SK∞ エスケーエイトを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
最もスケートを愛し、スケートに愛された男を決める運命の闘い。
トーナメントに沸き立つ”S”に、レキの姿はなかった。
背中を向ける親友にどう向き合えばいいか判らないランガに、ジョーとのビーフが迫る。
一人ぼっちのスケート少年達に、追いつく翼はあるのか?
そんな感じのついに開幕トーナメント! 男たちの感情がせめぎ合うSK∞第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
レキとランガの青春のモヤモヤは未だ突破口を見いだせず、アダムの過去と仲間たちの視線は深く掘り込まれ、楽園の蛇がついに立ち上がる。
シャドウさんの恋路も含め、群像の様々な顔が良く見える回でした。
レキ&ランガの行く末はまだまだ引っ張るとして、アダムと”スネーク”忠、ジョー&チェリーの関係が鮮明になってきたのが、彼らも好きな自分としては嬉しかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
やっぱ歪んだ愛の檻に閉じ込められ、与えられた毒で他人を抱き潰す堕天使なんだよなぁ…。
このトーナメントは”S”という楽園(おそらく)最後の祭りであり、一人ぼっちになってしまった親友、一人ぼっちにさせてしまった自分と向き合う修練場でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
一個一個勝敗が決する度に、戦士たちは疾走に魂を燃やし、その灰の中から何かを掴んでいく。
そういう気配が、ビリビリ伝わる話でした。
というわけで、アダムの過去回想から物語はスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
対戦相手を潰してしまう滑りは、白ラン着込んでる時代から代わりはせず、アダムは地面に落ちた犠牲者、低い場所から見上げる仲間を見ようとはしない。
求めるのは、共に高く飛べるイブ。
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アダムを睨めつけるチェリーたちも、月を見上げるアダムも、共に求めるものには手が届かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
噛み合わない視線、想いが伝わる距離にいられない悲しさが、紫の月夜に妖しく瞬いているシーンだ。
ジョー&チェリーも、アダムに選ばれなかった片恋なんだよなぁ…切ない。
アダムが崖に突き落としたパートナーに『愛した報い』を求めるのが、エゴイスティックであると同時に寂しい描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
彼は神道家嫡男として、叔母達に”愛されて”育った。それは無条件に相手を肯定するのではなく、大人の都合に”いい子”である代償としての愛。
ただただ、お前がそこにいればいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
そういうモノを差し出されず、常に何かと引き換えの愛しか与えられなかった結果、愛之介は自分もまた、愛に対価を求める生き方しかできなくなっている。
そんな生き方を、チェリーもジョーも忠も変えられなかった。孤独にしてしまった。
その結果が議員バッチをつけた幼稚園児であり、愛の抱擁(Love Hug)でパートナーを抱き潰す危険な舞踏であり、唯一自由になれる楽園としての”S”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
レキとランガが現在進行系で思い悩む、青春の蹉跌。
そのレーンを踏み外した結果として、アダムの暴虐、大人たちの公開はある。
ド派手な演出に観衆が湧き上がる中、始まる祭り。頂点に待つ、白い楽園。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
やっぱプロモーターとして、アダムは腕がいいな…。
その喧騒に、ランガは染まりきれない。雨の中突きつけられた絶縁状が、胸に風穴を開けちまっている。
飛びだけでは満たされない、己の心。
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お互い触れ合えない思いを抱えたまま、少年たちは別々の夜を過ごしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
前回強烈に突き刺した離別が長く影を伸ばす展開だが、本気で心配してくれるミヤやシャドウさん、おとぼけ助け舟を出してくれるランガママなど、重さを保ったまま気持ちが落ち着くシーンも多い。見事なストレスコントロール。
予選トップ二人通過にしたことで、実力差とか見せつつヤグラ自体は組める作りはなかなかグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
傷が消えても心に残る、愛という名の錯覚。
『やめろー!!! ガキをいじめるんじゃねーーー!!!!』と思わず叫んでしまった虐待シーンの、虚ろな瞳があまりに痛い。
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『これは愛じゃない!』と跳ね除ける力を持たず、歪みを当然と受け入れて自分の形を決めてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
そういう子供の無力が、アダムの愛を決めてしまっている。
僕は愛で、イブを壊す。
だって、僕を愛した人は僕を壊したから。
やっぱ人間、与えられたものを再生産していくんだよなぁ…こえーわ教育。
アダムの加虐的な滑りは全てにおいて大間違いだが、しかしそれが愛でなかったと打ち捨ててしまえば、愛之介は孤独で無価値な自分と直面しなければいけなくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
神道家嫡男としてしか求められていない、自分の楽しいと思うことも許されない、意思のない人形。
それしか価値がないと、思いたくなかった
その結果が”壊す愛”の肯定であり、再生産なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
誰かがこの連鎖と閉鎖をぶっ壊さなきゃいけないのだが、それはキモい大人の唐突な告白にドン引きしているミヤくんの仕事ではないのだろう。
いやまぁ、実際引くよ…ミヤくん、スゲー真っ当にスケーターだし…。
ミヤの育成にアダムとして、国会議員・神道愛之介として色々支援してたのも、愛するに足りるイブとして育ってくれる期待をかけていたからだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
そしてその愛に相応しくない失敗をしたら、心無い言葉で叩き潰す。自分がそうされてきたから。
それは、アダムの罪なのだろうか?
