陰陽廻天 Re:バース 第4話を見る。




主役が背負った闇の力が暴走し、意味深オーラまとった最強キャラがそれを抑え、力を見込まれて迷う中夏祭りに飛び出し、意を決して最終決戦に挑んだら敵が超強くて全てが崩壊し、後悔の中”三回目”開始ッ!
”二周目”の目的を三話まででしっかり果たして、さてこっから何を推進力にしていくのかな…と思っていたので、あっという間に力の暴走が抑え込まれ、最強陰陽師として街を背負って早すぎる最終決戦に挑み、何もかんも無惨に踏みにじられて新たな周回が始まる展開は、良い感じにスピード感があった。
”二周目”でアツナガ&ユラとの関係をしっかり編んだ事もあって、何もかもぶち壊される前最後の夏祭りが、大変甘酸っぱい苦さで効いてて良かった。
「百年夜行とかヨユーっすよ! 勝ち確だしアゲていきましょ!」みたいなオーラ出しつつ、ツキミヤさんが祭りに誘ってきた時は「終わった…」と思ったし実際終わったが。
今は亡き両親の影を追い、時代遅れのヤンキーとして家訓をがなり立てていた業平くんが、数奇な運命に翻弄されながら確かに何かを掴みかけた手触りが、良い感じに書けていたと思う。
そういうモンを砂浜のお城みてーに、ボロッカスに蹴っ飛ばすから気持ちが良いんだがな!
ホント”二周目”ラストの大惨事は、敵さんのサイズ感がよく出てて血みどろに悲惨であり、一話ラストの大殺戮を修行と友情でようやく乗り越えたと思ったら、それ以上の絶望が襲いかかってきた感じを堪能できた。
やっぱ死に戻りモノってこういう、どーやったら跳ね返せるか解んない絶望を幾重にも塗り重ね、傷だらけに迷いながら意地と根性で跳ね返していく展開が醍醐味。
なので定期的に想像を越えた最悪がちゃんと襲いかかって、周回の中でその大切さを確かめたはずの全部がクチャクチャにされて、次の周回に熱と絶望が入り交じってくれたのは、大変良かった。
さー、陰陽ヤンキーはこの地獄絵図に、果たしてベッキリ折れるのか!?
平安京のことな~んもわからんまま挑み、グッチャグッチャにされた一周目に対し、”二周目”は現地ヒロインとの絆も深め、自分なり制度の中で努力して居場所を作る、世界とちゃんとお話する周回だった。
暴走の果てにぶっ壊した人たちに、業平くんがちゃんと向き合おうとする描写に、そうやって配流の地に自分なり馴染もうとする、主人公の性根がよく出ていたと思う。
そういう真っ当な道を進んでいって、最初の障害は突破できたけども、新たに顔を出したデケー障害はあんまりにも圧倒的で、何も出来ずにズタボロにされた。
さて、”三周目”はどういうアプローチで回るのか…次回以降の転がし方が楽しみだ。
業平くんの時代遅れなヤンキースタイルが、孤独なみなし子なり父母の面影を追った足掻きだと描かれたこと…それを明かせる程度には、異世界の友人と絆が深まっていたのも、なかなか良かった。
ぶっちゃけ今主役にやらせるにはあんまりにもオールドスクールなド不良っぷりだったが、むしろそれが時を巻き戻し死を越えようとするちっぽけな闘いだったと、いいタイミングで明かされてすごく腑に落ちた。
何かあるとすぐ家訓をぶん回すのも、それしか家族への縁がないからこの歪さであって、第一印象より陰影の濃いキャラだな…と解ってきたのはありがたい。
記号の集合体でしかなかったキャラに、血が通う瞬間はやっぱり好きだ。
まぁその血も絆も、謎めいた闇の奥からヌルリと出てきた平安暗黒怪獣に、何もかんもぶっ壊されるんですがね!
いやー…陰陽ロボバトルから更にスケールアップし、平安ウルトラマン(複座型)が街の明暗賭けて大決戦に突入する展開、派手で良かった。
敵さんも背中に鳥居背負ってたりして、どーも描かれざる影の”街”を背負って皆殺しやってる感じもあるが…対人関係深めるのに忙しくて、世界の謎を暴くまではいかなかった”二周目”では、全然判らんことが多い。
業平くんが暴走させた力の根源も、結局よく解んないまま=活用できないままラストバトル突入だったからなぁ…。
安倍晴明の謎めいた立ち回りから察するに、平安京は一種のプログラム空間的なもので、怨人はそこに湧くバグ…みてーなもんかなと推測してるけど。
運命のいたずらで迷い込んだ場所が、命の値段もペラッペラなデジタル空間だったとして、熱血ヤンキーはその真実にどう向き合うのか?
