ゾンビランドサガ リベンジを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
九州全土を襲った豪雨にも、屈せぬ意気を見せるため。
フランシュシュは、駅スタチャリティーライブへとひた走る。
アイドルに何が出来るのか。
アイドルが何で出来ているのか。
その到達点は、あくまで永遠への通過点。
伝説を超え、今私たちアイドルのド真ん中!
そんな感じのゾンサガR決戦の最終回! 掟破りのCMぶち抜き27分ぶっ通しSPである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
ステージに上るフランシュシュだけでなく、マネージャー、広報、行政にファン…縁あった全ての人が作り上げる最高のステージを、圧倒的なクオリティで叩きつけてきた。
一分たりとも無駄にしない、必然性の塊。
今まで積み上げてきた文脈をフル動員し、最高を越えた見事なリベンジを描ききった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
過酷な状況下でライブをやりきる意味と説得力を、集大成の盛り上がりをこれでもかと積む前半。
皆の意思でこじ開けた運命が、ステージに集約されていく後半のライブ。
今目の前にフランシュシュがいて、凄まじいスケールのライブをやり遂げ、沢山の人に笑顔と感動を届けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
過酷な現実を前に、それでもめげない諦めない。アイドル・ゾンビが佐賀県民の一人として、差し出せる最高の笑顔。
その存在感が、どデカイ塊で幾度も殴りつけてくる、勝負のステージだった。
撮影とエフェクトが別次元に良くて、巨大スタジアムを満たす熱気、フランシュシュを中心に広がる一体感がしっかり伝わり、彼女たちがこの12話でどこまで来たのか、何を生み出せるのかが、否応なく理解ってしまう最終話だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
こういう殴りつけ方出来るの、横綱相撲だよなぁつくづく…。
というわけで、巽覚悟の陳情から始まる物語。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
前回避難所のフランシュシュにクローズアップした分、今回は彼女たちを支え、ステージに上げる人達…と、その活動に心動かされる人達にカメラが広がった感じが強い。
一アイドルのリベンジライブは、もはや佐賀の…被災九州全域の不屈を示すアイコンになる
デカいカタストロフへの反発で、最後の舞台を成層圏までぶっ飛ばすレトリックを、スムーズに飲み込ませるように様々な人が、ライブに関わっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
大古場さんは古巣の人脈をフル活用し、全国区の広告を実現させる。
巽の熱意は行政を動かし、奇跡をその手に引き寄せていく。
サキちゃんがラジオ越しリーダーとして、見捨てられたと感じられている人達に温かく、熱い思いを届けるシーンも最高に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
世界にたった一人、孤独だと感じていた少女に届いた言葉が、サキちゃんをあのブースに導いた。
ここで、一個一個言葉を探して自分の思いを告げていくのが良い。
すぐに『ぶっ殺すぞ!』が口をつく、言葉が巧い子じゃないと知っているからこそ、僕らのリーダーが今、かつての自分のように孤独に震えている人たちに向けて言葉を探す意味が、しっかりと伝わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
前回もそうだが、自分たちが何を作ってきたか、把握し信頼してる描写しかねぇな、このクライマックス。
被災した状況下でも届きうるメディアとして、この局面を睨んでフランシュシュに、ラジオの仕事を与えたのかと思うと、やっぱ異様なまでの構成力に支えられたシリーズだなぁ、と唸らされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
全てに意味があり、繋がってる。
こういう感覚を作って最後の局面に入れる創作は、やっぱ強いわな。
というわけで、己の足で傷ついた大地を歩き、駅スタにたどり着くフランシュシュ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
被災した佐賀の美術が凄まじく、濃厚な詩情がある。
華やかな舞台を描く前に、それを成し遂げなければ行けない理由を、一切無言で焼き付ける演出。好きだ…。
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/t2pOhO1E7z
演者も観客も、ライブには徒歩で来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
皆がフランシュシュが辿ったような、廃墟に屈せぬ歩みを経て集まってくる。
一期終盤では、呪われた過去を思い出し立ち上がれなかったさくらが、誰かの言葉を杖にせず、不屈の闘志を強く燃え上がらせていく。