思わぬ形で”原罪”拾ってきて、モチーフの転がし方が(オカルティストとしても)面白くなってきたが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
忠の”S”ネームも楽園の蛇だし、失楽園が一つのモチーフなのは間違いなかろう。
となると、”S”が消えることが物語のクライマックスになるんだろうな。汚職事件で伏線も張ってるし。
予選はスルスルと進み、強豪たちが順当に勝利していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
スノウに突っかかった人たち、あまりにも”S”の悪役ロールプレイを楽しみすぎている…良いなぁガスマスク。
本来なら魂を揺さぶるはずの、最高のトリックと疾走感。だが胸に空いた風穴が、今は虚しく音を立てる
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レキがいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
当たり前だと思っていた相棒を失い、ランガは孤独の中に一人佇む。それは父を失い取り残された、故国の雪に似た風景なのかも知れない。
レキが沖縄の熱気で進めてくれた時計の針が、気付けば戻ってしまっている。そんな実感が、ランガを氷漬けにする。
そこにスルリと滑り込む、邪悪なる王子。ダンスパートナーに熱い視線を向けるも、白雪姫が求めるのは別の男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
愛之介、手のひらさすさすイヤらしいぞッ!!
スケートアクションもそうだが、動作の端々に”舞い”があるのが、アダムのキャラを立てて良い。
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約束を破ってでも飛び込みたかった、アダムとの勝負。自分の限界を試される、本気の疾走。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
それに近づいているのに、ランガの心は晴れない。
強く速いことと同じくらい、大事なものが確かにあって、でもそれは無くなってしまった。
楽しい、と思える心。生み出してくれるお前。
その意味を、人間関係ぶきっちょなランガは一つずつ噛み締め、一歩ずつ近づいていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
その歩幅が丁寧に描かれていることが、少年を取り巻く季節を感じさせ、大変良い。
ここは青春ど真ん中、キモいセクハラ大人は帰りなッ!
…アダム、お前には戻るべき、別の楽園があるだろう…。
カーラが変形したり、シャドウさんが普通に走っても早かったり、謎の新鋭”スネーク”鮮烈デビューだったり、予選はテンポよく進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
確実にスケボーをバトルツールと勘違いしてる数々の描写が、ケレン満載で素晴らしい。濃厚コロコロ味。
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自分を追い抜けなかったチェリーの挑戦状は、一服しながら受け流していたアダムが、スネークの走りには動揺し、煙草を取り落して踏みにじる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
”大人”にしか許されていない嗜好品、歪んで張り付いた仮面を引っ剥がす、過去からの一撃がアダムを愛之介に戻していく。
レキとのビーフでもそうだったけど、愛之介の歪な発達の象徴として”煙草”を使う仕草は、非常に洗練されていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
紫煙をくゆらせ議員バッチをピカピカ、誰かが求める大人の姿を手に入れたけど、それは彼を毒するものでもある。
悪しき乳房を口から離すことで、アダムは子供時代を終えられる。
そして、その道程は遠い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
仮面を剥がし、激情を顕に”スネーク”に食って掛かる愛之介。
かつてスケートという禁断の果実を与え、空を舞う楽しさと自由を教えてくれた友達は、犬に落ちて自分を裏切った。
その痛みが、暴虐の覇王を生み出しもする。
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忠への冷たい憎悪は、世界で一番楽しいものを教えてくれた軽愛と友情が、反転して生まれているものだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
この関係性は、レキとランガの陰画でもある。
二人がモヤモヤと、胸に燻る思いを燃やし尽くせないと、犬だの蛇だの言い合うよくない大人になってしまうわけだ。仲良くしてね…。
忠もまた、『お前のため』と翼をもぎ取る父に膝を曲げてしまった過去を、取り戻すべく”スネーク”を名乗っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
自分がその一端をになった、愛之介の歪み。
汚職事件への加担、”S”の狂乱、潰されたスケーター達。
その決着を、滑りでつけようとしているのだろう。
