スケートリーディング☆スターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
最悪のスタートを切った戌尾ノ台は、挑戦を提案した流石井への不信感を強めていた。
一方、安立監督も現役復帰をにらみつつ、部員の挑戦への態度を決めかねる。
問題山積のリーディング部は、どこへ向かっていくのか?
という感じの、戌尾ノ台リーディング部の新体制にまつわるエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
なんというか…作品全体に感じていた”ザラつき”みたいなものが、結構な強度で前に出てくるエピソードだった。
まず監督が指導に本腰を入れる話としては、結構良かったと思う。
知恵者を気取るわりに感情の機微に疎く、正しい結論しか押し出さない流石井くんが反発を買う流れも、納得はある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
というか、『あの対応で済ましてるあたり、部員人間出来てるなぁ…』という感じだった。
いや実際、理と利しか見てないヤツ過ぎてヤバいだろ流石井…。
主役二人が未成熟な子供として、可能性と対人能力の魅力を同時に持っていることが、多分この藻の語りのエンジンなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
前島くんは今回も、”部”があまり目に入らない。流石井に反発する一番の理由は『アイツの前で恥かかせやがって』である。
それは別にいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
そういうエゴが躍動の原動力になることは多々あるだろうし、未完成な魅力が可能性を引き寄せる流れも、なかなか熱い。
しかし主役二人は、とにかく他人に寄り添わない。変わりに、他人が彼らに近寄っていくことになる。
今回の流石井くんは、プライドか知略か、とにかく自分の行動と内面を他人に見せないまま、結果だけを押し付けて動かそうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
部に来ない彼を心配した仲間は、わざわざ自室に忍び込み、彼の努力の跡を目撃することになる。
土下座するほどの情熱も、偶然目撃される。
幼いのは良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
ただ、『俺はお前たちに近寄らないから』とどっかり腰を落として、回りがすり寄ってくるのを待たれるのは、見ている側としては不快だ。
人間関係のギヴ&テイク(&ギヴ)を、公平に担当する気がないとしか思えない立ち回りを、今回の(今回も)流石井くんはしている…ように見える。
そんな不遜を全て許されるほどの才気も、完璧な計算も描写されていなくて、彼が…ある意味特別に甘やかされている理由が、イマイチ通らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
これは前島くんにも言えるけど、特に流石井くんに強い気がする。反発されて然るべき独善をぶん回してるのに、世界がそれを奇妙に許す違和感。
時が止まった子供を主役にしている以上、ある程度はそういう甘さも大事なのだろうけど、自分としては歪みが過ぎる感じをいい加減覚えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
彼らはなぜ、世界に愛されるのか。
作中の物語を通じて、子供から少しずつ変わる部分はあるのか。
見てて感じる疑問に、この作品はあまり答えてくれない。
完全に答えないわけではなく、例えば記者さんが指摘してた敗北の理由とか、そこから推定される『同じ場所を見るようになる』物語とか、そこに今回監督が本気になる流れとか、主役以外は結構頑張っていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
ただ、作品の魔ん中に座る主役二人が、そこから剥離していると感じる。
今回怜悧すぎる気質を監督に咎められていた流石井くんが、どっかと他人の頭を踏む独善を少しは収めて、自分の足で仲間に近づいてくれるようになるのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
しかしそれは、彼の問題点が周囲と摩擦を起こす、今回こそやるべきだった展開に思える。
今回のお話、流石井くんが物語の中心にいるようで、変化の主体になってるのはあくまで監督だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
部の仲間が心配して近寄ってきてくれて、彼の素直じゃない行動の真意を探ってくれればこそ、ちょっとは良いやつだと分かる。
しかし、その動きのなさ、解ってもらえる特権は、僕には少し歪に見える。
次回以降、監督から前島くんに手渡されるだろう連続四回転が、戌尾ノ台が勝っていく理由になるのだろうけど、これを譲ってもらうときも前島くんはあくまで、自分の位置から動かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
『前島絢晴はそういうヤツなのだ、譲らず変わらず、我が道を行くのだ』というキャラ性は、解らいでもない。
しかしそれにしたってお膳立てが過ぎるように感じるし、そういう特異性はライバルの篠崎くんだけで使ってしまっている気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
ノービス時代どうやっても追いつかなかった才能の壁に、『俺様無敵でござい』と周囲を見ずにふんぞり返って、どう追いつくのか。
周りの人の気配りと理解を吸い上げて、高い高いジャンプを”飛ばせてもらう”のか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
戌尾ノ台を勝たせるスーパーエースとしては、溢れる才能の描写に説得力が薄いし、人格で周囲を引っ張るリーダーとしては、圧倒的に人品が足りていない。
物語を牽引する、主役としての火力が現状薄い。
既に折り返しを過ぎて七話、変化を待つにしてもその”兆し”くらいは感じたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
第5話のラストではそういうモノの気配を確かに感じたのだが、今回主役たちに周囲がすり寄っていく展開を見ていると、それが遠ざかったように思う。
このまま、自発的な接近無しで主役が話のまん中に座るか。
それとも、監督の言葉を受けて流石井くんが自分を仲間に預けるようになったり、四回転を練習する中で前島くんが成熟したりするのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月23日
次回はもう八話、作品を描くキャンバスの余白は少ない。子供が変わる物語だとしても、子供時代が少々長く感じる。
どう展開させていくか、注目したい。