イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ハンザスカイ 5

佐渡川準秋田書店佐渡川先生の熱血空手道部活漫画五巻目。ムテムスが漫画としての死に所を間違い、背骨がベッキリ折れて以来あんまなー、って感じだった佐渡川先生。しかしこの作品は良い。真っ直ぐで、パワーがあって、素直な漫画だ。軸がぶれない漫画は、やはり強いなー、とつくづく思う。
んじゃあこの漫画の軸ってなによ、といわれれば青春であり空手道部(空手道、ではない。)である。半座は主役ではあるけれど、他のメンバーの部活道がしっかり書かれているあたり、青春群像劇であり部活漫画であるな、と思う。個人的にはバンが好きです。そして空手道という競技の書かれ方、絵の説得力がもう一本の軸。空手道の持つ初弾の速さ、出入りの鋭さという特徴が、しっかりインクに乗っており、佐渡川先制空手道好きなんだなぁ、と強く感じる。拳足の一発一発に油が乗っているのは、この漫画の非常な強みだろう。
んで今回は大会始まった! 編。一ノ橋の描き方はかなり好きで、負ける側の説得力が即漫画としての説得力になるスポーツ漫画として、非常に好ましい描かれ方だと思う。要である青柳がそれを否定するところも含めて、高校部活かくあるべし、という力強さに満ちている。ライバルサイドである蓮城の描かれ方も磐石で、今後の展開にヒジョーに期待が持てる。
さくっと挟まった藤木先輩はなまじっか試合がある分、マネジより主役に絡めないヒロインという位置を確立してしまっているが、どうなることやら。助言役は顧問にバンに青柳と、十分足りてるんだよなぁ……。半座がマネジに揺れなければ、ラブ担当で唯一性確保、という位置かなぁ……。あ、めぐみが空手着着て出て来たので大満足です。今後もたまに出してください。