イマワノキワ

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GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS:第4話『ギアの王-King of GEARS-』感想ツイートまとめ

 GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS 第4話を見る。

 ここまでずーっとバトルバトルで走ってきたお話が、主役とヒロイン血みどろの衝突を経てやや落ち着く回。
 半分総集編な感じでここまでの流れをまとめつつ、シンとソルの迷いをジョニーが受け止めたり、ジャック・オー主導で敵さんの裏を取ったり、ユニカの弱さをまさかまさかのブリジット、溢れるヒロイン力で優しく抱きしめたりしてた。
 ハードなアクションは派手で面白いけど、剣を収めて話し合ったり癒やしたりしたほうが、素直に心の交流は捗る。
 上手く話しの足場を整えて、こっからどうなっていくのか楽しみな回でした。

 

 

 

画像は”GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS”第4話より引用

 というわけで、SideユニカとSideシンに場面を分けて展開する、やや落ち着いた第4話。
 ここまでゴーグルの奥に真意を隠して強い存在を演じてきたユニカが、顔の覆い者は外すわ素肌に包帯は巻かれるわ、温かい食べ物を手渡されるわ…。
 ブリジットの振る舞い全てが、 「私はこの人をケアして、素顔を引き出します!」と全力で叫んでいて素晴らしかった。

 自分だけ一方的に裸の心に踏み入るのではなく、水浴びに素肌を見せて対等な立場に立つ…フェアな人ですよ全く。
 水浴びシーンのザラッとビデオ画質な演出、良かったな。
 綺麗や…ホンマ綺麗や、ブリジットはん…。

 

 男の娘ブームの立役者であり、旅路を経て己のジェンダーアイデンティティを明瞭にしたブリジットが、偽らざる自分を探る旅の大事さをユニカに告げる交流は、とても良かったと思う。
 オタク文化一つのアイコンとして頂点を極め、彼女自身の人間性を置き去りにブームが加速する立場にもあった彼女が、誰かに与えられた可愛さや強さではなく、弱さや間違いもひっくるめて素裸の己を全部さらけ出せていたのは、バトルの外側にある強さを上手く示していた。
 話のスケールがデカいので、どうしても地割り天砕く圧倒的なパワーが目立つんだけど、本当に大事なのはそういうコトじゃない。
 それを告げるのに、一番いい人選だったと思う。 

 この歩み寄りを受けてユニカがどう変わっていくのかが、ブリジットの見せ場をさらにイカす大事な部分だと思うけど、しっかり染みている様子もあったので、まぁ大丈夫なんじゃなかろうか。
 ギアを巡る壮大な運命は、フレデリックを中心としたギア家族に狭く収まってしまいがちな傾向もあるので、やっぱそこに縁もゆかりも無いブリジットが、ユニカと深く触れ合った意味は大きいと感じた。
 ブリジットは感情や運命に流されてそうしたのではなく、ユニカの傷に包帯を巻き、その素顔を見つめながらスープを差し出す優しさを自ら選んだ。
 そんな小さくて大事な選択が、未来から送り込まれた殺戮人形を救う…かもしれない。

 最終的な一発はシンが入れるにしても、今回主役から離れて(離れたからこそ)紡がれたヒロインと”普通の人間”の優しいひと時を、今後大事にデケー話やってくれると嬉しい。
 家族の言いなりに生きてる不自由さとか、己の在り方への悩みとか、ユニカが抱え込んでいるものをしっかり見据えた上で、自分が差し出せるヒントを誠実に手渡していた感じが、ブリジットの”今”が見えた感じで良かったんだよな…。
 こういう落ち着いた強さを描けるのは、やっぱバトル要素をちょっと抑えたからだと思うし、ギルティの激しさだけでなく優しさも好きな自分としては、そこを堪能できる話運びで良かった。

 

 

 

 

 

画像は”GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS”第4話より引用

 んでSideシンはジョニーの助けを借りてオヤジと話し合ったり、ヴァレンタインの女たちが異常な優秀さで情報調べまくったり、まさかまさかのDrパラダイムが力あるものの責任を問うてきたり…こっちも戦わないからこそ、感情や情勢がまとまって話が飲みやすくなった。

 ユニカをブリジットが拾うのは解っていたんだが、シンは誰かな~…と思ってたらジョニーで、まぁそうなるよねって感じ。
 ソルが能力的にも心情的にも人間的な弱さ(つまりは強さ)を見せる立場なので、そこのケアもしつつシンの良さを思い出させつつ…って感じね。

 

 ブリジットがユニカに告げていた「弱さを認めればこその強さ」は、長い復讐譚を終えたソルにも言えることだと思う。
 ずーっと重たい宿命に押しつぶされないよう必死にツッパって、ようやく抱えた全てを燃やしきり愛する人を取り戻したソルは、荒々しく相手を跳ね除けるだけじゃない柔軟さを、ようやく見せれるようになった。

 それは迷い悩む弱さでもあるんだけど、それってならず者な態度の奥ずーっとソルが秘めてきた資質でもあって、戦う主役でなくなったからこそようやく、そういう部分に向き合うチャンスが巡ってきたんだなぁ、と思った。
 かつてのソルだったら、あの弾丸はシンを救うためだと、真っ直ぐ言えなかったと思う。
 しかし今のソルは、それを告げてシンと一緒に未来へ進む道を、堂々選べる。
 こういう変化を感じ取れるのは、ファンとしてこのアニメの一番嬉しいところでもあるね。

 

 そしてオヤジが経験してきた痛みやままならなさを自分に引き受けて、変わっていかなければいけないシン。
 穏健派ギアのパラダイムが出てきたことで、ジャスティスとディズィーから引き継いだ特別な力の意味が改めて描き出され、バカでかい責任も可視化された。
 3つ提案してくる未来が、どれも極論過ぎるの面白かったな…どう考えても、選ぶべき運命はそれじゃないッ!
 んじゃあ何を選ぶべきかってのは、ブリジットやソルがちらほら見せてくれてもいる。

 ユニカ一派が未来からの侵略者だってのはまぁ読めてるネタであったが、肝心の動機が全然見えないので、まだまだ判らんことは多い。
 あのちょび髭が見た目通りの小物ではなく、結構壮大な設定背負った超次元悪党になったのは好みの展開であるが、ではなぜ世界を敵に回し、ユニカを運命の傀儡として縛っているのか。
 やっぱ大事なのはそこであり、シンがこれから切り込んでいくのもそういう部分になるのだろう。
 デケー設定が明らかになっても、シンがユニカという人間一人をまず考えているのは好きだ。
 たった一人を大事に思う気持ちが、結果として世界も救う。
 父たちがたどり着いた結論に、本能的に先回りしてる感じもあるわな。
 正しくNew Generationって感じ。

 

 同時に気持ち一つじゃあどうにもならない、世界のややこしさと己の重責を改めて学んでもいるので、ここからの再接触では弱さを噛み締めたからこその新たな強さを、しっかり見せて欲しい。
 これはユニカも同じで、ブリジットが見せてくれた/見つめてくれた偽りのない素顔に、向き合った対応をして欲しいなぁと思う。
 ホント今回のブリジットの描き方、活かし方は良かったので、物語のブースターとして最大限活用してくれると嬉しいね。

 相いれぬ定めを思い知らされながらも、傷は癒やされ心は光に照らされた。
 運命の子どもたちが再びぶつかる戦場は、どんな色で燃え上がるのか。
 次回も楽しみです。