涙の雨が降ったとしても、架かる虹を見上げれる私でいるために。
鬼塚姉妹を繋ぐ熱き絆が遂に暴かれる、ラブライブ! スーパースター!! 三期第4話である。
大変良かった。
ぶっちゃけ二期のナッツ回は色々納得度が低く、マネーの亡者となった鬼塚夏美がどこから来てどこへ行きたいのか、鮮明に見えかねるエピソードだったと思う。
今回その影に強く寄り添い、愛ゆえに己自身を暗く染めた冬毬が話の真ん中に来たことで、話数を巻き戻して負け続けた少女の”今”が良く見えた。
かのんに過剰にゴールを決めさせていたニ期に比べ、先輩の背中を追いつつ共に夢を見る二年の絆が、愛する妹を取り込んでしまった自分の影を振りちぎって、スクールアイドルという夢に全身で取り組んで後悔のない、夏美の現在地を鮮明にもしていた。
こうしてボールが横に出ると、色んな連中がそれぞれの立場、それぞれの強み、それぞれの繋がりで夢を形作っていく、虹色のスクールアイドルライフにも説得力が出てくる。
思わず後輩の窮地に身を乗り出すかのんちゃんを、制してどっしり見守る嵐部長&クゥクゥの姿と合わせて、もはや澁谷かのんだけが強ければ良い時代を終えて、より頼もしくなったLiella! が描かれた。
その眩しい光が、姉者が好きすぎて頑なになっていた冬毬が、自分だけの道を見つめる導きにもなるだろう。
鬼塚姉妹を仲立ちにして、Liella! 本隊と繋がる回っつうことで、マルガレーテちゃんがツンツン強気な部分をちょっと取り戻していたのも良い。
わざわざLiella! から離れたわりに、古巣とガチる強かさに欠けてるかのんちゃんのほっぺを引っ張りつつ、なんだかんだ牛久まで継いてきて仲間の声を聞き、”敵”のテリトリーに踏み込みその顔を見る。
完デレまで秒読み段階とはいえ、マルガレーテちゃんがツンツン踏ん張ってくれてるから書けるものが沢山ある状況を、ちゃんと活かした回だったとも思う。
まーこうして威勢よく反発してくれるほど、ズブズブに蕩けた時の”効き”も良くなるからな…。
今回のお話、負け続けてきたものの影と痛み、愛ゆえにそれに囚われるもの、仲間と家族の違いなんかに踏み込んでいて、結構収まりが難しかったと思う。
それがスポンと気持ちよく語りきられたのは、クールに見えて愛も涙もちゃんと見せてくれるし、誰よりも大事な人が投げ捨てた夢を拾い上げ、今共に進んでいる仲間に預けられる、冬毬の根本的な”善さ”が大きいと思う。
もっと閉じて頑なになって良さそうなのに、姉者が今どこにいるのか、どこに行きたいのか、自分の気持ちを晒しつつちゃんと見れる開けた視力が、展開の足場になっていた。
姉の背を追い抜き、姉より効率的にマネー主義を駆け抜けられるスペックの高さが、姉の背を追う妹という立場故に、現実を追い抜いて夢へと引きずっていく力強さを宿せないことに、賢い冬毬は多分気づいている。
だからこそLiella! の甘っちょろい夢を拒みつつも、雨上がりの虹を心のどこか夢見て、姉が引き裂き投げ捨てた願いを、二年生に手渡した。
このSOSをきな子達が受け止め、二年生だけで夢のステージを冬毬に見せて”証”を立てたの、逞しくてよかったなぁ…。
話の仕上がりが良かっただけに、新曲でのステージがマジ欲しくもあったが、それを求めるのは流石に贅沢が過ぎるだろう。
冬毬、夏美、二年生。
欲しかったピースがしっかり埋まり、見たいものが見れたとても良い回でした。