周回ごとに新しい謎と真実、全てをぶっ壊す試練を用意して業平くんを弄んでいる物語が、たぶん三手くらい先で突きつけてくるだろう一撃を思うと、心配と愉悦が同時に湧き上がってくる。
やっぱループモノの主人公は不屈の闘志と最悪の惨劇を、グチャグチャに混ぜながら色んな顔を見せてほしいので…(最悪の嗜好告白)
ドキドキ夏祭りでちったぁヒロインポイントが溜まったが、ツキミヤさんがどーもパンチに欠ける存在なのは変わりなく、そこら辺ひっくり返す一発も”三周目”には期待したい。
どう考えてもアツナガ&ユラのほうがキャラに奥行きも可愛げもあって、全然心寄せれるんだよな…。
前回ユラの深いところに話が潜ったおかげで、ツンツンラブコメムーブもむっちゃ温度出てたし、そういう生っぽい可愛さが暗黒巨獣に踏みにじられる瞬間の快楽も、ドバっと脳内に溢れてくれた。
最後に全部ひっくり返すの前提で、山盛りの悲惨を容赦なく積み上げていくのが、このジャンルの醍醐味だよなッ!(帰ってきた最悪の嗜好告白)
あとまー、暴走を止めて五霊星くに引き上げてくれた恩人・安倍晴明が、むっちゃ冷淡に街を見捨て”次”に乗り換えていた裏も気になるか…。
他のキャラがカタカナネーミングなのに対し、晴明だけ主役と同じ漢字ネーミングなのは、多分同じ時空の迷い人であることを意味視点じゃねぇかな…とか思うけど。
その上で惨劇を繰り返す平安京のアドミニストレーターとして、どういう運命をデザインし街の人達に強要したいのか、ヤツの背負う価値観が大事かなと思う。
それを知った時、主役が共鳴するのか否定するのかで、業平くんと彼が背負う物語の奥行きも、グッと広がるだろうし。
謎と不自然に満ちたデジタル平安京の真実に、惨劇を繰り返しながら近づいていく、謎解きオリエンテーション的な面白さもあるこのお話。
残酷で苛烈な真実が暴かれていくショックを推進剤に、お話に勢いをつけていくだけで終わらず、そういう最悪を作中に生きてるキャラがどう噛み締め、溢れる苦みに悶え、ハラに落として力に変えていくかを、しっかり描いていってほしいなぁ、と思う。
フツーに眼の前の世界に溶け込み絆を深めた”二周目”が、こういう結末に終わって、業平くんも何も知らねー異世界ヤンキーのままではいられないだろう。
何も救えなかった無力感、繰り返す絶望にのしかかられつつ、世界の真実にかじりついて勝機を見出そうとする、流されるだけの傍観者から状況のハンドルを握る探偵役へ、自分を変えていく”三周目”になるんじゃないかと思っている。
業平くんの熱血バカな性根を、ここまで結構良い感じにかけていたからこそ、そのまんまではけして突破できない壁にぶち当たって、変化し歪んでいく過程も見てみたいのよ…。
やっぱ何も知らなかった純白の精神が、過酷な運命を繰り返すうちドス黒く染まり、そうやって汚れたからこそ子どもの目じゃ見えなかった真実にたどり着いてしまう瞬間の快楽が、ループモノ食べる時のメインディッシュだからね(最悪の嗜好告白Ⅲ)
無論そっから最後の大逆転を果たし、長い旅の中打ち捨ててしまったはずの”らしさ”に帰還して、大団円の扉をこじ開けてほしくもあるんだけど。
三度目の”ふりだし”に戻ってきた時、業平くんが絞り出した絶叫が本当に良くて、この鶏鳴が開いていく地獄がどんな色なのか、とても楽しみになりました。
せっかく陰陽ゴリラといい関係築いても、何もかもリセットされちまうループの無常とかも、是非味わいたいもんですが。
出口のない殺戮の闇に、本格的にハマり込んできた主役がどこに逆転の秘策を見出すかも、とても楽しみです。
良い感じの加速度がついてきた陰陽死に戻り物語、次回も楽しみ!