イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ぱにぽに 13

氷川へきるスクウェアエニックス。へっきー先生のだるだる四コマ十三巻目。今回は一巻丸丸使った長編で、なんというか混沌としており。時空SFだし。そもそも色々と投げているその角度が面白い漫画なのですが、それにしたって投げすぎだ、とはいえないのが氷川へきる。本気で投げるとジャイ子レベルまでグズグズになるわけで、今まで十二巻やって来たぱにぽにをぶっ壊すのは躊躇われたのか、全てを投げ捨てたレベルのカオスとは行きませんでした。
いやいいんだけどね。ジャイ子は月1四コマ一本、というフォーマットがあるからこその全力の投げ捨て方なわけで、キャラが沢山居て、今までお話しもたっぷりやってきて、という財産があるぱにぽにで、しかも単行本一巻丸丸そのテンションでこられても流石にキツい。もはやへっきーワールドに首まで使った人しか付いてきてない気もするが、それでもきつかっただろう。だからコレで正解。だと思う。
ゆる四コマもあずまんが大王以来十年、色々山盛りでました。その中でぱにぽにという漫画の唯一性は、完成がひねくれたオタクにビンビン来る変化球の投げ方と、ゆる四コマとして必要な安心感のあるキャラ立てだと思います。最近後者よりで回ってた感があるので、(「ぱにぽに」というパッケージの範囲で)前者の尖り方を見せ付けたこの巻はなんとも酷くて宜しかったです。