というわけで、幼く可愛らしい夢に大きな✕が刻まれる所から、姉妹の物語は始まる。
冒頭軽い感じで描かれた思い出が、実は深い傷と涙を宿していたのだと、再度の描写で描かれる厚生が良く効いているけど、冬毬はずっと夏美の後をついて回る姉者好き好き生命体として、その涙を間近にずっと見つめている。
この涙雨をごまかす傘として、拝金主義とシニカルな態度を選んでいたんだと思うと、ニ期の道化ぶりにようやっと、その悲しみが追いついた感じもある。
後追いでガンガン、ナッツがLiella! になれた奇跡の価値が跳ね上がっていく!
今回の物語、最後のステージで牛久を魔法の国に変える虹は既に、冒頭に描かれている。
夏美が諦めさせられ捨てさせられた夢は、Liella! で頂点の景色を見ることで既に叶い、その先にまだ続く輝きを追って、迷いなく夏美はスクールアイドルをやっている。
答えは既に出ていて、救いは既に与えられていて、しかし重たく長く夏美を縛り付けていた鎖を一緒に背負ってくれた妹は、そこから解き放たれていない。
だから夏美は仲間とともに、自分が今どこにいるのか…あの時の涙雨の先に架かる虹を、生み出せる存在になったのだと、冬毬に証明しなければならない。
そういう希望を形にするのは、スクールアイドルの十八番だ。
一見冬毬を一方的に救うように思える虹の再来は、しかしズタボロに傷ついた姉に寄り添い、姉の生き方を絶対の指針として追いかけてきた、冬毬の愛がなければ叶わなかった。
夏美自身が投げ捨ててしまった夢が、あの夏Liella!にすくい上げられて戻ってきたとしても、それを受け止められる最後の足がかりは、冬毬が家族として守ってきた場所にこそある。
それが解っているからこそ、夏美はお姉ちゃんがどんだけ”今”輝いているのか、夢がどこから始まるのか、歌って踊るスクールアイドルの在り方でもって、妹に伝えようとする。
捧げられた愛に、ちゃんと報いようとする。
そういう事ができる鬼塚夏美が、僕は好きだ。




もともと悪くて離れたわけじゃない、魂の故郷。
今回のかのんちゃんはライバルなはずのLiella! に甘く、そらーマルガレーテちゃんもプンプンである。
軽く擦られてもいたけど、”仲間でライバル”な分裂状態をどう収束させてラブライブ本戦に挑むかは、わざわざややこしい凸凹を用意して話を転がしている三期が、何を描きたいかを示す大事なポイントになるだろう。
なので、ぶつかり合うことに本気なマルガレーテちゃんの闘志は、答えを導くためのカウンターとして、相当大事だと思う。
なのでチョロらず意地はってくれ! ツンデレガンバれ!!
同時に牛久くんだりまで一緒に来て、狭い部屋で膝つき合わせて本音を聴くかのんちゃんの描写は、8+3に別れた結ヶ丘のスクールアイドルが、根っこの部分で深く繋がってる様子を示す。
久々にかのんちゃんを交えてワキャワキャしとるLiella! ちゃん達は大変可愛く、色々どうにかなった挙げ句、マルガレーテちゃんも含めてBe oneになれる未来へ、期待を高めてくれるパワーがあった。
今回恋すみが後ろに下がってスペースを作ったことで、クーカーが絡む場面多くてありがたかったな。
なんだかんだ、物語が始まった二人の繋がりが俺は好きだし、澁谷かのんに一生狂い続けてるパンダ小娘の狂態、見てるのマジ面白いので。




今回のエピソードは、扉の向こう側からテリトリーに入る/入りきれず離れていく描写が、心の距離を示す指針として有効活用されてもいる。
ニ期では踏み込むことがなかったナッツの地元とドピンクな私室に、仲間たちが上がり込んでる状況もそうだし、過去回想で描かれる鬼塚姉妹の歴編にも、愛すればこそ離れていくやるせなさが、暗く切なく良く冴えている。
大好きな姉者の挑戦に、目を輝かせて隣り合い、見守る無垢。
冬毬の足取りは、残酷な敗北が夢を切り崩す中で、段々と重たくなっていく。
家族だからこそ共有する長い時間を、姉者の背丈を追い抜いていく冬毬の成長で描くの、幼気な残酷が冴えてて凄く良い。
僕らは道化の仕草で本気になることから自分を遠ざけ、必死に痛みから身を守っていたナッツに最初に出会ったので、妹の手を必死に握って、幾度目かの断頭台が夢を切り落とす瞬間に向き合おうとする夏美の表情は、ちょっと意外に思える。
でも冬毬からしたらこの張り詰めた顔を、幾度も叩きつけられたからこそ、これ以上姉が傷つかないよう夢から遠ざけもする。
自分が選ばれる側ではないと、決定的に叩きつけられた夏美が感じた飢餓に、寄り添って満たす手段が、このときの冬毬には思いつかない。
だから手を離し、柱の向こうに置いていかれる。




