乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
カタリナ誘拐犯が突きつけた、王位継承権放棄の条件。
陰謀の渦中で、当人はのんびりお菓子に舌鼓、さらわれた先でソフィアの涙を拭っていた。
闇の魔力が再び渦を巻く中、無自覚聖女は再び奇跡を起こす…のか!?
そんな感じのはめふらX第3話、ピンチでも安心! 大丈夫、人格チートは無敵だよ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
二話連続でヌルめのエピソードが続いたが、打って変わってスティアート王家の薄暗い事情、露骨に怪しい鳥海声の執事、コンプレックス大暴走の令嬢と、シビアな状況が雪崩を打って襲いかかる。
しかしカタリナ当人は相変わらずノンキで、お菓子はW食いするし誘拐犯とは仲良くなるし、無垢であることの強みを最大限ぶん回して、内側から状況を食い破っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
自分が凄まじく特殊な状況にいて、特別な力を持っていることを自覚しないあたり、やっぱ主人公無双な話でもあるんだな。
カタリナの力は”人格”一本であり、世界の薄暗い部分を一切見ない純粋と、他人の良いところを心から褒め称える率直が、今回もソフィアの心に忍び寄る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
再び顔を出した闇の魔力が、心を操る呪術なのも、これを考えると納得である。カタリナは、闇の魔力には絶対勝てるからだ。
火炎魔術でスーパーアクションとかされたら、どんくさくて土ボコしか使えないカタリナ様に見せ場はないが、精神操作なら秒殺である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
彼女の純粋な人格は、惨めさや怯えに震える心に必ず寄り添い、本当に求めていたものを思い出させる。闇の魔力が増幅させるものを、一瞬で吹き飛ばす。
闇の魔力が敵に回る限り、カタリナ様が人間関係だけではなく、魔術戦でも無自覚に無双できる下地が整うわけで、これは巧い構造である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
おまけに当人は、闇の誘惑に揺れるやましさ一切なし。他人がフラフラする超絶パワーを無視して、誰もが正しいと認める歩み寄りで悪に打ち勝っていく。
カタリナ様は弱いので、暴力を押し付けるのではなく、他人に寄り添うことで勝利し続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
その勝ち筋に納得が行く造形、心地よい活躍をちゃんと描いているので、ノンストレスな無双の気持ちよさ、『カタリナ様に任せておきゃ大丈夫だろう』という安心感が、作品に宿る。
再びピンチが訪れてみると、作品と主人公が持ってる根源的な強さが、よく暴れるエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
魔力欠乏とキャラの薄さに漬け込み、第二王子婚約者を良いように操る卑劣漢では、そもそも相手にならないマッチアップなのだ。
優しいことは、正しく強い。それが綺麗事にならない闘争構築。巧いね。
今回のチョロりターゲットであるソフィアは、芯の細い儚さを小倉唯が好演。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
自身の可憐さに気づかず、愛に付け込まれて道を間違える薄幸の令嬢は、なかなか印象的なヒロインだった。
カタリナ様のノンキさに覆い隠されてるが、この国相当ドロドロやね…。
本来ギスギスドロドロしている場所だからこそ、その汚泥を拭い去るカタリナ様の純粋さが際立ち、特別な価値を持つ、という構造でもあるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
ジオルドに気さくに話しかけていた第一王子だが、陰謀の張本人でもあるわけで、何を考えているかは気になる。結局背中合わせで、顔を合わせなかったし。
カタリナ様が攫われた瞬間、生徒会に現実のドス黒い影が伸びて、メアリが『全員ぶっ殺そうぜ! カタリナ様のいない世界になんてなんの価値もないのよ!!』とか言い出すのは、めちゃくちゃ面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
あの女、カタリナ喪失ルートだと確実に魔王に堕ちるな…。
アランとの婚約関係も、彼の率直さに引っ張られる形で奇妙な共犯関係に変わっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
何しろ超多角形恋愛模様なので、カタリナ様がいないところだと結構ネトネトしているのだが、ここでもやっぱり、底抜けの純粋さがうまく風を通してる感じ。
