NOMAD メガロボクス2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
五年ぶりの故郷は、ジョーにあまりにも冷たかった。
失った信頼は、風雪に晒されて蘇りはしない。
寡黙に一つずつ、傷まみれの思いを返していっても、染み渡るには時間がかかる。
それでも、まだ隣に立とうってのか?
宿無しノマド、涙雨。
家無しノマド、傘がない。
そんな感じのNOMAD第二章、傷だらけの第二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
哀しみに擦り切れ、すっかり狂犬となったサチオの牙が厄介事を持ち込み、ズタボロになりつつも自分に出来ることを差し出して、言葉の刃に心を切り裂かれる。
失った信頼を回復するのは、あまりにも大変だと思い知らされる、重いエピソードである。
かつて放った一言が、全てを壊し変えてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
サチオの後悔も重たく放たれ、しかし時は戻らない。
行き場もなく彷徨う者たちはどこに、雨宿りの傘を見つければ良いのか。
番外地に雨が降る。涙と後悔に湿った、しょっぱい雨だ。寒くて、俺も泣けてくらぁ…。
しかしやはり、カーサでの出会いと再生、過ちと死の受容を経てジョーの内面自身には確かな変化が起きていて、それが寡黙で不器用ながら、誠実な歩み寄りを支えているとも感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
『イカサマはなしだ』
サチオにも引き継がれている、ただ叩くしか知らなかった若すぎる一本気。
それをジョーは、本当に大事なもののために譲れる生き方を既に体得している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
最高のイカサマ野郎が掴み取ったもの、一緒に戦ったものを知っているから、そういう戦い方もできるのだと思う。
そんな思いが、果たして傷つきすぎた子供たちに届くのか。
まだ、信じたい。
そんな視線が交わる時は来るのか
やはり答えはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
だが『何かが上手くいく…いって欲しい』という希望は、描写の端々から惹起され、人生の重たさに心を擦り切らせながらもやはり、光を夢見たくなる。
ボロボロの窓ガラスに当たったツギハギのように、壊れてしまったものが再び形を取り戻すことを祈りたくなる。
厳しく試され、残酷に奪いつつも確かに、そういう柔らかな思いが報われるということを、4話までの物語は語っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
どん底の絶望から始まり、かすかな人情の温もりを経て、再起と変化、魂の再生に繋がる四話構成。
それが、この第二章でも生きているのではないかと、推測…期待もしたくなる。
あまりにも埃っぽく重たい、子供たちの拒絶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それは壊れてしまった夢の再生が、物語的なお約束などではなく、一個一個手で積み上げていく奇跡なのだという手触りを、作品に焼き付けていく。
完璧な終りを迎え終わったはずの夢の、先にある物語をあえて続けるなら、その手触りは大事だ。
わざわざ現実のハンマーで綺麗なトロフィーをぶっ壊し、死と別れの必然で冷水ぶっかけたのなら、そこに宿る無情だけでなく、それでもなお情を求めてしまう視線もしっかり、追わなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
諦めた、終わった、お終いだ。
そううそぶきつつ、唇の端で笑える日を探しちまう。
裏切られた心の奥が、あの黄金の日々をどこかで憶えていて、ギア技師見習い、ライター崩れ、三下ボクサー…みんな、メガロボクスの周りをうろちょろしちまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
くすぶる夢の残滓を、どう蘇らせればいいかなんて答え、どの帳面にも書いていない。
なら、一つづつ手で書くしかないのだ。
今回のエピソードも、そういう手捻りの描写で画面は埋め尽くされていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
思い出の残骸がうまる河川敷に、ボンジリはどうしても引き寄せられてしまう。
そこで出会ったかつてのヒーローから、逃げようとしてかからぬイグニッション。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/TdiVvwuyfE
カーサでも、バイクが盗まれることで宿無しノマドに宿り木が提供され、人生が変わっていった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
荒野を爆走し人生を切り開くものだけが、世界に意味を持たしていくわけではない。
そんな少し後ろに体重をかけた視線は、章を変え舞台を変えたこの話数でも、やはり健在である。
何しろボクシングの物語であるから、”手”の表現は凄く大事なのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それは殴るための道具というより、手渡し、繋ぐための優しいメディアとして活用されている感じもある。
ジョーはボンジリが為し遂げた夢の形を拾い、その背中を押して微笑む。
ボンジリも、その触れ合いを許してくれる。
