イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 20/12/30 TNX『Trash or Victim』

昨日はTRPG収めということで、シェンツさんのオリジナルシナリオを遊んできました。

シナリオタイトル:Trash or Victim システム:トーキョーNOVA-X RL:シェンツさん

新米くん:”星に絵を捧ぐ”レイリー:14才女性:カブキ◎●ニューロ、タタラ 画才と狂気に溢れた、若きサイコアプリ技術者。ガダラの秘めた暴力に心酔し、その朱き美しさをイマジネーションに変えている。
浅間忍さん:”時計じかけの衛士”イスギ:16才男性:カブト◎●チャクラ、アヤカシ ガラスじかけの心臓を持つ、ナマケモノの獣の一族。いつ止まってもおかしくない爆弾を抱えつつ、体を張って群れの仲間を守る。
アカメくん:”銀槍手”アズマ:17才男性:フェイト◎●カブトワリ=カブトワリ テラウェアの不都合な真実に触れ、”いなかった”ことにされた一家の生存者。復讐のために銃を取り、真実を求めて一人街路に立つが、伸ばされた手を拒むことの出来ない生き様に縛られる。
コバヤシ:”悪霊憑き”ガダラ:16才男性:カタナ◎マネキン●シキガミ 幼少期より戦闘用サイコアプリの実験体となり、その結果生まれた異能で全てを壊しストリートに落ちた少年。傷つけないために一人になろうとする思いと、寂しくて一人ではいられない弱さの間に殺意を尖らすリーダー。

こんなメンバーが肩を寄せ合い、掃き溜めのようなストリートから空を見上げるシナリオを遊んできました。大変楽しかったです。
”決断”というTRPGの一番面白い所に強くフォーカスしたシナリオで、散々悩んで苦しみ、自分のスタイルを問いながら選び取った道を駆け抜けました。シナリオの手順は非常にシンプルに整形されつつも、濃厚に『ゲームをした』という後味が残る、大変面白いセッションでした。どこにフォーカスするかハッキリしているので、手続きの簡略化が鮮明化になって、楽しさを増しているのが強かったなぁ……。
ネタとしては『依頼を受けたのが失敗でしたね』な、どん詰まりに否応なく追い込まれていく感じのシナリオなんですけども、うまく強制感なく、PLの選択の結果地獄に首を突っ込んでいく感じがうまく演出されて、凄く楽しくずっしり胃に重い、いい感触で遊べました。
完全にハンズフリーな選択は時間がかかるしPLに強い負荷なので、取りうる選択肢を複数用意しつつ、迷いすぎないようしっかりフレーム化していたのも、遊ぶ相手の顔をよく見ていたと思います。シナリオをブートした時、遊んでいる仲間がどんな気持ちになるかエミュる精度の高さが、シェンツ先生の強みだと思う。

自分は積極的に集団の頭になることを選んで、弱さと迷いに満ちたリーダーをやってきました。迸る面白そう感に乗っけられる形で、早めに情報を出したら他PLがしっかりそれを拾ったキャラを出してくれて、皆の思いが噛み合ったセッションになりました。
久々にNOVAやったんですが、やっぱり世界観とキャラ表現が無茶苦茶魅力的で、キャスト同士の掛け合いとかグツグツ煮えれて大変楽しかったです。馴染みのシステムなので水が合う……てのもあるけど、やっぱ独特の空気感と面白さあるよなぁ……。
しかしいま遊ぶと重いのも事実で、そこら辺極力スムーズに為るよう沢山手を入れてくれたシェンツさんの心遣いはありがたかった。新しいシステムの知見を導入することで、古いシステムの魅力が表に出てくるのは面白い。
あと久々に超キツい戦闘をやったら、なんか脳の錆びついた部分に油が入って、妙に楽しかった。たまにやると面白いな、キッチキチのカット進行。毎回になると、もう胃が持たれるけども……強く作ってよかった……。

というわけで、大変楽しいセッションでした。今年も沢山の物語を一緒に作り上げることが出来て、恵まれていたと思います。来年もまた、素晴らしい出会いが果たせると良いなと思いつつ、同卓してくれた皆さんに感謝を。
良いセッションでした、ありがとう。