それでも深い影の中に踏み込み、必死に追いすがろうとするのが家族というもので、引き裂かれた夢のカケラを、諦めたような作り笑顔を、目の当たりにして目を見開きもする。
夢に輝く姉者の笑顔が、何より大好きだった冬毬からすると、自分を幾度も殺してくる現実を生き延びるために姉が選んだこの笑顔は、耐え難く辛いものだったと思う。
それでも姉の側にいるために、姉が正しいと定めたシニカルな現実主義を、冬毬は世界の真実として受け入れる。
愛ゆえに間違っていく冬毬を置いて、ナッツがスクールアイドルで救われてしまうのは、やっぱ残酷だ。
ここで夏美自身がゴミ箱に投げ捨てた、幼い夢こそが姉の最良であり、たとえそれを無価値とする価値観に自分を引きずっていったとしても、引き出しの奥救い出す意味はあるのではないかと、気づいてしまえる直感が、冬毬にはある。
知力体力のみならず、姉と自分が今どこにいて、本当はどこに行くべきかという人生の視力においても、冬毬は姉よりもスペック高く、正しい選択を果たせる。
この強さや正しさは、夢を諦めシニカルに生きようとしたオニナッツがずっと欲しくて、無様に足掻いて手に入らないものでもある。
そんなモノを持っていた所で、冬毬を覆った影が晴れないのも含めて、中々複雑な姉妹関係であろう。




夏美自身の影はLiella! に引っ張られる形で晴れ、そのまま駆け抜けたラブライブ決勝の熱を引きずったまま、スクールアイドルに見果てぬ夢を託している。
それは、才能に恵まれた先輩たちに”勝たせてもらった”のではないか?
夢を追えば必ず生まれる傷が、再び愛する姉を引き裂くのならば、「信じて!」は死刑台への残酷の後押しなのではないか?
冬毬は真っ直ぐかのんちゃんを見つめ、涙に濡れる瞳を隠そうとはしない。
そんな思いのぶつかる現場に、マルグレーテちゃんは足を踏み入れず、しかし隣り合う。
今回マルガレーテちゃんは、隣でガミガミ口挟んでくるポジションを(まだ)崩さない。
しかし自分が頑なに勝利に囚われるのと同じ強さで、夢を追い愛に縛られる人たちの生き方を間近に見たことが、何かを変えていくと良いなと思う。
それこそナッツ攻略を急ぎすぎた感があるニ期に比べて、マルガレーテちゃんはいい感じに硬さを残し、Liella! が是とする価値観に巧くカウンターを当てる、”外部”としての仕事を頑張ってくれている。
同時にそれはかのんちゃんを筆頭に、同じ夢に突き進む仲間によって切り崩され、わかりあって”内部”になるための、一時的な鎧でもある。
これを溶かしていく速度と経緯が適切かは、話を飲み干す上でかなり大事だと思う。
二期との対比でいえば、今回かのんちゃんが問題解決の根本を握り込まず、むしろ4話にして始めてヌケててあんま頼れない、カリスマもう一つの素顔を見せているのも興味深い。
ぶっちゃけ二期はほぼあらゆる決定打をかのんちゃんだけが決めていて、それが物語リソースの偏重、不自然さと語られ切らなさの根っこにあった。
なのでここで、学校を卒業しようがスクールアイドルをやめようが、その傷と一生隣り合っていく”家族”の重たさを叩きつけられて巧く切り替えせず、立ち竦むことが、自分としては重要だし必要だ。
かのんちゃんは歌えさえすれば、全てを超えていける絶対の主人公だ。
それが歌えないからやさぐれてもいたわけだが、クゥクゥと出会いLiella!を作り、歌える自分を取り戻して未来を切り開いていった。
Liella!が日本一の夢を掴む先頭に立ち、見果てぬ夢を現実に変えていく特権を持つ恵まれた存在には、あらゆる事に負け続けた夏美の痛みは解らない。
「解る」と口にした所で、それが夏美を傷つけない魔法になってくれると、信じることは出来ない。
冬毬は夏美の敗戦を間近で見て、そこに姉を置き去りにしないために自分の生き方を変えてきた。
Liella! もまた、そういう血の通った愛で姉を変えてくれるのか。
冬毬は強く、激しく問いかける。
この問いかけは冬毬自身にも公平に伸びていて、身を置いてみなければその実態も解らないから、自分自身姉から離れた所でスクールアイドルになった。
姉を愛しすぎてる自分が、姉の間近にいたら冷静な判断なんて出来ないとクレバーに見切って、距離を置いて姉が取り戻した夢の色を、自分で感じてみようとした。
この廊下で心の奥底を、熱く吐き出してくれることも含めて、冬毬は凄くフェアな子だと思う。
自分の中にある思い込みに縛られつつも、目の前にあるものが本当はなんなのか、自分の目で確かめた上で判断し、自分以外の誰かが未来を変えていける可能性を、けして否定しないのだ。




