冬は怪談とパーティと腐葉土!
巡りゆく季節を力まず追いかけていく、ひびめし第11話である。
次回最終回とは思えないほどまったりゆったりした日常スケッチであるが、この穏やかな空気感もこのアニメの魅力。
なので、最後にサラッと味わえる一皿が出てきて、大変良かった。
バカ三人真冬の肝試しとか、メシのめの字も出てこねーグダグダ大学生日記なのだが、それがしみじみと腹に染みてありがたい。
さくら先輩に結構フォーカスし、まことの交流の中でポエミード天然なキャラ性が見えるところとかも、食文研に閉じこもらない風通し…そこにたどり着いた、河合まこ一年の変化を感じれて素晴らしかった。




話としちゃーゆったり日常三題噺というか、いつものメンツの楽しい冬を軽やかにスケッチしていく感じである。
サークルの外側にいるけど縁が深まった、さくら先輩や事務員さんが結構強めの存在感を出してきて、身内の無敵感にいい風を吹き込んでくれてもいた。
まこが仲間を自宅に呼んだり、さくら先輩とサークル関係ないところで色々やり取りしてたり、11話積み上げてきたからこその変化がしっかり感じられるのは、このアニメらしい生真面目さ。
キッチンで展開される、爆弾級の”まこくれ”もな!
そっか、この間合いと温度感か最早…。
三バカがブレーキ外して大暴走する回は毎回好きだが、今回は冬毛になったひつじちゃんがモコモコ四足歩行したり、ゼーゼー息を荒げたり、飼育員に捕獲されてたり、常時可愛くて特に良かった。
ななの濃い口な味付けとか、ひつじちゃんの羊推しとか。
令和らしくしっかりダシとった端正な日常力に、ガッツリ深夜アニメらしい萌え力が混ざり合って、今お出しするべき美少女日常モノの手触りがあるのは、このアニメの沢山ある好きなところの一つだ。
ジャンクな非実在美少女の味付けを怠けず、自分たちがどういうジャンルの作品作ってるのかも、しっかり意識してくれてるのがありがたい。
なんだかんだ好きだよ…非実在美少女たち…。
真冬の肝試しと気合たっぷりクリスマスパーティーを、縦に貫通するさくら先輩の描写も、おばけ騒動の中心にいるのにノンキにキレイな月を見上げたり、自家製腐葉土をワクワクプレゼントとして配送してきたり、今まであんま見せなかったチャーミングなトボケが分厚くて、大変良かった。
今回描かれたトホホな部分がないと、さくら先輩は進行に便利なお助け装置で終わってしまってた感じもあるから、いいタイミングで描写を間に合わせたなぁ…という感じ。
ここら辺、事務員さんがうるせーコトガタガタ抜かしてくる”敵”だったからこそ、早々にキャラ立てて書割で終わらない立体感出してきてたのとは、面白い対称だろう。
けっこう一人でも人生を充足出来てしまえるタチのまこが、仲間とのクリスマスパーティーに異様に気張り、部屋の飾りからお高いバスボム、総手作りのパーティー料理まで、メチャクチャ頑張ってたのも良かった。
そういうのも楽しいと思える自分をまこはこの一年で掴み取ってきたし、まこがそういう変化に飛び込むことで幸せになったり、誰かを変えていったりもした。
オソロのサンタ衣装(しのんだけトナカイだが、逆にそれが美味しい)に結束を確かめ、ワーワー騒がしくも楽しい時間をみんなで過ごす様子に、一年間の成果をしみじみ感じることが出来た。
この穏やかな納得感、めっちゃひびめし。
というわけで、とてもこのアニメらしい最終話一個前でした。
あんま力んだ感動を突きつけず、ユカイでおバカで大事な”飯食う日々”にしっかりクローズアップし、その匂いを見るものに伝える。
そういう穏やかさの中、確かに積み上がった関係と変化を色んなところに感じられて、「このアニメ、見ててよかったなぁ…」と思える回でした。
幕引きが見えてきたタイミングで、そう思わせてくれるお話は偉い。
まこ達の楽しい日々はまだまだ続いていくのでしょうが、次回で一旦一区切り。
是非に大学二年目の食分研も見てみたいですが、まずはしっかり一年の終わりを見届けたいと思います。
次回も楽しみ!