デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
遂に始まった新学期、ゆいはここねと同じクラスに。
高嶺の花と遠ざけられ、心の交流を遠ざけていた少女に、ドンと差し出す友情の一皿。
一緒なら、新しい世界も怖くない。
喉を滑り落ちる美味とともに、心を満たすここね達の前に現れたのは…ブンドル団!?
そんな感じの青キュア加入の第四話、ゆいここ新世紀の始まりを告げる黎明の鐘である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
いやー…つえー出だしだったな。
どっしり腰を落としたペースで話を積んでいくデパプリ、桃キュアと青キュアの関係性もド濃厚に”来る”と腹筋固めていたが、本家のパンチは伊達ではなかった。(身体をくの字に折る)
パワフル少女ゆいちゃんが、高嶺の花に遠ざけられ自分も触れ合いから遠ざかるぶっきらぼう少女に、マジで常時グイグイ来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
『あー、このタイプにこの闘い方は…特攻即死…』と、ズブズブにハマっていくのも納得な第三次接近遭遇。
食事を扱うこの話で、青キュアがふれあいに”飢え”てるの、面白いね
ここまで話数を使って、どっしりキャラを書いてきたこと、焦らない物語のテンポを伝えてきたことがよく生きて、凄くしっかりとここねのニンが見える話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
『この子はこういう子なんだな』っていう納得が事前にあると、出会いのエピソードの染み込み方が違う。
新しいキュア学びだ…。
ここねちゃんは前回お使いに困ってたコメコメを見落とさなかったように、細やかな気配りで色んなものが見える子である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
ツンと澄ました印象を与え人を遠ざけてしまっているけど、心根は優しく視野は広い。
しかしそうして見えるものを、どう他人と分け合うか、あまり分かっていない。
小さな兎が一匹いないことに気づくためには、常日頃から兎を気にかけて、よく見ていなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
彼女が見えるのは、ごはんの妖精だけではないわけだ。
良く見えるからこそ、自分を孤高の位置に勝手に押し上げる周囲の視線と、巧く付き合えないのかもしれない。
ここでゆいが、これまで描写されたような開けっぴろげな心根と、恵まれたフィジカルでもって距離を詰め、グイグイ間合いを詰めるのが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
あのデカいマットを引っ張る豪腕も、パワーに優れてると既に描かれたゆいがやれば、納得の描写である。
まぁ、”協力”てのが大事でゴリラパワーは二の次なんだが
”食”を主題とするこのプリキュア、分かち合い繋がる楽しさというのは大きなテーマで、今回その喜びを知ったここねは、今後それを担っていくんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
孤高の立ち位置に押し上げられ、暖かな食卓も友達の笑顔も知らない初期状態は、作品の主題を描ける大きなキャンバスだ。
そこに今後、ここねがどんな絵を描いていくかの一筆目として、初めてのお友達がマジでグイグイキまくって、白紙のページに”ゆいちゃん”と描かれまくっていく今回、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
感受性が強いくせに、環境がそれを満たしてない少女に、壁のない朗らかさは特攻なんだよなぁ…。
ここねはずーっと、見えているけど満たされない飢餓に苦しんでいて、平気なふりをするために孤独に自分を閉じ込めていたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
でも今回…ていうか、前回から引き続いてゆいがここねを見つけたこと、周囲の声に引っ張られず手を伸ばしたことで、渇きを満たす一滴が差し出された。
そらー染み込む
ゆいとここねは、常人には見えない妖精が見える瞳を共通項としてもっているが、それは特別な異能であると同時に、とても普遍的な想像力なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
誰かの心を慮り、困ってる人を見つける視線。
それは具体的な視力ではなく、豊かなイマジネーションにこそ宿る。
何しろこのアニメ”プリキュア”なんで、イマジネーションをどう扱うかはとても大事だと思うが、色んな人の苦境を見つけられる二人が妖精瞳の姉妹であることは、今後の描画に期待できる、自分的に結構大事なポイントである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
見えないものも、そこにあるかもしれない。
妖精たちの声を聞く特別な視力は、ファンタジックな領域だけでなく、”飢え”というとても具体的で切実なものと戦う中で、リアルな触れ合いを連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
その一回目として、ゆいとここねがお互いに気づき、善く分かち合い、正しく繋がれたことは、凄く良いことだと思う。
ブンドル団が略奪と独占を権能としているので、共有と共鳴をキャラの核にしている(と、今回感じた)ここねは、作中描かれる”悪”に真っ先に立ち向かうキャラでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
自分が他者と何かを分け合える、想像力の豊かな、心の優しい人間であると知っていくこと。
冷たく暗い場所で一人ご飯を食べていた自分が、ゆい達と笑い合い共に戦う中で、より良く変わっていけること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
そうすることで、世界をよりハッピーな形で他者とシェアできること。
ここねは今後、そういう事に気づいていくのだと思う。
伸びしろの多い青キュアと見た。
魅力的な成長は魅力的な欠点と不可分なので、今回ここねがなかなかうまく人と接せず、しかしとても優しい心根をもっているとちゃんと描けたのは、とても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
ゆいちゃんもマリちゃんも妖精たちも、皆いい人なので一緒に過ごしていれば、なりたい自分に絶対近づいていけるだろう。
むしろそんな変化をこそ、作品の主軸に入れて一年間、どっしりと描いてほしいもんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
