イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

デトロイト・メタル・シティ 1

若杉公徳白泉社。正しい小銭の使い方として買って来ました。待ちに待った単行本ですね。んでもって、見返してみるとやっぱり連載になってからの安定感がバツグンです。たしかにギャグ漫画としての飛びっぷりは近年まれに見る切れ味なんですが、個人的には音モノとしての腰の粘りを見落としちゃいけないかな、とも思います。
DMCは「DOOMY」というスタイルに関しては、根岸の天才でパフォーマンスが凄いし、オーディエンスへの感染力もいい。まぁ行くとこまで行ったブラックメタルは本当にギャグなんで、DMCスタイルも個人的にはありです。カーカスとかより歌詞マシだし。
んで、やっぱキャラがズン立ちしてるのは根岸=クラウザーと社長。根岸君はどんどん根岸の部分をクラウザーさんに侵略されていて、それが面白いのが素敵です。ていうかクラウザーさんのほうが素なんじゃねぇかなぁ、ライブでのパフォーマンスの熱さをみてると。社長に関してはいうことありません。リアルパンク。この人がDMCに一本背骨通してるのは間違いないでしょう。
ともあれ、やっぱりイカス漫画だ。ギャグ漫画に必須の「言霊のキレ」がぶち抜けてるし、音モノ漫画としても実はしっかりしてると思う。観客がノリがいいのがいいんだなぁ、多分。じわじわと楽しむ気配ですよ。