犬が鎖を引きちぎり飛べるのか、愛は再び蘇るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
前々からチリチリ燻ってた忠愛巨大感情が、ここに来てドッカンドッカン大爆発を初めてコバヤシ大歓喜である。
己を苛む鞭こそが愛なのだと、自分に言い聞かせつつも求めた自由。対等な愛。
それを叶える人工の楽園”S”を、忠は守りたかった。
だから唯々諾々と命令を飲み込み、ショーアップの下準備も手伝ったんだと思う。マージ演出凝ってるからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
しかしその歪みが己を贄に捧げるに至って、ただ従うだけが”忠”ではないと、己を奮い立たせた。
全てを壊してでも、もう一度時計を動かす。俺のも、アンタのも。
その決意が楽園の蛇を生んだ
一方青春ど真ん中の少年たちは、形にならない想いにモヤモヤと迷っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
鏡越しに憂鬱を反射すると、紘子の経歴に”京アニ”って描いてある事実をマジ思い出すよ…やっぱ最高。
一人物思いにふけっているようで、レキの世界はやはり開けている。妹ちゃん可愛い!
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スケートをやってる時にお兄ちゃんは、ちょっとかっこいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
家族がかけてくれた言葉が、沈むランガの視線をちっと上向きにする。
見上げたテレビから飛び込んできたのは、競技の最前線から離れ、それでも夢に手を伸ばした道を選んだ人。
そこに、ランガの道があるのか。
才と非才の残酷な境界線を、一切容赦なく描きぬくのが内海監督の筆ではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
その上で、ランガにはプレイヤーとしての道を諦めてほしくないなという、勝手な思いもある。
たしかに彼の目の良さ、文化としても競技としてもスケボーを深く理解する資質は、サポーターに最適なのだろう。
それでも高く飛びたいと望み、傷だらけになって挑んだ日々は嘘ではないはずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
トーナメントにエントリー出来なかった彼が、今後どういう形で滑るかは読みきれないが、しかししっかりと晴れ舞台を用意し、”飛ぶ者”としての彼の矜持を、画面に焼き付けて欲しいな、と感じている。
こうして見てみると、レキとランガの物語はスケボーに将来どう関わっていくかを選ぶ、キャリアメイクの話でもあるんだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
プロボーダーになる、趣味として続ける、作る方に進む。
色んな道があって、色んな適性がある。どれにも意味があり、どれも繋がってる。
そう描けると、凄く良いと思う
捜査の手が長く伸びる中、愛之介は叔母達の愛に包囲され、微笑みの仮面で自分を守る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
この汚濁も、この強制も、全て愛。
それが本当ならば、皆がこんなに苦しんではいない。
地面に刻まれた約束の証、月に高く飛ぶ孤影。
別れた友の今を思う、一人と二人の男。
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アダムのシグネチャーを、あのパークで無邪気に遊んでいた子供たちが…例えばランガとレキみたいに…考えたと思うと、そこに指を這わす忠の心もまた、月下に冴える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
自分が守れなかったもの。歪めてしまったもの。
それを取り戻したい想いは、大人たちに共通だ。
ジョーがアダムの方を良く見て、彼の孤独を視界に入れてるのが救いである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
と同時に、自分たちはLAだのパリだの一生キャッキャ旅行してた隣で、愛之介と忠は運転席と後部座席に隔たれ、思いを伝え合うこと無く冷たい日々を過ごしていたわけで。
ここら辺の対比も、コミカルに見えて残酷よなぁ…。
非常に微細な関係に、いても立ってもいられず介入しようとするミヤくんの純情と、それをせき止めるシャドウさんの成熟。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
人生経験の差、キャラクターの差異がよく見えて凄く好きだ。道化の白塗りの奥の、本気の瞳が良い。
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大人と子供の距離感はラーメン屋でも描かれてて、やっぱりレキの憂鬱は鏡に歪んで反射する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
そこに隣り合って、一声かけるジョーの頼もしさ。滲む後悔。
未来を掴むため、過去を取り戻すため。
それぞれに負けられない理由、勝つ意味がある。
ランガの”それ”は、一体何処にあるのか。迷いは深い。
