イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

噛んだ後捻るのは野生の証明

夏は終わってなんぞいなかった。べっとりと肌に纏わり付く、残暑の気配を憎しみながら、病んだ足を引きずってシンジュクへ。連休関係でソエジマさんが東京に来てたわけで、一緒にセッションだよ。
シナリオタイトル:Red Dead Night システム:BBT GM:シェンツさん
OKINAさん:砂車駆朗:17才男性:アタッカー/増殖者・増殖者:高校生 孤独で孤立した日常から、一瞬で"こちら側"にやってきたジュブナイル主人公。砂を核とした生体装甲を使う。独善の正義を振り回し、ファーストコンタクトで雑魚の頭を握りつぶすマスキュラー加減。これぞBB。
田中君:"トルナーダ"タケル・パウリスタ:31才男性:サポーター/ロード・ロード:故買商 トゥルーブラジルのファベーラからやってきた、ガチな暴力主義者。幽霊に命を助けられてノウンマンになり、ついでにちょっと愛を知った。池袋に巣くう移民達の、ガーディアンギャングを率いる。得意技は車爆弾(チェ・バム)。ミチハチとディアスポリスの悪魔融合体。
ソエジマさん:彼岸島国雄:40代男性:ディフェンダー/鬼・鬼:刑事 警視庁資料課で、昼から酒をカッ喰らうゴミクズ。その正体は大慈悲心により、記憶を代償に地獄から脱した獄卒。死霊課の一員として、魔獣事件の解決には熱意を燃やす。生死を冒涜するものには一切の容赦をしない。
浅間忍さん:"西蔵公"ヴィンセント・ロウ:1000才男性:アタッカー/ドラクル・ドラクル:雑居ビルオーナー インドでブイブイ言わせていたヴァンパイア。"影の英国"にも迷わずチャージを仕掛けるイケイケ。ガン&ブレードで大暴れする、いまどきのヴァンパイアって感じの生き物。好きなものは自由と闘争、嫌いなものはブリットと束縛。
オレ:"高い城の男(オステンシュロス)"パーシー・S=ヴィクトリア:34才男性:ディフェンダー/造られし怪物・造られし怪物/高校教師 ヴィクトリア朝のダンディを思わせる、教養の塊のようなイギリス紳士。常にステッキと銀羅宇の煙管を手放さず、冷静沈着にして博覧強記。その実体は、ロンドン郊外に今も怪談として残る、狂科学の産物。鉄骨やコンクリ塊を軽々と振り回す怪力と、人外すら凌駕する脅威のタフネスを持つ。理性と本能の矛盾に悩む、原作リスペクトなインテリモンスター。
ビーストバインドというゲームがあって、これが出たとき、TRPGは終わりかけていた。僕は当時19歳で、まぁどこに出しても恥ずかしい若造で、TRPGが好きだった。危機感とともに新作に出会い、衝撃を受け、ブレカナ1stと一緒に山盛り遊んだ。時間はあったからだ。共著で同人も出した。海法さんがブースに挨拶に来た。懐かしい話だ。
NTのガックリコレジャナイ感に絆を殺され、エゴへと変えた僕はビストバから離れた。そして、三版が出た。"中心"のない、現代TRPGのプレイアビリティ・セオリーの真逆に在る混沌とした世界観。山盛りの設定とモトネタ解説と特技。多すぎるクラスとそれに個別に対応した表。実プレイでまわすと事故りそうな、中身のないエゴ。
ルールブックを流し読みすればわかる。コレを書いたやつは、相当ビストバ初版が好きだ。その上、かなり"やって"る。実戦でしか磨かれない実プレイ最優先主義と、それを実行するための感覚。必要なものを搭載し、不必要なものは慣習化していようが切り捨てるデザインセンス。プレイ時における計算の簡略化と、無駄なストレスの排除を徹底。最新のシステムから、"使える"ものは何でも取り込む貪欲。解りやすく、実プレイで使いやすいNPCたち。その上で、システムの持つ"匂い"、たくさん在るTRPGの中からビストバを選んだ理由になるものは、何が何でも盛り込む気概。
コレは予感なのだが、BBTはクる。相当に来る予感が、今僕はしている。皆も、是非やって欲しい。あ、プレイは死ぬほど面白かったです。寝言あり、いいロールあり。やっぱ絆とエゴを両有する矛盾存在としての半魔、という軸は、僕のTRPG魂に超ビリビリ来る。オッサンでも、感動することぐらい在るのだ。