愛せはしないけど、戦友ではある。そういう空気が好き。
他の連中が比較的血圧抑える中で、メアリが一人血液沸騰させているのも、ぶっちぎりのカタリナLOVE故で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
やっぱ彼女のアンバランスで危うい愛…それを制御して『カタリナ様に相応しい、優しい私』であろうとする努力はチャーミングだ。
もっと狂いそうな所で、かなり堪えてるのは偉い。
カタリナがいないとこの世界、愛ゆえに間違い、哀しさ故に傷つける、結構な修羅の巷になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
第二王子恋しさ故に付け込まれたソフィアも、そういう存在である。
鳥海声が語りかける度、目からハイライト消えるのわかり易すぎて面白かった。『こいつが犯人です!』って、太字で描いてあるレベル。
愛が憎しみに変わってしまう因果を解き、あるべき素直さで生きられるきっかけを、カタリナは常に与え続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
それは人間誰もが持っているはずの力で、しかし実は発揮するのが難しい。
カタリナ様はバカなので、考えて優しくなるのではなく、常に直感で正解を掴み続ける。その無邪気が、また強い。
新しい女の心に分け入り、自虐の奥で本当は欲しかった賞賛に抱擁され、カタリナ様の無敗神話は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
鳥海声も色々事情があって歪んで、それを絆されてチョロっと行くルートだろ? 知ってんだぞ?
人格チート無双は、無双特有の苦味が薄いのでガンッガンやってください。
ラファエルの落ち着き払った態度、露骨に怪しい上坂すみれ声のメイドと、気になる要素もちらほら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
今回の誘拐事件で、王国に根を張った謀略の構図が全部ぶっ飛ぶわけでもないだろうし、彼女が王子の婚約者である限り、今後も厄介事は顔を出しそうだ。
さて黒幕ッ面で顔出した執事は、無垢なる連打に何ラウンド持つのか。はよう悲しい過去を語り、カタリナビームにズブズブにされろッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
カタリナ様の聖女力がマジで高いので、『まーいい感じに落ち着くだろ』で見てられるの、かなり有り難いな…次回も楽しみッ!
追記 正しきものが、正しく報われる。現在の”黄金伝説”ことはめふら。
はめふら追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
カタリナ様の人格無双、ある意味水戸黄門的な揺れのない安心構造なんだが、『より善く在る』という彼女の強みは絶対に否定し得ない、無敵の価値である。
超絶魔力とか、転生知識とか、社会的地位とか、実は相対価値で無双するより、否定しようのない強さだ。
孤独を放っておかないこと、独善を押し付けないこと、相手の立場に理解を示すこと、共感と喜びを素直に表すこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
カタリナ様が人格戦でぶっ放す強みには、押し付けがましいところがなく、とにかく自然である。
そうなるために、幼い人格を常に維持されている部分もあろうけど。
誰もが心で求めつつ、しかし果たせない理想を、強要するのではなく無邪気に自然に果たし、相手の望みを叶える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
みんなが仲良く笑っていて、楽しく暮らせる日々。
それだけを求めている、恋の意味もわからない子供だからこそ可能な勝ち筋。
これで勝ち続けるから、なんかいい気分が続く。
カタリナが勝つ姿は、人間の在るべき価値が勝利する瞬間で、疑念を挟む隙間がほぼ無い。それが、濁りのない安心感、強い信頼感の理由なんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
これが揺らぐとしたら、追い出してしまった”カタリナ・クラエス”に向き合う時だろうけど、やるなら最終局面、おそらくやらないネタだよな…作品壊れるわ
いかにもな聖女ではなく、俗欲満載のおもしろ女にすることで、力の根源である倫理のわざとらしさ、押し付けがましさが上手く遠ざけられて、スッと入ってくるのも強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月19日
コメディとしても強いエンジンだし、やっぱ強い主役で維持されてる、強い物語だなはめふら。