イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

中世の身ぶり

ジャン=クロード・シュミット、みすず書房ギリシャ後期からヨーロッパ中世にかけての、社会における「身ぶり」の位置を探った書物。いい海外学術書に典型的な傾向であるが、とにかく原典を引っ張ってきては細密に分析・解説している。その厳密かつ細やかな筆致はやはり、学術的なものの強さを感じさせる。とにかくしっかりした本で、身体言語外かに中世キリスト教社会において大きな意味を持っていたかを丁寧に解説してくれた。いい本だった。