イマワノキワ

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LAZARUS ラザロ:第2話『LIFE IN THE FAST LANE』感想ツイートまとめ

 LAZARUS ラザロ第2話を見る。

 全てを超絶パルクールで駆け抜けた第1話の後、ちょっと歩調を落として分割&並走で魅せる、チームラザロの初仕事である。
 環境問題なんかも絡んで黙示録的様相を強める2052年、三年の沈黙を破り世界人質に取った最悪薬害犯を追うわけだが、初回は空振り。
 人見知りなジョーカーかと思われていたハッカーが掴んだヒントは、100万人のスキナー博士であり、中々尻尾が掴めない感じだ。
 常時居場所を探られ、ともすれば腕焼き落とされる電撃腕輪に縛られたチームメンバーが、言ってる通りの軽犯罪で世界救済ミッションに挑んでいるかも、まだまだ不明である。

 ここら辺の探り合いは今後深まっていくとして、今回はとにもかくにもチームが動き出し、信頼しきれないなりに肩を並べて共にミッションをこなしていく。
 借金取りから各国のマフィア、FBIにDEAと、スキナー博士を追いかける連中が沢山いると示しつつも、最初に掴んだヒントは大外れ…さてはて、一体どうなるか。
 想像していたより低体温なドラマの展開、キャラクターの造形が、後一ヶ月で人類絶滅な状況を巧く冷やしていて、結構好みの温度感でもあった。
 黙示録が目の前に迫っても、人間は借金は取り立てるし、組織は足を引っ張り合うんだなぁ…。

 

 

 

 

画像は”Lazarus ラザロ”第2話より引用

 前回は開けた街を生身一つで駆け抜け、半歩間違えば奈落に真っ逆さまなスリルと開放感が印象的だったが、今回は閉所のレイアウトとライティングがバリバリに決まっていて、大変良かった。

 初っ端頭をぶん殴ってきた”動”の悦楽に比べりゃ大人しいが、その分じんわり染みてくる気持ちよさが画面にしっかりあって、兎にも角にもアニメの根源的なエクスタシーを、良くクスグってくれるアニメである。
 そんな愛撫にかまけて、中々話の核心に踏み込まない感じも結構あるが、まぁ焦るこっちゃぁない…まだ二話だもんな。

 

 うらぶれた下町の床屋を隠れ蓑に、セキュリティ完備のラザロ秘密基地にワクワクしつつ、チームは二手に分かれて手がかりを追い、正体不明な混乱に巻き込まれ、壮大な空振りを食らわされる。
 スキナー博士が警告する黙示録的環境危機を前にしても、大国は一つにまとまれず大騒ぎして、後一ヶ月で人類全滅である。
 25年後の近未来を描きつつ、大きく飛び出さず現在の延長線上にある街の風景と合わせて、人間のしょーもなさに泥臭く付き合っていく作風を感じた。
 ここら辺の生っぽい質感は、露骨過ぎですらある社会派の空気と巧く混ざると、結構面白い匂いがしてきそうではある。

 ようやく五人揃って動き出したチームだが、お互いの素性も追うべき標的も藪の中、なかなか未来が見えない。
 ぜって~軽い窃盗とか軽い傷害とかで、この得体が知れないミッションに縛り付けられてるはずねぇと思うが、お互いの事情に踏み込まないクレバーな姿勢が、チームラザロの基礎体温って感じである。
 今後事件に深く踏み込むに従って、もうちょい煮えた距離感でお互いの過去を探り合うような話が出てくるとは思うし、そうなってくれなきゃ困るわけだが。
 全員クセが強いってのはよーく解ったので、国家的脅迫で強制的にチームにされている気まずさを超えて、ハラ割って話し合うフェイズを楽しみに待ちたい。

 

 今回のエピソードはラザロのスケール感というか、NSAに支援(支配)されていてもポンコツシェルター業者の正体も知らず、とりあえず鉄火場に頭突っ込んで混乱をくぐり抜けるしかない、結構トホホな現状が見える仕上がりだった。
 各組織が散々ドンパチやった挙げ句、空振りだったと急いで帰る隣で、民間チンピラが愚痴言い合って仲良くなってる景色には、なかなか面白い体熱がある。
 このしょぼくれたスケールでもって、チームは人類存亡の危機に挑んでいくわけだ。
 追うべきピンチの規模と全く釣り合ってないが、それがスキナー博士の浮世離れと妙に噛み合ってる感じがあり、面白いシンクロだなと思う。

 国益だの眼の前の欲だの、色んなモノに押し流されて俗人共は、ノーベル賞三度受賞の超天才が見据えた、ご高邁なヴィジョンを全く共有できなかった。
 人間存在のどうしようもなさを麻痺させる奇跡の薬をばらまき、それを人類を殺す毒に変えて、七番目のラッパ吹きは何がしてーのか。
 ラザロのミッションは、意味不明な聖人悪魔の人間な部分を、一個一個手探りしていく旅にもなるのだろう。
 そこら辺全然解っていないので、今回のファースト・ミッションは空振りに終わった…と言う話なのかなぁ?
 ここら辺、メンバーの過去とモチベーションが見えてこないと、鮮明にはならない要素かもしれん。

 

 このトホホな空振りを経て、次なるヒントは大監視社会を嘲笑う100万人のスキナー博士である。
 ”ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい”とばかりに、人類全部人質にとって上から謎掛けぶっこいてくる、超天才を捕まえる日は、まだまだ遠い。
 まだまだ軽口とすれ違いを繰り返し、泥臭い人間模様を演じる余裕も残っているので、調査の進展とともにお互い背負った過去を晒し、クールでクレバーで打算的なだけじゃない思いを、暴いてくれる日が楽しみだ。
 やっぱこのシニカルでダウナーな温度感、慣れ親しんだホコリ臭さで好きだな…。
 次回も楽しみ。