イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

日々は過ぎれど飯うまし:第6話『もしかして私太った…?』感想ツイートまとめ

 貧弱三銃士、都会のジムに颯爽と挑む!
 今メシネタやるならこれは外せない、飽食とダイエット要素に楽しく向き合う、ひびめし第6話である。

 

 「ここでコレ触ってくるの、想定してたより真面目だなぁ~(好感度が上がる音)」って感じの回だった。
 飽食の時代と呼ばれたのももはや歴史、食って太って痩せるのに金払って…のサイクルが一代経済をなしている今、「食えば太るし、太ったら痩せたほうが良い」つう原則は、フードポルノ力満載の飯テロアニメとはいえ無視はできない。
 なので一応の目標を達成しても、体をいじめる快楽に捕らえられて極端に走りかける主人公をしっかり描いて、自分たちなりのスタンスを示す…と。

 今回まこががっぷり肩まで運動にハマったのも、貧弱三銃士がヘロヘロになりながら楽しく一緒にダイエットしたからこそだ。
 このアニメは明るい騒がしさを求めつつ与えられなかった陰の女が、待ち望んでいた触れ合いに心浮かれ、食べるのも動くのもワクワク楽しんでしまう時間を、結構丁寧に書いてくれる。
 このポジティブな変化が画面を満たし、なんてことない日常を積み重ねていく嬉しさを切り取ってくれるからこそ、僕はこのアニメ見てて楽しいんだと思う。
 ちっぽけで当たり前なんだけども、みんなと一緒だから特別に思える日々の手触りを、ちゃんと削り出してくれる”日常系”は好きだ。

 

 

 

 

 

画像は”日々は過ぎれど飯うまし”第6話より引用

 話としちゃーいつもと同じようにゆる~く、食って動いて事務仕事して、体追い詰めて友達と一緒に飯食って泣いて…ではあるのだが。
 今回は一回思い詰めると異様なエネルギーを発する、まこのオタク気質が作品をドライヴさせてた感じで、全体的に勢いがあって良かった。
 控えめに後ろに引いているように見えて、この女が食や友情に異様な”力み”を発生させないとこの話回らないわけで、やっぱまこが異常行動している回がいっちゃん面白い。
 あんま主役らしく見えないけど、しっかり主役やってるキャラで興味深いなぁ、と思います。

 今まで自作メインで回していた食要素が、今回はバカ盛りパンケーキだのシズル感満載のハンバーガーだの、モテ力高い外食に背負わされていたのも、ちょっと面白かった。
 過剰に力まず、楽しいことなんでも肯定する柔らかさが魅力のお話しなので、「自分で作らなきゃ料理じゃない!」みたいな頑なさが滲むとイヤなんだが、そこを上手く遠ざけた印象。
 なにかとカロリー過剰になりがちなポルノ飯も、まこが肉体をいじめきってエネルギー必要としてる状況に投げ込むことで、結果としてバランスが取れた。
 そらまー、あすけんの女がニコニコ笑顔になるような丸い食事ばっか書いてても、エンタメにはなりにくいわな。

 

 色々ゴツゴツした部分も残りつつ、食文化研も良い感じに自分たちなりの距離感やら繋がりを掴んでいる感じが出てきた、そろそろ折り返しの話数。
 どっちかっていうと”陰”寄りな三人がブツブツ文句たれつつ、まこが苦手そうな運動にズリズリ這いずっていって、「三人でやっと…思いの外運動も悪くねぇな!」ってなってる様子は、とても良かった。
 なんとなーく苦手意識をもってるものの面白さを、友達というアダプターを通じて感じ取れる様子が毎回描かれるので、友情の作用を描く話として好きなんだよな。
 日常コメディというジャンルが、声高にその良さを叫ぶイヤさを上手く遠ざけて、自然と善きものに感じれるのが良い。

 力みすぎりゃダメダメだが、身内が防壁貼ってくれてる間はいい調子で突っ走れるという、ななの特性も全開でよかった。
 あとひつじちゃんはいつものようにモコモコモダモダしてて良かった。(もはや割と、比嘉つつじなら何でも良い領域に入っている)

 そして陰属性な三人も、フツーにギャル店員におすすめされて可愛い服新しく買うし、それを着るために痩せもするという描き方、このアニメらしい塩梅だなぁと感じたね。
 オタク記号の人工甘味料感を上手く薄めつつ、見てて楽しい嘘っぱちな元気さはちゃんと作って、実在感と面白さを程よく両立させる印象。
 ここの調整が、楽しい日々を生っぽく食えてる理由かもしれん。

 

 楽しいことするために地道な準備を結構してるところも、この生な手触りを手助けしてる気もする。
 前回でいえば免許取得までのアレソレをわざわざ書いたり、今回楽しい夏合宿のための事務仕事をしっかりこなしたり。
 「ダミサ作って青春謳歌? フイてんじゃねぇぞシャバ僧がッ!」と、初手でぶん殴ってくれた事務員さんが、友達サークルに小さな社会性と公平さを輸血する、大事な仕事を果たしてくれている感じ。
 あの人が煙たいこと言ってくんないと、もっとツクリモノ感出てたと思うんだよなぁ…。
 いやまぁ、カラフルな髪色の美少女がありえん恵まれた”日常”を過ごす、ストレス社会の幻想麻酔剤ではあるんですが…。

 大学生という、まだまだ気楽にやっていいがある程度社会に責任能力を示す必要もある(と、世間的には了解されてる)立場が、好き勝手自分たちの車で行きたいところに行く自由と、そのために面倒な書類作る苦労、両方を支えてもいる。
 顧問なし、目標なしの気軽なサークル活動が、どういう手触りで女の子たちを繋いでいくのかつう、ジワジワした関係構築の手応えもあるし、やっぱ全体的に程よく気が利いてて、好きなアニメだ。
 かなりカッチリした現実的視点を保ちつつ、いかにも深夜アニメな楽しいファンタジーもしっかり用意してくれて、「今食べたい日常系」の味がする。
 大変偉い。

 

 つーわけで食うことも食わぬことも、過剰な悦楽や苦行になったら良くないよね! つう、きらら系中道説法なエピソードでした。(ひびめしの掲載誌はアライヴ+)
 ここまで物語の推進役として、あんま”間違えない”ポジションだったまこを迷う役にしたことで、作品全体のバランスが取れた回でもあったかな、と思う。
 色々困ったこともある私たちだけど、みんなでいれば楽しいし、間違えても戻ってこられる。
 そういうサークルの善き引力が、じんわり感じられるお話し…好きだ。

 せっかく書類も準備したし、次回は夏の一大イベントが描かれるようです。
 特別な場所で特別な感情が吹き出すのか、女女関係の重力増加にも期待しつつ、次回も楽しみ!