それが無慈悲な雨を降らせた雲を切り裂き、奇跡の兆しである瑞光で舞台を包んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
この五色の眩しさが、後のステージを照らすスポットライトと重なるの、凄く良いな、と思った。
もうこの瞬間から、リベンジは始まっている。
諦めず、ここに集った事自体が、運命への反逆なのだ。
やっぱ二期は、一期で積み上げたもの、二期内部で作り上げたものに嘘なく、しかし納得できるドラマを更に用意して、フランシュシュをより逞しく、力強く、親しみある存在として描き直したことが凄かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
あんだけ全力でやりきったアニメ、『もうやることない』となってしまいがちだ。
しかし作者は作品とキャラクターに向き合い、徹底的に未だ描かれざるもの、自分たちが描いたものを精査して、新たなフランシュシュを描いてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
語り足りないものを描き、別の角度から魅力を掘り下げ、新たな試練と変化を促す。
八人の”家”に守られてきた緊密な狭さから、社会に認められる広さへ。
誰かに頼り支えられる歩みから、一人で立つ逞しさへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
そうして手に入れたものが、時代を越えた団結、死者であるが故の不屈という、フランシュシュの強みを更に輝かせても行く。
そういうお話を見事に作ってきたし、ここからのライブがそれを最後に、完全に証明しきる。
とにかくスタジアムライブのスケール感、縦揺れの”REVENGE”から横揺れの”輝いて”へ繋ぐセットリスト、ステージに弾ける少女たち個別の表情が、見るものを飲み込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
妥協なきクオリティ、考え抜かれた演出だけが可能にする、驚異的な実在感。
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/mPvITHHDiA
仮想空間で描かれるライブに、自分も砂かぶりで同席しているかのような迫力が、大胆に繊細に、自在に暴れ倒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
一個一個の表情やパフォーマンスに、『この子ならこうする』っていう納得があって、ドラマの積み重ねが物言わぬパフォーマンスに、しっかり魂を宿していたと思う。
一秒が惜しい勝負のライブで、たえちゃんがパフォーマーとして、観客とコール&レスポンスを成立させる場面が多くあったのが、僕は凄く嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
意味ある言葉を発するのが難しくても、彼女はゾンビ0号として、あの舞台の上で存在している。認められている。
むしろ全霊の乗った野生の叫びが、会場の熱狂をグンと高め、彼女が唯一発せられる意味ある言葉…彼女自身一員としてパフォーマンスをすることで、意味のあるものに変えていった『フランシュシュ!』を、皆で唱和することにもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
二期第6話で楽しく示されたように、たえちゃんの居場所は佐賀に…
世界にちゃんとある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
その事を、ここで大事にもう一度語ってくれたことが、彼女がとても好きな自分としては嬉しかった。
サキちゃんがリーダーとして、ガンッガンに観客席煽ってコールを促してるのも、愛ちゃんが一部の隙もなく”アイドル”の眼を維持し続けてるのも、最高に”らしく”て良かった。
ライブパフォーマンスの中で、少女たちは自分が何者であるか、わざわざ言葉では語らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
振り上げる拳が、舞台を輝かす照明が、彼女たちの在り方一つ一つが、何よりも雄弁に”フランシュシュ”を語るし、このライブが今ここにあることの意味を教えてくれる。
”ライブ”には、そういう強さがある。
そういう非言語の説得力を画面に宿すべく、カメラワークからタイミング、一瞬一瞬の表情や仕草に気合い入りまくり、どっぷり浸れる長尺でやりきってくれる勝負の仕方が、まさに圧倒的である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
この”重さ”は、時間と密度を過剰に使わないと絶対生まれないと思うので、まー強いスタジオの闘い方よね。
アンコール鳴り響く楽屋で、逞しく言葉を返すアイドルたち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
ここはまだ通過点、目指すのは永遠。
ゾンビだからこそ、辿り着ける高みへ、おのずから羽ばたく決意を受け取って、巽も俺らも号泣である。いい大人が泣いてんじゃいっ!!