でも、もう一度一緒に歩くことは出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ダイヤモンドの壁より硬い、ずっしり重いわだかまり。
これを拳で打ち砕けるのか、差し出した掌で溶かせるかは、まったく先の解らぬ話である。
だが、ジョーはそういう形で拳を使いたいと、もう思っている。
自分が殴って、勝って開ける道だけじゃ、何も生まれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
そうして諦めて逃げ出した先で、手放すことで蘇らせ、隣に立つことで生まれるものに出会えた。
負けることから、掴める勝利があることを知った。
幾度拒絶されても絶望しない…出来ないジョーのタフさは、そこから来る。
一方荒れ果てた人生真っ只中のサチオは、喉を潤すもので人を殴り、厄介事をデカくする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
その破片は本来守るべき仲間の頬を傷つけ、血を流させる。
行き場のない思い、荒れ狂う暴力は必ずしも、狙った所に当たらないのだ。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/Fz775KsoEf
それでも、仲間をモノ扱いするやつを殴らなきゃ気がすまねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
サチオの暴走は、体に悪いと知りつつ吸うアブハチのタバコと、何処か似ている。
皆何が正しいかなんて知っていて、でもその通りには体が動いてはくれない。
前に半分、後ろに半分。
そう歩めたら、どんなに良いだろうか。
サイズ違いのネジのように、収まりどころを知らない心が皆にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
もう一度、あの黄金の日々に戻りたい。
為し遂げた偉業に胸を張り、誰かを信じ全てを預けれるような、全き関係はしかし、南部贋作の死をめぐる試練の中で砕けてしまった。
だから、全部終わりだ。
そう諦めてしまえば、なんとも楽だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
でも閉ざした扉の後ろ手が、希望の名残を探って揺れている。
荒野の向こうに約束の場所があると、何処かで信じたがっている。
業と情に震え、正しさと思いの間で揺れる人間の姿は、今回も鮮明だ。
あの時窓越しに探したもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
今、かつての英雄を金に変えようとしてデリートしてしまう心に、震える想い。
みなひどく割り切れないものを抱えて、5年の年月で伸びた背丈を、手に入れてしまった居場所を持て余している。
ガキじゃねぇんだ、戻れねぇよ。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/vmTv9IvAYe
子供たちも一枚岩ではなく、それぞれの思いと性格に個性がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
そのグラデーションが、それぞれの人生を滲ませる試験紙に広がって、なんとも切なく趣深い。
オイチョが見つめ届かなかった、サチオとジョーの二つの背中。
多分、他の皆と同じように『なにか出来なかったか?』と、彼女も考えている。
その後悔は『何も出来なかった』という諦めと、『何をすればいい?』という問いかけに絡まって、解き方がわからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ジョーは洪水に晒された夢の墓場に、生活の拠点を立てる。
火を沸かし、飯を作り、生きようとする。
それは、髑髏の面相をしたノマドとは、違う顔だ。
マーラが差し出してくれた、暖かな食事と寝床。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
人が人らしく生きる場所を掴もうと、必死に戦い生き抜いたチーフの鼓動。
それが息をしているから、ジョーはこの絶望の荒野でなお、立って進もうとするのだろう。
旧キャラ出てこねぇ第1章、やっぱメチャクチャ効いてるな、この二期…。
誇りを守ろうと噛み付いた牙は、せっかく手に入れた看板を踏みつけにし、ちっぽけなプライドを地面に這わせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
頭下げても容赦はされない、残虐ショーの餌食になるしかない狂犬の底値。
それを、戻り来た野良犬が拾う。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/S9NLYkxHYS
満を持しての再登場となった藤巻が、マジ渋すぎて脳髄焼ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
『捨てたモン、拾いに戻ってきたのかい?』はあまりにいいセリフ過ぎて、『今度絶対TRPGでパクろう…』と強く決意した。
NOMAD見ると、マジでボロクズめいた負け犬をやりたくなるから困る(TRPGモノの習性。なお困らない)
ジョーはここで、壊れたものを蘇らせない決意を静かに光らせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それは闇の中、自分に付きまとい責める南部贋作の幻影がいない事を確認したことで、真実その死に向き合えた描写と呼応している。
死人は死人、過ちは過ち。
こぼれたミルクは、もうコップには返らない。
