ウマ娘 プリティーダービー Season2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
涙と決意の菊花賞を終え、トウカイテイオーに”走り”が戻りつつあった。
メジロマックイーンもまた、強敵(とも)の帰還に向けて闘志を燃やす。
目指すは春の天皇賞、スピカ決戦。
雨中の阪神大賞典を前に、ふたりに蘇るのは桜の思い出であった…。
というわけで先週のいい最終回を超えて、さらなる伝説に向けて動き出すウマ娘二期第三話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
スピカの仲間でありライバルともなるマックイーンが、どんだけテイオーのこと好きか、そして早く強いウマ娘なのかがよく判るエピソードであった。
やっぱ壁役に迫力あると、話にメリハリつくなぁ…。
昔馴染みのライバルと競り合いながら、調子を戻す…どころかさらなる力をつけていくテイオーの姿あり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
その背中を追うカノープスの、ワチャワチャ可愛い奮戦もあり。
アイドルホース達の決戦に向けて、血をたぎらせるファンたちの表情もあり。
ウマ娘が息づく世界が、横幅広く切り取られる回だった。
賑やかに笑いと日常を描いてるシーンもいいが、静かな決意と気迫を見せる場面が冴えるのが、このアニメの強み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
”三冠”の夢に自ら一線を画し、それでも消えない未来に向かって一歩、また一歩と、確かな歩みを刻んでいく。
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先週”走れない”テイオーの苦しさを作画でしっかり見せたように、”走り”を取り戻したテイオーの頼もしさ、希望と力強さもまた、しっかりアニメになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
地面を蹴る反動が、伝わってくるような疾走。
伝わる地響きのSEと、風切の音。
やっぱ”走り”の表現がしっかりしてるのが、作品の要だ。
暁にけぶる馬場の美術もまた良く、芝生を蹴り千切って再起を静かに吠えるテイオーの勇姿が、鮮烈に輝いて見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
こういう静かな表現を、前回のアツいヒキからしっかり繋げてくる所が、スポ根モノとしての腰の強さであろう。
王道を真っ直ぐ走りきれる、背筋の伸びた演出。
それと”娘”としての可愛らしさが交互にラッシュしてくるのが、もう脳髄をヘロヘロにされちゃう理由なんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
初詣の皆も大変可愛らしく、大変良かったです。
ターボの私服かわいいなぁ…あとお嬢の稲荷面もね。皆可愛い…。
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お馬さんと違ってウマ娘は口で呼吸できるので、鼻血ブーも可愛いもんであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
”娘”としての可憐な表情がウマ娘達にあるのは、やっぱ良いな、と思う。トレセン学園の生徒として、当たり前の潤いを堪能してる感じが良い。
ライバルチームでも、場外では仲良く語り合う。
そういう…ある種の”甘さ”が許容されてるのが、ただ疾走し競争するだけの動物として、ウマ娘というアスリートを描かなくていい余裕に繋がってる感じがするのね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
同時に史実を背景にしたレースは超絶真剣、敬意を持って書ききってることは、前回しっかり証明した。
このバランスが良いんだろうな。
というわけで、そんなレースに最高の状態で復帰するべく、テイオーは会長の視線を背に受け、必死に走るのであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
無言で訓練を見つめるリギル、強キャラオーラムンムン。
あとなんか今回、ゴルシの作画が美少女力高くていいな…。
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先週さんざん走れない苦しさ、もどかしさを積み上げたからこそ、今回風を巻いて疾走するテイオーの頼もしさは胸に迫る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
この足で見事な復活を遂げ、勝ちに勝ちまくってほしいという期待と祈りも、上手く燃えてくる。
しかしこっから、さらなる山と谷がドサドサやって来るのよな…。
その一つ一つにメリハリ付けて、周囲の期待や支え、苦しみや悲しみをしっかり描いていくことが、史実を背景に置くこの作品が自分を立たせる、大事な足場なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
やっぱスペちゃん主役でどん底から上がってった一期から、既に脚光を浴びる立場にある二期で、描き方変えてるね。
それを作中自らトレーナーさんも明言しているし、そう描かないとトウカイテイオーとメジロマックイーン、二人の物語が嘘になる、って感じかなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
堂々年間NO1の栄誉を受け取りつつ、耳をそばだて決戦を求める声を聞く二人。
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そんなスピカの背中を追う、二期のど根性集団カノープスもまた、個性派揃いで面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
一期のドラマを上手く積んだ結果、スピカからどうしても抜け落ちてしまう部分を、記憶に残る馬たちを集めたカノープスに担当してもらう構成…かな?