しかし完全な下げ調子ではなく、彼らを心配する周囲の人々、胸の中に小さく灯っていく希望の欠片がちゃんと描かれていることで、ヤキモキ楽しめる仕上がりになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
前回強烈なのをぶっ込んでおいて、こういうトーンでドラマを育てる運びは本当に精妙で、色々感心してしまう。上手いなー。
ランガの方にも、一番身近な支えが大事な言葉をくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
ママはサラダ、ランガはポテト。食卓の一品に反射する成長期への心遣いが、キャラクターへの信頼度をバリ上げしてくれる。ほんっっっとランガママ優しいし可愛いので最高。
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ランガママはチェリーたちとはまた違う形で、大人も色々迷いつつなるべきことを果たしていると教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
夫を失い、帰ってきた沖縄。
スノボーをも奪ってしまうかと悩みつつも、不器用な息子は新しい喜びに出会い、それを取りこぼして心を打ち明けてくる。
一歩ずつ、愛を支えに一緒に進む。
そんな健やかな関係性が、三人がかりで愛之介をメッタにしてくる神道家のエグさを、また際立たせもするのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
ランガが青春にふらつきつつ、アダムみたいに奈落に落ちないのは絶対、お母さんがグルグル悩みつつ真剣に、愛の使い方を考え続けてるからだよなぁ…。ありがたい。
恋愛相談だと勘違いしてズレてく親子の会話とかも、チャーミングで凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
一笑いほっこり生み出しつつ、『この温度感で話せているなら、レキとの関係は良い決着に落ち着きそうだな…』っていう予測が、自然に生まれる。
演出棒でボコボコに殴りつつ、アフターケアは万全。アニメDV共依存…ッ!
予選では足が向かなかった”S”に、本選は足を運び、しかしランガと顔を合わせることはできない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
レキの振る舞いには少年の思いが淡く滲んでいて、とてもいい。いつでも笑顔、天真爛漫な彼だからこそ、影に向き合うのが下手くそなのだろう。
でもそれは、必要な歩みだ
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そこを上手く肩を並べて、ダチと迷えなくなった結果、ジョーはこういう表情をしているのである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月27日
フードとキャップを外して、覆うもの無くランガと、スケートと、自分自身と向き合える瞬間は確かに、まだ遠い。
しかし、必ず来るのだろう。待ち遠しい。
アダムが華やかにショーアップするトーナメントの熱狂が、ランガを熱くしていないのが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
ショウビズの熱量は彼の氷を溶かさず、競技としてのせめぎ合い、楽しさを教えてくれた友情こそが唯一熱を持つ。だから、欠けた半分を探し求めている。
玉座にこだわらないのがアダムとの違いだなぁ、と思う。
家名、栄冠、果たすべき義務。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
そういうモノを押し付けられ、ミミズ腫れになった愛之介の心は、自由になれる楽園として”S”を作りつつ、そこに君臨する使命と虚栄を、自分に課してしまっている。
ランガはママに『一番になりなさい』なんて言われていない。そこに彼の鎖はない。
アダムとランガを対比する形で、家庭環境が子供に及ぼす影響、幼年期に刻まれた歪みがどんな怪物を再生産するかが見えてきて、なかなか興味深くもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
やっぱ青春を扱うのなら、”教育”というものがどんな影を伸ばすか、どうあるべきかも必然的に描くんだろうなぁ…。
トーナメントに運命の告白を賭けたシャドウの滑りは、レキの瞳を開けさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
あの時よりも、遥かに速い。ダーティなバトルを繰り広げつつ、広海ちゃんは確かな実力をつけ、強敵たちとせめぎ合っている。
その輝きを、遠いと諦めるのか。俺も、と目を輝かせるか。
©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ pic.twitter.com/8v0kz1Ez6f
まだまだ答えは遠いが、やっぱスケボー少年の魂は燻ったまんまじゃねぇな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
そしてハリーさんは、出落ちお疲れ様でした。
このトーナメントのタイトル”WHITE EDEN -WEDDING BEEF-”なのね…。Weddingには”婚礼”以外にも、異質な二つの”融合”つう意味合いもあるけど、そういうバトルになってくのかな?