暗い引き出しの奥に守ってきた、引き裂かれた夢のカケラを誰が引き受けるべきなのか。
マルガレーテちゃんに激詰めされて、クゥクゥの背中にひょいとい隠れる情けねー最上級生に、そうする資格なしッ!
ここで前回存在感を増した、四季たち二年生に舵取りを預ける形になったの、リソース配分が公平だしタイミングもいいしで、ドンピシャの一手だったと思います。
「澁谷かのん…そういやカッコいいだけの女ではなかったなッ!」と思い出す意味でも。
イヤホント、今回のかのんちゃんは情けな可愛かったね。
Liella!を拒絶する態度を見せつつ、何より大事だろう姉の砕けた夢(妹がテープで補修した夢)を手渡してくれる所に、自分のこだわりより姉の幸せを、可能ならばこの頑なさからの解放を願っている、冬毬のフェアさがあると思う。
自分の意見を押し通すなら、夢ノートを仲間に渡してしまうのは悪手だろう。
冬毬のこの行い自体が、傷ついた夢は誰かの支えで縫い合わされ、消えることなく未来に飛び立っていく事実を証明してしまっている。
あとはLiella! とかいう連中が、自分と同じだけの本気で鬼塚夏美を愛してくれるのか、確かめるだけって所まで、冬毬は自分自身を運んできている。
この聡明な素直さは、ワーワー勝ち負けにこだわって騒がしいマルガレーテちゃんと正反対で、その両方が書かれる今回、両方良いもんだなと思えた。
冬毬事変に引っ張られる形で、文句たらたらLiella!の敷居をまたぎ内情を見ることで、ウィーンちゃんの鎖も段々緩むだろう。
そうなったとしても、彼女を縛る勝ち負けの鎖が、大事なものに繋がっている事実は変わらんわけで、Liella!は(今回冬毬必死の問いかけに対しそうしたように)自分たちなりの答えを示して、より善い方向へと進んでいかなければいけない。
そうするのならば、”頼れる先輩”が全部の答えを手渡し、手を引っ張ってしまうのは悪手だ。
二年チームが独力で答えを返せるまで、廊下でじっと見守る道を、かのんちゃんは選べないし、ちーちゃんとクゥクゥは選べる。
…あの唐可可がッ!?
”獣”が人を信じ、焦らずじっと待てる己を育てていたことに衝撃を覚えつつ、ずーっと澁谷かのんの背中を追っていた嵐千砂都が、こと”教育”という一点において明確にカリスマを越えた瞬間が見れて、大変良かった。
部長という立場、ラブライブ優勝の実績に支えられ、自分たちがいなくなった後も夢を追う強さを身につけられるよう、あえて見守る強さを、嵐千砂都は己に刻んだ。
ここら辺、マルガレーテにベタベタ張り付き、手取り足取り道を示してるかのんちゃんと真逆か。




先輩から”信”を託され、Liella!の愛を問うた冬毬に応える仕事を果たすのは、共に肩を並べて未来を目指す二年生の仲間たちだ。
きな子持ち前の前のめりの激励を受けて、浮かぶシニカルな笑みは、未だ敗北の傷が夏美に残っていることを告げている。
その引き剥がせない影を、降り続いている涙雨を、一緒に晴らして虹をかけるのだと、そうするだけの奇跡を既に夏美は果たしているのだと、戦友たちは告げる。
このニ年生たちの絆がずっと見たかったので、僕はスゲー満足です。
ラブライブ優勝という結果を出してなお、夏美がこの顔をしてしまうということは、冬毬が危惧する影はやはり晴れていない、ということだ。
夢に傷つけられ、全てを打ち捨ててしまう未来は、ただの杞憂ではない。
しかし銭ゲバオニナッツのシニカルな鎧で自分を庇ったときですら、鬼塚夏美はどうにかして”勝とう”として必死に足掻き、「どうせ自分なんて…」と、真実諦めきることは出来なかった。
そこに妹が望んだ心からの笑顔はなかったとしても、何かが成し遂げうる自分を信じて、百の夢に向かって突き進んでいく力を、失うことはなかった。
涙雨を吹き飛ばし、未来に虹をかける強さは、鬼塚夏美の中に常にある。




