イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

火器の誕生とヨーロッパの戦争

バート・S・ホール、平凡社。技術史と戦史にまたがって、火薬の誕生前夜からその黎明期を丁寧に追いかけた本。ルネッサンス期の戦史を考える上で非常によい本である。まず図版が非常に豊富で目に楽しい。加えて、おのおのの戦争への分析の視点が安定しており、結果筆が落ち着き、読む側も安心して読める結果を導いている。資料の扱いが非常に巧みであり、翻訳もそれを殺さないいい訳である。良著。