SPY×FAMILYを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
東西平和のかかった大プロジェクト<梟>のため、偽りの家族を維持しつつ、他のミッションもこなす。
<黄昏>の双肩にのしかかるものは重く、今日も家族サービスとスパイ仕事の同時進行!
それでも無邪気な笑顔のために、”ちち”は必死に頑張るのであった!
つう感じの、ちょっと肩の力が抜けた前半最終回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
『前回の引きからそのままボフボフ加入…家族が増えて一区切りでええやん!』と、勝手に上がってたテンションに正直肩透かしであるが、”SPY×FAMILY”の総まとめとしては結構良い回だったかな、と思う。いい意味でテンプレ的というか。
スパイ要素が普段より濃い目で、アーニャの読心能力とヨルさんの超暴力がミッション解決にほんのり寄与し、家族サービスに奔走する小市民的な苦労と喜びを交えつつ、ロイドさんのスーパーお父さんっぷりを堪能。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
あとペンギンくんが常時ギーギー言ってて、俺に嬉しい。
『みんなが見たいスパイファミリー』のちょうど中間点へ、作品全体を再確認するナレーションなんかも交えつつ、ひょいと気楽…を装って狙った球を投げ込んだ感じの回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
どっちかって言うと二期一話にベストな作りだった気もするが、犬エピ話数多いからな…一話でまとまらんと踏んだか。
お話は特に新しい何かが生まれるでなし、愉快なフォージャー家の現状、父とスパイの二正面作戦を完璧にこなすロイドさんの大変さが、コミカルに転がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
明らかやり過ぎ感漂う過重労働を、それでもヒョイヒョイこなしていく無双感(と、画面外からそれにツッコむ面白さ)が、沢山ある強みの一つ
なのでサラッとペンギンの顔を覚え、餌やりで誘導する凄腕っぷりと、嘘家族との休日に振り回される苦労人っぷりが、同時に進行していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
超凄腕が難局を踏み倒していくだけだとヤダ味でるので、”ちち”であることの普遍的な苦労と喜びを、そこに織り交ぜて食べやすくしてるの、上手い作りだなぁと思う
ロイドさんは冷酷無情のエージェント…の皮を被った理想のダディなので、無理くりカプセル飲まされて苦しんでるペンギンにも、形だけの家族にも優しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
どっからどう見ても正義と愛のスーパーヒーローだが、立ち位置的には汚れ仕事を影からこなす、縁の下の力持ち。
このギャップも、お話に惹きつけられる理由の一つなんだなぁ…と、しみじみ噛みしめるようなエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
人知を超えた超有能エージェントが、パンクするほどの”量”を常時押し付けることで、有能さが浮き上がらない人間味を強制的に付与させてるの、なかなか凄い話運びよね。
そんなロイドマンの魅力と同じくらい、アニメの看板背負ってるのがアーニャちゃんの可愛さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
今回も大変元気で、特にお家帰ってからの一人遊びパートは作画力も暴れ、ゴリッゴリに殴りつけてきた。つえーわ…。
(画像は”SPY×FAMILY”第12話から引用) pic.twitter.com/EQhB4kZmob
キメラ隊長とのやり取りを据えたカメラでもって、異様な精度の動きで切り取ってくるところか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
謎めいたちちの部屋に挑む時、歪んだ魚眼がおどろおどろしさよりむしろ、四歳児の手のひらの小ささを強調してくるところとか。
勝負コマ以外の描写に、異様な気合を感じた。素晴らしい。
ロイドさんがスーパーエージェントと家庭人のギャップで魅せてるように、アーニャも天使とクソガキのハイブリッドだからこそ、際立つ魅力がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
色んな秘密と事件があって、世界平和から今日のおやつまで、様々なレイヤーの厄介事と喜びが、混ざりあって動いてる世界。
ロイドさんが守りたくて、アーニャがフォージャー家で堪能してる”平和”がどんなものか、この作品らしく描くエピソードだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
家族の誰を主役に選ぶかで、作品のジャンルも超えるべき困難のレベルも自在に切り替わる可変性…それを楽しく制御しきる作りは、やっぱ凄いわな。
んで、やっぱヨルさんがそっから浮いてんだよな、かなり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
今回も夫や娘が走り回る中、人間を縦にめり込ませるとびっきりの”暴”と、あざとい天然ボケを交互に繰り返してるだけだったからな…。
超絶気楽に悩まず、自分を染める血しぶきに気づけない、美しき獣の盲目。
そのヌケ感がヨルさんのキャラ属性であり、作中で果たすべき仕事であり、大きな魅力…ってことなんだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
スゲーぶっちゃけると、原作読んでてヨルさんの顔が見えた実感があったの、八巻が始めてだったからな。
”公”への超人的適性と、魂の奥底から燃え盛る正しさが、根っこに宿るロイドさん。
そんな彼の対比物として、徹底的に”私”であり、全く正しくない殺戮行を疑いもしない…疑うためのチャンスがない、無謬の獣。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
おそらく意図して作られたその歪さが、俺は結構好きなんだな…てことも、確認できるエピソードであった。
ここが破綻してヨルさんが”人間”になったら、終わりの始まり、かな。
つうわけで、”SPY×FAMILY”前半第1クール、無事終了したしました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
いやー…強い原作を強いスタッフが強くアニメ化した、強いアニメだったな!
『勝つべくして勝つ』ってのは見た目ほど簡単じゃないが、ホームランを期待されて打席に立って、しっかり場外まで飛ばすのは本当に偉いし凄い。
あらゆる領域がハイクオリティで、圧倒的に分厚く太い”質”で視聴者を殴りつけつつ、小気味好いコメディでそれを悟らせないという、かなり高度な戦い方をやりきってました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
どこにでもある家族の話を、どう考えてもそ~はならねぇドタバタ感で楽しませるべく、あらゆる手段を総動員してた印象。
その力んで強いストレートは、なにかとひねくれがちな自分の価値判断基準を問答無用に黙らせるほど強く、『フツーに面白い』の究極系をズバッと叩きつけられて、新鮮かつ気持ちのいい12話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
こんだけいろいろ豪華な材料を、破綻なく”SPY×FAMILY”味にまとめ上げてるの、やっぱ凄いわ。
アニメになってみると、原作で何を書いているのか、何が僕に響いているか改めて思い直すキッカケにもなり、大変ありがたかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
ロイドさんの清廉潔白なキャラ性を、どうスカした上から目線の説教にしないか、相当考えて状況作って動かしてんだなー、とかね。
あとアニメで動いて声がつくと。アーニャが可愛さの爆弾でした。卑怯っ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
クッッッソ腹立つ悪ガキ力も含め、『俺たちのアニメ力で、超絶かわいいアーニャちゃんを描くぞ! 全日本夢中にさせるぞ!!』って気合が、あらゆる瞬間迸っていたのは、大変良かったです。
10月からのセカンドシーズンも、この気合とクオリティを維持し、色んな面白さ、巧さ、凄さを全開駆動させて欲しいもんです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月28日
三ヶ月、とても楽しく見ることが出来た、いいアニメでした。
ありがとう、お疲れ様。
また10月に会いましょう!