それを信じきれなくなった時に、自分より自分を信じてくれる誰かのために、美しい夢を形にできる存在がスクールアイドルならば。
愛と不屈を証明する手段は、いつだってたった一つだ。
…ほんとこんだけの熱とドラマに後押しされて、ステージないの寂しすぎるよ…。
ナッツと仲間たちがアイデア出して、愛する妹に「お姉ちゃん、もう大丈夫だよ」と証明するための歌がどんなモノだったのか、俺も聞きたかった…。
ここで自分が信じた舞台こそ、言葉より強く激しく答えを伝えられるのだと、スクールアイドルの装いで妹に向き合う夏美がマジ好き。
原宿限定の現象かと思われていた、Liella!の放つオーラで世界が美しい妖精郷になっていく魔法が、きな子いわく「落ち着く街」である牛久にもバッチリ効いて、雨あがる奇跡を常磐線の彼方に輝かせるのが良かった。
東京ど真ん中という場所が、世界に魔法をかけるんじゃあない。
愛ゆえに未来を本気で案じてくれる妹に、スクールアイドルを心から愛する自分の”今”が、とびきりの笑顔を蘇らせている事実をどうにか伝えようと、必死で舞台を作り上げた夏美の祈りこそが、ありふれた街を奇跡の居場所に変えていく。
そういう、スクールアイドルに何が出来るのかを示す回としても、とても良かったと思う。



お姉ちゃんの晴れ姿を見つめた時、冬毬がめっちゃ頑是ない顔立ちしてんのが好きなんですよね。
背も伸びない、世界に選ばれはしない。
あまりに厳しい現実に傷つけられ、失っていった大好きな笑顔は、時を巻き戻し夢を蘇らせるスクールアイドルの魔法で、今目の前に咲き誇っている。
そう出来たのは冬毬自身が、姉自身投げ捨ててしまった虹色の夢を拾い集め、大事にテープで繋ぎ止めていたから。
愛してくれたから。
それを解っているからこそ、夏美もどう思いを伝えれば良いのか必死に考え、仲間も答えた。
虹を追う鬼塚夏美の足取りは、天すら掴む。
この晴れやかな奇跡を三年組の隣で腕組み維持、ツンツン守ってるマルガレーテちゃんにどう響くかが、俺はスゲー楽しみだ。
ここで最高の輝きに出会ってしまった冬毬は、姉者のためじゃなく自分のためのスクールアイドルを、探し始めると思う。
その時同い年の仲間が、夏美にそうしてくれたように本気で隣り合って、一緒に何かを作れるようになっていったら…そら相当に素敵でしょうよ。
二期で十分に語られたとは言えない、鬼塚夏美の魂をしっかり描ききると同時に、彼女を心から愛した妹の未来が虹に照らされて、新たに始まる序章としても、大変優れたエピソードだったと思います。
こっからですよ、スパスタ三期は…。




だから巻末特別劇場で描かれた、一年組超絶仲良し物語を本編でも早くやれって言ってんのッ!
既に俺は「仲良くして!」うちわ両手に掲げ、トマーテ友情絵巻が暴れまわるタイミングに準備万端だからよ…。
今回二年組の分厚い絆がどんだけ良いもんか、しっかり描かれてしまったので、一年組の二人もお姉ちゃん達が手に入れた輝きを、自分たちの手で掴み取ってくれる未来を夢見てしまうよやっぱり。
冬毬の健気ポテンシャルが、測定限界ブッチギリだってことも理解っちゃったからなぁ…。
はようズブズブになれッ!!!!!
というわけであまりに強き愛故に、夢の証を求めた少女に対し、全霊の虹を雨上がりに生み出して応える、尊きコール&レスポンスの回でした。
冬毬がクールな表情の奥にどんだけの激情を秘め、それに応えられるだけの強さを姉とLiella! に求めたか。
ここまでの物語がその答えとなる虹を夏美に蘇らせ、迷える観客に最高の笑顔を手渡せる”アイドル”として輝く決着へと、仲間と進んでいく姿は、大変素晴らしかったです。
やっぱ俺は、人間の一番大事なもんをむき出しで叩きつけてきて、その必死さに本気で答えれる奴らのことが好きだ。
Liella! がそういう連中だと解って、凄く良かったです。
次回も楽しみ!