メディアで大々的にニュースに取り上げ、一挙手一投足を群衆が注目するアイドルっぷりを、全面に押し出してるのに二期の特徴だな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
こういう世間の反応をしっかり積み上げることで、この世界でのウマ娘への期待、レースに向けられる感情が、体温高く伝わってくる。
同じチームの中で、そして別の場所からも火花散る、アイドルホースの復帰戦。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
ターボ師匠は史実通りの先行逃げ切り逆噴射っぷりで、あの世界でもたいへん愛されてるんだろうなー、と思う。
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マックイーンとの関係だけだとのっぺりしてしまいそうな部分を、カノープスがコミカルに必死に噛み付いてくることで、外野から盛り立てられているのは良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
4人それぞれキャラがしっかり立ち、面白いだけでなく走りに本気な様子も伝わって、見てて気持ちのいい子たちだもんな。
そんな”外”からの視線が成立するのも、”内”の描き方が良ければこそ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
俺とお前は同期の桜、出逢ったときからライバルだった二人の視線が、ほころぶ蕾を前に熱く激しく交錯する。
マジでキテる…。
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入学したてのちょっと幼い感じと、馬生の春を今まさに駆け抜けんとする優駿の波濤を上手く演じ分けて、時の流れを感じさせる魅せ方が良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
共に実績を積み重ね、世間の注目を堂々浴びるようになっても、心はあの時のまま。
夜桜が見守る中、”奇遇”と想いを重ねた、あの出会いの春と。
どんな艱難が待ち構えていようとも、あなたの前だけでは心を燃やせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
そういう相手が同じチームになった奇縁と、それでも本気で競いたいと思う心。
美しい作画力の後押しも受けて、メジロマックイーンの存在感がガンガンぶち上がる。
季節感の扱い方も巧いよなー、このアニメ。
会長に憧れ学園に入り、未だかすかに幼さを残しつつも、押しも押されぬアイドルホース。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
テイオーとマックを描く筆は、流れる時を上手く溶かして、華やかさの中微かに無常が交じる所が、なかなかいいな、と思う。
無論この世界で、ウマ娘達は永遠の盛を生き続けるわけだが。
しかしその背後にある史実を思えば、星になった名馬たちの、限りあればこそ華やかな勲しがどこか、長く影を伸ばしてもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
それがもし、永遠であったならば。
そんな見果てぬ夢の気配が、テイオーを取り巻く物語にはどこか、微かに薫っている気がする。少しだけ苦い、ノスタルジーの残照。
そして同時に、ウマ娘たちにとってはたった一度、命を燃やして駆け抜ける青春のレースでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
雨に烟る阪神大賞典、重馬場に露骨なマーク体制も一切物ともせず、メジロマックイーンは静かに鬼気を燃やす。
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ライバルの勇姿を確認し、見守るテイオーの心にも患いなし。ウマ娘用の雨具、お耳がぴょこんと飛び出してて可愛いデザインね…あとスペちゃん、そのケーキは何なの…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
走るマック、見守るテイオー。両方にしっかり眼を配ってるトレーナーさんの姿勢も、純朴二人組の描写も良い。
かくして始まった3000メートル長丁場、一対五の不利物ともせず、雨垂れを跳ね除ける力走。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
貫禄ある圧勝に、思わずファンの意識も春の決戦へと向く。男性ファンが堂々描写されてるの、女の子多めコンテンツとしては珍しく、力強い印象
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キタサンブラックとサトノダイヤモンドをファン代表として置くことで、二頭のアイドルホース、そのせめぎ合いを盛り上げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
そこで終わらずに、彼女たちの活躍に夢を乗せる一般ファンの姿が分厚く描かれてるのは、やっぱ良いな、と思う。
顔の見えるライバル、顔の見えない声援。
両方を背負って、夢は千里を駆け抜ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
まずは復帰戦、大阪杯。
不死鳥の如き新たな勝負服で、光の只中へと帝王が挑む。
この先に、あの時の約束が、輝く未来が待っているから。
か、カッコ良すぎる…。
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最高のヒキでテイオー伝説第二章、次週開幕ッ! という具合。素晴らしい…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
先週は”走らない”ことの意味を掘り下げてきたが、今回は”走れる”意味を色んな角度から描いて、次回の疾走への期待をこれでもか! と上げてきた。
今僕は凄く、テイオーのレースが見たい。
アンタもそうだろ。
笑いや可愛げも交えつつ、ただただ早く走る存在として、様々な思いを背負う存在としてのウマ娘を、骨太に幅広く描いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
勝つもの、負けるもの、走るもの、走らぬもの。
それぞれに込めた想いが火花を散らし、レースを熱くしていく。
そういうスポ根の本道を、力強く進んでいく確かな歩み。
二期になって、それはいや増している感じすら受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
ウマ要素も娘要素も、全領域一切手抜かりなく勝ち切る、欲張りな魅せ方。
それをこれ以上なくやりきられてしまっているので、こっちの期待もガンガン上がる。
皆可愛くて、熱くてカッコいいもんなー…全員応援したくなる。
その上で勝つことの輝き、負けることの重さは手抜かりなく描かれていく。そうすればこそ、勝負に賭ける思いも輝く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月19日
決戦の天皇賞(あるいはJC、有馬)をどう描くかと同じくらい、そこに至る道程と思い、笑顔と涙を見届けたいアニメになっております。
ウマ娘二期、マジ面白い。次回も楽しみ。