PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOLを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
さらば愛しきドライビングスクール! というわけで、モルカー二期も最終回。
超ぶっ飛ばしたハチャメチャは特にせず、最終回に相応しい旅立ちを、しっかり描ききった感じで終わった。
二期らしい安定感で、とても良かったと思う。
やっぱドライバーや教官のクローズアップが多く、二期はヒューマニズムに寄った作りだったんだな、という思いを新たにする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
それで描けたもの、取りこぼしたもの。
色々あると思うが、画角として悪いわけでも、嫌いでもない。
正直、トンチキでアバンギャルドなモルカーを期待する気持ちは消えない。
数年前のあの日、異様な手触りと表現力でたった一分、濃厚に僕を殴り付けてきた、ポップで先進的で圧倒的な物語表現。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
コンテンツとして大成功したからこそそれは変化し、求められるものも変わり、描けるものも描く人も変わり、二期はこういう形の終わりを迎えた。
ドライビングスクールで、時にそこを飛び出して展開した物語と同じくらい、そういう変化それ自体、変化に向き合う自分を噛み締めながら見ていた二期だなと、今更思い返す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
画角が変わってもモルカーは可愛く、時折身勝手で危うく、彼らなりの優しさと身勝手を人間社会と絡めながら生きてきた。
人の隣人として、名前と個性が色濃く煮出され、異質性よりも同質性に重きを置いて描かれたように感じる、二期のモルカー達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
学び舎であり厚生施設でもあるドライビングスクールを出て、ドライバーともども事故のない幸福な運転で進んでいく最終回には、適正な成長と社会との融和が刻まれている。
世界が人の世である以上、それを切り取る画角は人間中心主義にならざるを得ず、ドライビングスクールを通じて世界との、その中心にある人間社会との関わり方を掴んでいく二期は、ヒューマニズムをどうやっても孕んでいたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
しかしそれは、狭隘な同化力だけで動いているわけではない。
ヒトと隣り合い、時に傷つけられ間違えて、なお愛されて社会に位置を占めていくモルカーたち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
そんな不可思議で勝手な隣人を、なんとか運営してモル・モータリゼーションを可能にしているあの世界の在り方。
人にカメラを多く向けた分、その手触りはより確かな質感で見えた気がした。
こういう繋がり方で、人間とモルカーはお互い関わり合いながら社会を構成している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
学校を出て公道に帰還し、第1話の大失敗を華麗に回避する最終回は、その総まとめとして結構良い手触りだった。
12話、モルカーたちを切り取ったカメラの外側で、同じような手触りで色んなモルカーが生きてる世界。
そこに見ている側の視力が広がったのは、"二期"として結構正統な描線を成し遂げ得た、良い証明なんじゃないかと、見終わって感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
おなじみとなったキャラの魅力を膨らませつつ、鬼教官やペーターといった新キャラの良さも、ちゃんと活かせていたと思う。
ここからコンテンツがどういう舵取りをして、どんな喜びをファンに与え、作っていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年12月24日
それは見通せない未来であるが、しかしこういうお話を作って届けられるのなら、学校を飛び出して続いていくモルカーたちのそれと同じく、結構良い感じなのでないか。
そう思えわされる二期であり、最終回だった。