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/PlpkyLlWXt
今回”災害”っつーデカいもんを背負ったライブなんだが、あらゆる瞬間でフランシュシュちゃんがマジ可愛いの、本当に凄いなーと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
溌剌と、生きている輝きを笑顔に乗せればこそ、人の心を動かす存在。
”アイドル”の一番強い所が、力まず超絶元気に暴れとんのよね。
ずーっっと『フランシュシュちゃん本当に可愛いなー…』と思いながら見ていた作品なので、最後に表情作画に気合い入りまくって、最高に生き生きと可愛いの大変ありがたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
ネクロマンサーにしてプロデューサーの思惑を、超えて自力で立ち上がった少女たち。
感涙必死の到達点に、まだまだ未来に伸びていく野心と可能性、巽を蝕む赤い呪いをしっかり焼き付けて、まだまだやれるオーラを作品に宿していくのも、また凄い展開である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
こんだけ完璧な”リベンジ”をやられちゃうと、果ての果てのその先まで走り切るのを、見たくもなるよなー…強いわ。
かくして迎えたアンコール。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
逞しく佐賀を復興させていく人々のカットをはさみつつ、アイドルの可愛さ爆裂な”追い風トラベラーズ”でテンションは最高潮。
センターに立つさくらの瞳が、万感に潤んでなお歌い切る描写がヤバい。
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/dVkDbBcxOW
生きている間には叶えられなかった、アイドルとしての晴れ舞台。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
死んだからこそ、かけがえのない仲間に出会い、苦境を超えて歌い上げるこのステージ。
そら、こみ上げるものはある。今までの全てが脳裏によぎるだろう。
でも、さくらは崩れない。”一号”として歌い切る。
そのプロフェッショナルな矜持と、歌い終わって耐えきれず、仲間に支えられて流す涙の熱さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
声援に堂々と答え、光の海、瞬く奇跡に身を浸す万感。
全てが今フランシュシュがいる場所、敗残の果てにたどり着いた高みを、何よりも雄弁に語る。
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/p5pLtJZJcd
凄まじくスケールのデカいことをやり遂げ、大満足の余韻に浸る…かと思いきや!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
謎の光条が佐賀を切り裂き、全てが灰燼に帰する。
今度は宇宙で勝負だ、フランシュシュ!!
…ってなるの!? どーなのMAPPA応えてよ!!
(画像は"ゾンビランドサガ リベンジ"第12話より引用) pic.twitter.com/MGt5PZ48zM
と、まさかのクリフハンガーまでキッチリねじ込んで、ゾンサガR堂々の完結である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
大変に面白かった。
毎話バラエティに飛んだ楽しい展開と確かな成長で、色んな角度から楽しませてもらいました。
大きなものを成し遂げきった一期から、果たして何を描くのか。
余計な心配もしましたが、終わってみれば全てが必然、未だ描かれず、しかし描かれなかったいけなかったもので全12話、みっしりと繋がり埋まっています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
描かれてみれば、それが見たいものだった。
そう思える作品って、やっぱスゲーと思う。
ゾンビであること、アイドルであること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
フランシュシュのアイデンティティをより深く彫り込むべく、乗り越えるべき試練、成長の糧を随所に仕込みつつ、時に不謹慎なゾンビギャグも大暴れ、明るく楽しく微笑ましい。
”僕らが見たいゾンビランドサガ”を、150%で届けてくれました。
細部にまで行き届いた意識、力強い情景と演出のクオリティが過剰に悪目立ちせず、あくまで見てて楽しい物語の一部として、しっかり躍動していたのも大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
当然ながら、こんだけ凄い話ってめちゃくちゃ考え抜いて、死力を尽くさないと生まれないわけです。
でもその力みをしっかり抜いて、あたかも当然出来ました、みたいな気軽さで、飄々と楽しませてくれるサービス精神含め、非常に堂々としたアニメだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
一期で培った期待を裏切らず、こうも見事に新しい物語をやりきったの、本当に凄いと思う。
一期で残された要素を総ざらいして、ゾンビを玩弄する後ろめたさとか、個の逞しさが足らなく思えるところとか、社会とゾンビの関わりとか、徹底的に掘り下げてくれたのも最高でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
佐賀事変はやり過ぎ感あるが…『これもゾンビランドサガなんじゃーい!』で通るから、まぁOKっしょ!!
未踏の領域に踏み込みつつ、フランシュシュとこの物語が破綻する一線をしっかり見切って、最適な所でしっかり止まってるのも、まぁ凄いと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
キャラの核をしっかり見せつつ、『そこ踏み込んだら、終わりを始めるしかねぇ…』って手前でピッタリ止めてるもんな。物語コントロールが精妙。
あとまー…皆最高に可愛かったっすね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
顔貌が整ってるとか、仕草があざといとかもそうなんですが、凄く懸命に生きてて、皆それぞれ個性を活かしつつ、互いに支え合ってる様子が、活力に満ちて常時眩しかったです。
死んでなお生きるゾンビの書き方として、凄く良かった。
”アイドル”に何が出来るかも、要所要所でしっかり問いただし、まさかの”フランシュシュ VS 災害”というマッチメークで語りきった感じがあります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
第11話で愛ちゃんが、真実を覆うように作り上げた顔と、仲間だけに見せた顔。
その虚実の尊さを、ちゃんと磨きだしてくれたことがありがたい。
というわけで、様々に力強く、楽しく、素晴らしいアニメでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月27日
色々プレッシャーのかかる二期だったと思いますが、こんだけ見事に走りきれたの、本当に尊敬します。凄すぎる。
しかもまだ、終わっちゃいない。
あの光の先にある景色を楽しみに待ちつつ、ありがとうとお疲れ様を。
楽しかったです!