イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ユーラシアの神秘思想

岡田明憲、学研。古代ローマから日本までの神秘思想を追いかける本。確かに個別の事例の列挙は凄い。だが論の進め方が相当拙く、「AとBは類似である」から「AとBは合同である」まで一直線に書かれている。その二項の間には、絶対に「説明」や「類推」といった間接的な文章が必要なのだが、それがほぼないため非常に駆け足かつ稚拙な印象を受ける。オカルト知識の総覧としてはいいが、個々の事実を結んで新しい事実を発見するという意味での研究としては不出来といわざるを得ない。