イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

夏の新作祭り最終章

アフターJGC、我々は新作をメコメコ遊び倒し、ついに此処にたどり着きました。新作祭りラストは、ホラーRPGの新星インセインだよ。
シナリオタイトル:狂鬼病棟 システム:インセイン GM:シェンツさん 
浅間忍さん:鹿野ユリカ:16才女性:学生(高校生) 荒れた人生を送っていた大暴れ系女子高生。きらら系ほんわか部活であるはずの東雲高校オカ研においては、レアなスパルタンさが修羅場において活きた。強いだけではなく、優しさも兼ね備えた真のウォリアー。
田中くん:織部花緒:16才女性:学生 いいところのお嬢で成績もいい完璧超人。「みんなで幸せに暮らしたい」という健気な願いは、襲い来る暴虐なる運命の前に儚く散った。切なく残酷な別れに心を痛み、羽を休めるべくオカ研を出る。
よねちょくん:御伽華子:17才女性:学生(教授) 小さな頃は神様がいて不思議い夢を叶えてくれた系女子。ダメ大人になれなかったので妖精は見えなくなったが、おまじないで幸運を呼び寄せるチカラは残っている。ほのかな恋を秘めていたが、死の定めがそれを切り裂いた。
コバヤシ:石井久光:18才男性:かしこい学生(教授) 眼鏡をクイクイ言わす系風紀委員であり、問題児ばかりのオカ研を監視している。太陽を失い絶望しかけた後輩のために、眼鏡をクイクイ言わすのをやめてまとめ役を買って出る。最終的にはヒーローめいた言動もするように。
以上、平凡な日常を奪われ修羅の巷に投げ出された一般人集団、東雲高校オカルト研究会の面々です。「武器人間のトレーラーが面白かったから」という理由で生まれたシナリオですが、ホラーを健全に楽しむ上で重要な真摯さがPLにもGMにもしっかり存在していて、色濃いセッションになったと思います。非常にテクニカルかつよく出来たシナリオで、PLの反応を読みきった演出や構成が見事でした。やっぱ、「ホラーだし死んでもいいや」みたいな態度がないことは、TRPGを楽しむ上でとても大事だ。
システムとしてはサイコロ・フィクションの細かいストレスを徹底的に潰し、取り回しの精度を上げた最新版という印象。失敗を前提に組み上げられたシステムと、弱者の困難がジャンルのベースにあるホラーの相性が良く、追い込まれてからの逆転も有限リソースを切ることで十分可能というカタルシスもある。種々のシステムもシノビガミの重さを巧く研究して練り上げられていて、かゆいところに手が届くシステムでした。
自分は正直失敗を過剰警戒してゲームに入って、「どうストレス少なく失敗するか」を考えてキャラを作ったわけですが、PLとGMの真摯さ、そしてキャラが持っている「俺は真剣にこの状況を生き残りたいし、仲間を生き残らせたいんだ」という呼び声に引っ張られる形で、非常にヒロイックな動きになりました。そんな感じのポジティブさを手に入れられたのは、判定周りのストレスを軽減して、ホラーというプレッシャーのかかる状況でもストーリーの煮込みに視野が行くシステムのおかげでもあったかなと思います。インセイン、完成度たかい良いシステムですよ。