※訂正
本文中、龍守逢を龍守”愛”と誤記しております。先立って訂正させていただきます。
※本文
明日ちゃんのセーラー服を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
中間考査も終わり、体育祭へ意気上がる蝋梅学園1-3。
水泳のアンカーと大事なセーラー服を賭けて、水上りりと勝負することになった小路の瞳には、本気で競う気持ちが宿っていた。
果たして水の妖精は、何を願って小路に挑んできたのか!?
そんな感じの後半戦突入! こっからはクラス一丸体育祭までまっしぐらでっせ!! な、明日ちゃん第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
明日ちゃんが今まで知らなかった、”本気”の面白さを引き出すりりちゃんの小悪魔力も良いが、龍守”ちびっこデカポニテ委員長”愛をガッツリ補足して、再構成の妙味も味わえた。
やっぱアニメ版は1-3の仲間全員が、アニメの尺の中でしっかり印象付けられ、全員で体育祭に挑み全員で戦う絵図を見据えて、話を作ってる感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
愛ちゃんはエンジンかかるの体育祭以降なので、ここでりりちゃんと絡めてグッと彫りを深くするの、大変いい。
ここに至るまでの物語も再構築されているので、勝負を見守る仲間一人ひとりの陰影も深くなってて、クラス全体を巻き込むデカいことが動き出しるスケール感が、なかなか楽しいエピソードでもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
つーか峠口×蛍ちゃんのドッキングて…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/irkilwNsuv
峠口は謎ポーズで憧れの明日小路にエールを贈りたかったのか、ちびっ子蛍ちゃんを抱き上げるべきか否か迷ってたか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
”学会”でもかなり議論になるところだと思うんですが、自分は後者を推したい。
1-3の妖精を、屈折まみれのリアル系中学生・峠口鮎美が迷った末に抱えあげてる”事実”…デカいぜ。
明日ちゃんの巨大な人間質量一つで引っ張ってた印象の強い原作に比べ、彼女を中心に据えつつクラスメイトの群像劇としてもバランス良く進めてるアニメ版は、描かれるものも見える景色も結構違っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
メディアの違い、語り口の差異を堪能できて、なんともありがたい。
さてお話は、明日ちゃんが今まで見せたことのないメラメラな瞳で、りりちゃんを睨みつけるところから開始。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
一体全体、なんでこんな事になったのか。
倒叙を生かして、今回はミステリー風味に進んでいく。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/PBFhUNhggB
ちびっ子委員長のやる気全開が既に可愛いが、りりちゃんは不意の挑戦に妖しく瞳を輝かせ、明日ちゃんのセーラー服をご褒美に狙う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
今までさんざん女達を釣り上げてきた天性の人間漁師が、関西弁の小悪魔に翻弄される展開が新鮮である。
しっかしこのアニメ、ガラス越しのアングル多用するな…好き。
小路は一人きりの小学校生活が長かったので、全国まで行ったりりちゃんが大事にしてる『本気で競い合う楽しさ』みたいなものに、あまり耐性がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
そんな彼女の本気の顔を見たくて、思わず煽りに行っちゃうりりちゃんの奔放さは、魅力的であると同時に危うくもある。
『このままだとワルモノの印象付いちゃうな…』って所で、愛ちゃんとのオリエピ交えて可愛げを出し、意地悪でセーラー服欲しがってるわけじゃないと早めに伝える手腕、大変見事でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
曲がったことが大嫌い、龍守愛の”人格”もよく伝わる。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/c4o8O4ppRp
盗み聞きの罪悪感と、賭け事への反発心の中間点に立ってる愛ちゃんと、生真面目少女を好ましく翻弄するりりちゃんが出会うのが、階段の踊り場という中間地点なのが、とても好きなセッティングである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
上がれば良いのか、降りれば良いのか。
迷う気持ちが、ロケーションに巧く反映されている。
全教科満点のミス完璧(むっつり)に食らいついてるガリ勉…と思いきや、聞こえてしまった不正義は黙って見てられない生真面目さもあり、りりちゃんならずとも、思わず微笑んでしまうだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
噛み付いてきた愛ちゃんを、りりちゃんが跳ね除けないことで『あ、根はいい子』なんだな、とも理解るし。
つーか後の追試補修シーンも含めて、『水×龍とか原作に聞いたトキねぇ”カプ”なんだけど…でも、実際あった気がする…』つう精度と深度で、納得のオリジナルシーンぶっこんでくるの、つえーアニメ化だな、という感慨を深くする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
描かれるほどに、納得な描写が多いんだよなぁ、追加アニオリ…。
夏服も仕立ててもらい、負けられない気持ちを確かめた明日ちゃんは、決死の覚悟で本番に挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
スタート前の張り詰めた表情は僕らも始めて見るもので、りりちゃんが見たかったもの、引き出した顔だ。
流線型のフェティシズムが、紺地の布と水に踊る
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/DMBDElHHqJ
江利花ちゃんの大声エールを引き出す、二人の本気の勝負。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
競い合う喜び、本気である楽しさを知って心を通じ合わせるのは、水に踊るアンカー候補だけではないのだろう。
この叫び声は、知らぬ同士から始まった1-3がより強く繋がるイベントへの、大きな産声でもある。
若き少女達にとって”行事”というものが、どんな意味を持つのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
クライマックスに向けて、大きな一繋がりのエピソードが動き始める今回、江利花ちゃんがまた一つ殻を破る描写を生かして、そういう部分も描けているのはとても良い。
4月からじっくり、描写積んできた強みだなぁ。