だから、穴だらけのこの手のひらでもう一度、水を汲ませてくれと、静かに頼み込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それだけの商品価値が、この傷だらけの身体にはあるだろうと、己を売っぱらう。
そこで傷がつくプライドよりも、もっと大事なものを取り戻したいからだ。
再生への道は、あまりに遠い。洪水は全てを浚っていった。
贋作の両目を容赦なく奪っていった、藤巻のギャングとしての揺るがなさは、五年過ぎても変わりはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ここは俺の領地(リング)、稼ぎ方は俺が定める。
そんな冷徹とも傲慢とも言えるスタイルが、しかし奇妙に心地よく、頼もしくもある。
ヤツは嘘も飾りも言わない。
厳しく、欲深で、公平だ。
そういう信頼がある男が作品にいることで、出口のない泥に沈んでいきそうな物語が、確かに一歩前に進む助けになってくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
傷まみれの身体で上がるリングを、どうしても見逃せない、かつての子供たち。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/t5DlqoW8a8
五年前、残って見守る選択をしたオイチョが見つめた、時計を見る余裕すらない必死の足掻きは、時計をしっかり見据える今のジョーにはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それが大人になるってことなのか、ガムシャラだった時代に取り落してしまったものを掴み直すためなのか。
僕らは知ってて、彼らは知らない。
体格差のある大振りな拳に怯え、カウンターのチャンスを逃していたサチオのボクシングに比べ、ジョーのフットワークは冴え、拳にはしっかり体重が乗っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ジョーは暴力にも、弱い自分にも(もう)怯えない。自分に今できる唯一のことを、只々静かに遂行していく。
第1話でノマドが対戦唯一の条件として掲げた”真剣勝負”を、サチオも知らず共有しているのが微笑ましく、また哀しくもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
あれだけ手ひどい解れ方をしても、兄弟は魂の何処かで繋がってしまっている。
サチオの胸にも、”ギアレス”が灯した炎がまだくすぶってる。だから、譲れない。
その若さと、ジョーはもう無縁だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
闘うことしか知らず、そこだけが戦場としがみついて、砕かれてなおすがった闘い。
負けて罵声に塗れ、それでも小指の先っぽで本当に大事なものだけは、掴み取ろうとする八百長。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/EyJLG17C8q
モノクロの過去とフルカラーの現在に分割されつつ、5年の時は、長い放浪と苦しみは、”家”での癒やしは確かに、年経たジョーを変えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
イカサマ飲み込むほど汚れちまったのか、ハチドリのひとしずくを確かに受け取ったのか。
それを判断するのは、ジョー自身ではない。
5年前は泣きながら最後まですがったオイチョが、真っ先に背中を向けるのが寂しい。そして、納得も行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
また、繰り返される。
闘うことしか知らないバカが、本当に大事なものを取り逃す痛みと失望に、二度は耐えられないと視線をそらす。
本当は、別のものが見たいから。
それを薄情だとか、莫迦だとかいう舌を僕は持っていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
皆綺麗で正しいものを求め、その輪郭を視界の端っこに捕らえつつも、どうにもそこに収まれない。
譲れないわだかまり、許せない哀しみ、消えてくれない希望の残滓。
その寄せ集めで、多分人生は出来ている。苦くて、少し甘い。
窓ガラスに張られた無様な補修は、ぶっ壊れた過去が蘇っていく予兆か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
血が出るほど殴り倒しておいて、『あいつが負けるワケねーだろ!』と絶叫するサチオの感情がデカすぎる。信じたいんだなぁ、本当に…。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/f0ijwMgIIW
お互いボコボコに腫れ上がった、無様な面相。赦してくれないことなど、当然知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それでも、手を差し出したかった。
置き去りにした過去を必死に生き延びて、ちびが掴み取った誇りの城を、負けることで勝ち取りたかった。
言えることなんて、何にもねぇ。
ジョーの瞳が、あまりに優しい。
先週叩きつけられた、あまりに頑なな拒絶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ジョーはもう、それを前にして諦めない。
かつて家族と握りあった拳が、容赦なく体と心をぶっ叩いても、その荒野から新たに始めようとしている。
何も終わってないし、始まってもいない。