ゆいが割と人格的に欠けたところのない、完成度の高い主人公に思えるので、走って転んで立ち上がるポジションは、現状ここねちゃんかなー、と思ったり。
…らんらん次第か。
そんな友情一年生のここねの手を引く形で、ゆいちゃんの人格馬力もしっかり表現され、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
自分が見つけた大事なものに、迷わず突っ走れる行動力は、学校始まる前と全く同じで、人格にブレがない。
ここまでの話数で見つけた『この子はこういう子』つう発見が、裏打ちされる描写が心地いい。
俺ァ飢えている子供にメシ分けられるヤツが一番偉えーと思ってるので、パンを分け合ってここねの孤独を満たしたゆいちゃんには、今観音の趣を感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
今後も食に飢え魂に飢えている様々な衆生に、布施米施してやって欲しいと思う。
食はマテリアルな空腹だけでなく、心の乾きも満たす。
コミュニケーションとしての、ケアとしての共食をこういう自然な形で称揚できたのは、俺凄く良いことだと思うんだよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
メシを通じて色んな事が見えたり、繋がったりする事が、文化としてメディアとしての”食”の強いところであり、豊かさなわけでね。
抽象としての食にフォーカスするのは、凄く良い。
でも”食べる”って凄く根本的で具体的な行為なんで、観念だけが上滑りしても実感を伴わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
『とにかくこの子達が、二人で食べてるメシはうんめぇんだ!』と、ちゃんと伝わる力ある作画で食事シーンを書けているのは、やっぱ良いと思います。
現状、体重の乗ったパンチを打ててる。
マリちゃんがコミックリリーフとして場の空気を温めつつ、パムパムの保護者として節度のある立ち回りをしてたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
コメコメちゃんが相変わらず特級可愛くて、『サンドウィッチ食べれるようになってよかったね~~~~~』って眦落ちたり。
サブの書き方も良かった。
前回の初登場はお姉さんな部分が表に出てたパムパムですが、今回はいい匂いのするここねとどうしても友だちになりたくて、でもその思いが危険を呼び込んでしまって自分を責めて…と、心の柔けぇ部分もしっかり描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
パム→ここの感情がかなり太くて熱いの、俺の好みだな。
健気なバブちゃんのコメコメと、元気印のゆいとの関係性とは、また違った絆を青キュアチームは描けそうで、今後が楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
やっぱヒーロー誕生の瞬間、YESを強く引き出すために一歩引いて『引き返しても良いんだぞ…』って出口を指し示す描写、最高に好き。自発性が際立つ。
ここまでの4話、ブンドル団が盗む”食”が(自分たち含めた)誰かの幸せな食事に必ず繋がっていて、彼らが盗み独占するものがただの餌ではないと描いているのも、なかなかいいなと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
それは皆でご飯を食べる楽しい時間、そこで交わされる笑顔に、必ず繋がっている。
それが生まれるのはご飯が美味しく滋養に満ちて、心と体を満たしてくれるから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
人が生きるということに、直結しているからだ。
”幸福”なるものの根っこを揺るがすので、ブンドル団の簒奪と独占はメッチャ許せんわけだな。
作品の扱う価値の抽象化と具体化が、ここでも巧く行ってる印象。
あとクールな青系伝統のカッコよさがありつつ、絶妙にダサい所がキュアスパイシーの良いところだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
『え? パンとスパイス繋がってなくね…?』という直感性の悪さとか、決めポーズの微妙なトンチキ感とかな。
オフビートな笑いが目立つ今作、そういうズラシのセンス高いと思う。
つうわけで、ここねちゃんが何に悩み、それをどう越えていくのか、今後のヴィジョンがよく広がる本格登場回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
やっぱ前回、コメコメちゃん軸に話を回しつつ横幅広く、ここねちゃんの人間を書いておいたことがよく聞いて、馥郁たる余韻がしっかり響く、骨の太いエピソードになってたと思います。
こういう風に色んな描写を響き合わせながら、手捻りで場面やキャラを彫り込んでいって奥行ある物語を作っていく手付きは、デパプリの特色なんだろうなー、と感じます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
まぁまだ4話、一年の長丁場からは序章も序章ですが、書き出しには作品の全部が宿るもんだしね…。
ここねとゆいの関係は、ゆいの眩さに目を焼かれながらここねが追いかける距離感なのに対し、パムパムはここねの輝きに見せられ追う間合いなのとか、巧いなーって思うよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
パムパムの『見上げる視線』があることで、青キュア特有のクールで大人びた感じを、殺さず不器用少女成長新録出来るわけだし。
それにしたってコメコメちゃんの可愛いところはガチにリアルに100個言えるわけですが、变化する時に自分で頭をコメコメする仕草と、ロンパースに包まれたずんぐりむっくりな四肢と、ベビちゃんなのでお口の周りが汚れちゃうところと、それでも美味しくご飯を食べてキャッキャ笑ってる所が良いです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
今後メシ育っていく中で発育の段階も進んでいくわけですが、現状のベビコメちゃんを描くのと同じ鋭さで、児童としてのコメコメ、少女としてのコメコメも、活きた可愛さを追求して欲しく思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
重心が低めなのに頭がでかいので、いつゴロンとでんぐり返りしちゃうかちょっと心配なデザインとか最高
コメトークしてるとキリがないのでこんぐらいにしときますが、色んな領域を横幅広く、どっしり構えて奥行き深く描いていくデパプリの筆が、新たに加わった仲間をどう輝かせていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
次回、ここねちゃんと初めてのお友達。
大変楽しみです。ゼッテー湿度凄いぞ…(期待に震える)。