手伝ってるのも、母が好きだった手品をココアさんが結構モノにしてるのも、この作品のチャーミングな所てんこ盛りって感じで、非常に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
今第一話見返すと、ここに結実するよう結構ネタが仕込まれてて、やっぱ相当考えて構成されてるな、という感じ。
中盤の山場である第7話で、凄まじい鮮烈さで描かれた喪失と守護。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
最初は腹を打っていたステッキは、ハロウィンで行われた魔法の伝授を経て、しっかりココアさんのお家芸になっている。
制服も見知らぬ色を加えて、とびきりの賑やかさが取り残された娘を包む。
それを見守る祖父と父の視線が、やっぱり最高に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
この幸福の虹を見ることが出来ない人の思いが、確かに温もりを見守り、街に満ちていると信じる表情。
オイ…最高の仕上がりでその”橋”と”丘”を描くのは卑怯だろッ! 第7話参照ッッ!!
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そこは死者が降りてくる場所であり、形はないが確かに在るものと繋がる境界線だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
ラビットハウスの外側で、聖夜に形を為すことは許されていなくても、手品と制服を託してくれた人は確かに、この景色を見守る。
そんな確信が、タカヒロの視線の中にある。娘達が幸福でいることで、父は妻を取り戻すのだ
あまりにも美しい街の、あまりにも美しい夜と朝。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
くじを引こうが引くまいが、やっぱり自分の人生を変えてくれた”姉”には報いたい。
眠気を堪えて、サプライズサンタを返そうとするチノちゃんの健気が、ワシには強すぎる…。
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”妹”がわざわざ選びプレゼントしてくれた、魔法使いのスノードーム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
それにココアさんが添える指先と笑顔には、いつもどおりの幸福がたっぷり満ちている。この人、マジでチノちゃん好きすぎるからな…。
ありふれた日々の幸せを、形にして確認する特別な日。それが開けても、日々は続く。
いつものように騒がしい幸福を、見つめてティッピーも微笑む。オーナメントが片付けられても、沢山の輝きがチノちゃんを守り、支え、導いてくれるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
そんな日々は不変ではない。繋がりの形は変わり、それぞれが立つ位置を時間が押し流していく
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それでも幸福に繋がれる未来があることは、メグの語ったバイトの夢が既に告げたとおりだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
どうしようもなく変わっていっても、移ろわないないものがある。変わればこそ掴める幸福もある。
少女たちはそんな色彩を繋ぎ合わせて、新しい虹を編んでいくのだ。
そんな感じの、とても幸せな聖夜…と、それを越えて続く日常のエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
僕は三期を、”母の喪失”という補助線を引いて見ているので、チノちゃんの嬉し泣きにはガツンとやられてしまった。
泣くことは母の死以来封じてきたと思うのよね、嬉し泣きでも。でもチノちゃんは、もう泣ける。
そんな未来を連れてきてくれた人と、それに連なる沢山の幸せ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
抱えきれないほど受け取った愛に、どうすれば礼を返せるのか。チノちゃんは必死に考え、前に進んでいく。
そうして変わっていく景色の、全ては愛おしい。特別な日も、特別でない日も幸福に満ちている。
世界にみっしりと満ちた優しさを寿ぐ、”日常系”の最精鋭としての仕上がりを堪能できる、素晴らしいクリスマスでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日
いつものラビットハウスに”戻る”ことで母の夢を越えていくのが、マジでつええ。
辿り着いた虹の先に、まだまだ未来は続く。
次回ごちうさ3期最終回、とても楽しみです。
しかしチノちゃんが泣く時『チノちゃん泣かないで…』とか言い出す弱い自分に反逆して、声を保志総一朗にして『おいッ…何、我慢してやがる! …お前は今泣いていい!』って心の中で叫んだのは、トリーズナーとして正しかったと思います。誰にも馬鹿にする資格はない!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月20日