カードが指し示した次のバトルは、スノウVSジョー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
鍛え上げられた背中が年季を語るが、その心根には何もかもをスケボーに預けてしまう少年の魂が、強く宿っている。
だからこそ、スケボーで伝えなければいけない気持ちがある。勝つことでしか届かないものが。
©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ pic.twitter.com/T7Usqhzabe
気合を込めて描かれた大人の肉体、膨れ上がったバルクが、ジョーの気合を活写して素晴らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
筋肉へのフェティシズムをこういう形で表現に昇華してもらうと、後のパワーブレイクにも『おおっ!』ってなるし、やっぱ魅せ方が一等巧い。
描きたいもの描いた上で、それで終わらないね。
急カーブを前にあえての前傾、飛び出した勢いを両足の筋肉で受け止め、加速へ変えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
天才スノウの挑戦を跳ね除ける、年季と気合のこもったプレイ。
それは、ランガの胸に空いた穴を埋めるものなのだろうか?
影から覗き見るレキの、瞳を開けるのだろうか・
©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ pic.twitter.com/C3F0p8aq7o
トーナメント第二試合は、二人の思いを載せて熱く燃えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
実はジョーが本気の滑りを見せたのは今回が始めてなわけだが、確かな実力と個性をしっかり解らせるアクションに仕上がってました。
アダムとレキ、二人の子供の未来に心を乱されつつ、熱いビーフは別腹で楽しめるのは、贅沢な作りだ。
というか、ビーフの熱さが迷いを振り払い、今まさに作り上げられている青春を、そして不本意に歪められた過去を取り戻していく燃料にしっかりなってるのが、このアニメの強みなんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
スケボーは早い、強い、面白い。
そう解らせてくる描写が、スケボーに人生を預けちまうバカたちのドラマを燃やす
このアニメはスケボーのアニメなので、ジョーが『俺たちは思いの全部を、スケボーで語り合うしか無いんだ』と断言したのが、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
やっぱメインテーマに選んだものには、そのくらいのバカさで体重を乗せて欲しい。泣くのも笑うのも、ボードと一緒なのだ。
そんな道のど真ん中から手を伸ばし、ランガをスケボーに出会わせてくれたレキはしかし、フードに思いを隠し影にいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
栄光の魔ん中にいるように見えるアダムも、檻に閉じ込められ歪みに追い立てられて、危うく踊っている。
二人の思いも、スケボーは天へと飛ばしてくれるのか。
彼らを思う者たち、己の夢を乗せる者たち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
色んな奴らが駆け抜けるトーナメントは、まだまだ始まったばかり。熱くなるぜ…更によ…!
負け犬から楽園の蛇へと、遂に己を生まれ変わらせた忠の行く末も、大変気になります。
SK∞後半戦、何を魅せてくれるか。次回も楽しみです。
追記 魔王が求める答えは、既に己が心血を注いだスケートボードの中にあるのだ。
SK∞追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
過去が掘られるほどに、愛之介が周囲に抑圧され強制され流され続けた結果としてアダムがいることが、よく判る。
そんな彼の必殺技”ラブハッグ”は、重力に引かれるスケートの条理を覆し、流れに逆らう魔技だ。
そこに、”いい子”の愛之介が抱えた願いが反射されてるように思う。
己を押し流すものに逆らい、共に肩を並べてくれるものを抱きしめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
そんな消えない願いが、誰かを傷つける魔技にしかならないところに、アダムの悲しみがあると思う。
いつかラブハッグが人を壊す武器ではなく、魅了するトリックになる瞬間が、愛之介に訪れると良いな、と思う。
ジョーの言うとおり、人生の全てをスケボーに乗せるしか無いバカしか”S”にいないのだとしたら、アダムの滑りには既に、彼の全てが乗っかっているのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月28日
流れに逆らい、抱きしめる。
そんな頑是ない願いを抱えたまま、アダムは月を見上げる。
届かぬ思いを受けるのは、白雪姫かはたまた蛇か。