そんな無様な信念で、寡黙に進み直そうとしている。
そのタフな歩みに、一足早く旅立ったハチドリの背中を思い出すのは、センチメンタリズムだけではないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
ギアを着込まず戦った今回の試合は、ジョーの本気ではけしてない。
今の”ギアレス”は、魂を継承したハチドリの防具を着込むことで、本当に戦える。
でも今は、その気高い衣をまとう場所がない。そこに駆け上がる資格がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
かつての伝説を無様に泥に汚して、ジョーが掴んだもの。手渡したもの。
サチオの告白は、その意味を少し、回復させていく。
俺が、出てけって言ったんだ。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第6話より引用) pic.twitter.com/rSXCntSlB5
兄弟に差し出した掌を傘で拒絶して、全ては終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
そこに軋むのは、どんな心か。ひび割れた窓を癒やすテープは、魂にも貼り付けられるのか。
あの時も雨が降っていて、傘がなかった。
ずぶ濡れのまま、野良犬は故郷に帰る。
思い出が葬られた、かつての約束の地に。
同じ屋根の下に、もう一度集いたいと誰もが思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
追い出しちまった過ちと、逃げ出しちまった悔いが入り混じって、雫になって降り注いでいる。
それを逃れるすべは、何処にもない。洪水はまだ、心のなかで続いているのだ。
そして、ジョーは立ち続ける。
それが、かすかな希望かなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
チーフが反射し、手渡してくれた夢の残り火。
自分が成し遂げたものが死んでいないという確かな手触り、確かに蘇った喜びと誇りは、言葉にすれば伝わるものではない。
ただ行いのみが、過ちを償う。
損なわれた信頼を、新たに作り直すことが出来る。
そんな正しさは、復活の特効薬ではない。すぐさま、行き場を失った心が屋根を見つけることなんてない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
でも、確かに戻りたいと思う心がある。
だからジョーは、ただ静かに一歩ずつ、行いを積み上げていく。
報われず、跳ね除けられ、ツバを吐きかけられても。
それこそが多分、この物語が追う不屈の形なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
烈火のごとく拳を振り回し、闘いを諦めないことで勝てるリングとは、また違う場所、違う形、違う時代に描かれていく、人生の闘争。
それこそが、完璧に終わった”メガロボクス”の続きが探す、物語なのだろう。
カーサで判っちゃいたつもりだったが、それを追う足取りは重く、痛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
物語は厳しく挑戦者を試し、答えは簡単にはやってこない。
でも、確かに何かが動いてるように思う。
希望、赦し、強さ、優しさ、思い出、未来。
言葉にすりゃ、キラキラ過ぎて嘘っぽくなるもの。
でも擦り切れた視線の奥で、倒れ伏したチャンプが、かつての子供たちが、確かにそれを求めている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それが判るエピソードで、大変良かったです。
やっぱジョーも子供たちも見守る者たちも、みんなつれぇよな…。
蓋して諦めて、なかったコトにしちまいたいと思う。
でもジョーはカーサで水を貰って、土に埋もれた夢を掘り返すことにした。誰も手伝ってくれない、解ってもくれない場所に戻ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
それは勝つよりももっと厳しい、失敗に向き合い続ける道なのだと思う。
関わる皆が辛いけど、アイツは『戻れ』と言った。『心に蓋をするな』とも。
その約束一つを、形のない傘にしてジョーは、涙雨の街を行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
その背中は野良犬めいてふらついて、聖人のように気高い。
NOMAD…やはり面白すぎる…。
そろそろ折り返しなのに泥這いずり回ってて、こんだけ面白いのホント凄いな。嘘がねぇ。
次回も楽しみッ!!
追記 一期が”あしたのジョー”に対して向けていた『今、ここで語る理由』を、NOMADは一期に対して向けている感じもある。
NOMAD、一期の成功は全部爆破されて荒野しかないし、すれ違い山盛りのストレス多い物語なんだが、そうなるしかない必然と、激突と裏腹な情が丁寧に積み上げられてるので、イラガっぽいのに無茶苦茶美味しく食えるんだよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
この語り口は相当独特で、巧妙で、誠実だと思っている。
あの物語の先にあえて語るなら、この時代、この語り口、この展開しかないと感じられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月12日
蛇に足つけたら、苦み走った強い翼が生えてきて、バッサバッサと飛び立とうとしてる勢いがある。
そういう続編って、まぁ凄いよやっぱ。何処まで高く、遠くに飛んでいくのか楽しみだ。