というわけで決着付いて種明かし、泣きそうになってる小路の胸にするんと飛び込んで、青春がひとつ上の領域へと引っ張り上げられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
色んな少女を引き寄せ、新しい世界を教えてきた明日小路が、競い合う楽しさを教えられる。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/1mdWoHuR6D
そんな素敵な変化を、滑らかにコースロープを越えてくるりりちゃんの仕草、水の美しさが巧く演出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
ここの”速度”をアニメでどう書くか楽しみだったんだけど、想定以上の表現になってて、やっぱ長井監督はスゲーな、と思った。
悪びれず悪役の仮面を捨てれるりりちゃんの軽やかさが、僕は好き。
手を引かれて新しい世界を見せてもらう側になってる小路が、手を引っ張られる構図も新鮮だし、関係性をよく反映している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
女達の人生捻じ曲げまくりの超引力が目立つけど、明日小路も一人の少女、そうやって先回りしてくれる相手がいるのは幸せなことだ。
そしてこっからの追補が、まーた凄くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
リアル系アオハル人間である龍守の屈折に、スルリと滑り込んだつもりの強キャラりりちゃんが、ノートに込められた少女の至誠に撃たれて、一瞬動きが止まる瞬間。
”共鳴”しちまってるからよ…二人の青春が。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/RZTSgH6JUH
明日ちゃんの”上”取る形で人格強度を示したりりちゃんが、ノートの中の爆弾に当てられて立ち位置反転するのが、平等でいいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
何でも先読みして期待通りの結果を拾っているように見えて、心地よい不意打ちに心揺らされる。りりちゃんも小路と同じく、青春真っ只中の一人の少女だ。
そんな仲間たちの群像が、美しく切り取られている補修の絵は大変いいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
これから本格始動していく体育祭の中で、こんな風に眩しい光景が皆にあって、皆で楽しく素敵なことを、たくさん見つけていくのだ。
明日ちゃんも、そんな”みんな”の一人である。
競い合う楽しさ、本気の誰かを見つめる喜びが弾ける体育祭に向けて、主役がそれを教えてもらう話が来たのは、良い作りだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
それは何も嫌なことじゃなくて、今まで描いてきた様々な素敵と、同じく輝いてる。
明日ちゃんがそう強い視線を送ることで、視聴者も体育祭に前のめりになれる寸法よね
というわけで無事守りきった夏服をダディにも披露し、明日ちゃんの青春は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
花緒ちゃんがダディにライド・オンしてる映像が飛び出してきた時、ガチで『オイッ!』って言っちゃった。
KIKENですよ、生幼児仕草は…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/4brL4yvxby
ここの夏服初披露は少しの照れくささとたくさんの感謝、成長の喜びがみっしり詰まってて、大変に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
お母さんに『ありがとう』を言えるようになった明日小路と、言葉少なに『ああ、良いな…』と告げるダディの対比が、なんか…なんか凄く良いんだよ(語彙力蒸発)
ユウおかーさんはいつだって颯爽とハンサムで、育っていく小路を優しく見守り受け止める、最高の母であるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
そんな彼女が、愛する娘からすごく大事なもんを受け取る場面がしっかり描かれたのも、なんか…なんか凄く良いんだよ、であった。
学校の明日ちゃんの、お家の明日ちゃんも、いつでも最高
そして”姉”してる明日小路もなッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
オメー明日家のホッコリモーニングで安心してたところに、花緒ちゃんのセーラー服でもう一発入れるのは反則だろーが!
彼女の瞳のクローズアップから、小さな背丈の一人称にぐっと引き込んで、憧れを眩しく描く。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/nAeEeCIVs4
花緒ちゃんの小さな憧れは、明日小路が母に憧れ、彼女のアイドルに導かれて進んだ道と、同じ角度でセーラー服を見上げている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
ここで下ろしたての夏服ではなく、しばらく出番のない冬服を着る所が、花緒ちゃんなりの気遣いを感じてグッドです。
メーターが、萌え袖描きたかっただけ?
…かもな。
自身覚えがあるだろう幼い背伸びを上から押しつぶすのではなく、後ろから抱きしめ支えて、”花緒ちゃんのセーラー服””で魔法をかけてあげる明日小路。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
そらー、花緒ちゃんもお姉ちゃん好き好き人間になっちゃうよ…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第8話から引用) pic.twitter.com/zwSDJlrg5F
りりちゃん相手には手を引っ張られる側だった小路が、ここでは花緒ちゃんの魂を全力で抱きしめ、笑顔を差し出す側になっているのも、人間の多様な輝きが見れて大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
万華鏡のように立ち位置と輝きを変えながら、美しい世界で美しい魂がキラキラと煌く。
その眩い幻想を、たっぷり味わえる良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
全瞬間がこの世にありえるはずのないファンタジーなんだが、同時に絶対にあって欲しい夢としての”強度”を保っているところに、具体化した共同幻想としての強さがある。
こんな級友が、家族が、姉妹があるなら、絶対見つめていたいもんなー…。
水辺の妖精が火を付けた”競う楽しさ”が、熱く燃える夏に向けて、最高の武装で挑む主人公。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月27日
体育祭の準備と競技を通じて、1-3はますます仲良くなり、少女達はますます眩しく輝いていく。
明日ちゃんアニメ終盤戦、スポ根テイストまで盛り込んでブッチギリに加速していきます。
次回も楽しみですね。