イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

武神降臨 57回武神戦解析

57回武神降臨大会も終了しました。

今回の日記では、武神戦を当事者サイドの視点から解説しつつ、現状のメタ・トレンドをざらっと追いかけようと思います。

 

天空橋システムが導入されて以来、全力移動回り込みに代表される「横」の動きが重視される武神降臨ですが、一周回って「横」の対策はだいたい一般化したかな、と言う印象があります。

構えコン・大振りによる直接打撃、機動戦に対しての機動戦、ジャンプを併用した移動などですね。

そういう状況で重要なのが、割とクラシカルな「縦の攻防」であり、武神戦に上がってきたサンダーボルト改は縦を制圧したキャラだと言えます。

これは決勝リーグの櫓を見るとよく判って、空蝉をメタった乱烈/ラッシュ系が三人残った状況で、距離1で打たなきゃならないジュライが距離3開始のリッパーに負け、距離2で乱烈しなければならないリッパーが長い腕を取り達人を諦めてまで距離4開始でアドを取ったボルトに負けた、という構図です。

距離1型乱烈は基本体重が軽く、重量型アウトファイターの留めを突破するのがなかなか難しいわけで、そこにアドが取れる距離3型乱烈を出す(アウトファイターなので、間合いに難点がある空蝉型にもプレスがかかる)。

そこを特化してメタりつつ、先手必勝型にアドを取れる距離4型ラッシュキャラというのがサンボルのメタなわけです。

(距離3は中段振り蹴りの間合いなので、アウトファイトで切り落とされることはなのですが、距離4はCPを入れないと対応できない距離であり、先手必勝型は基本、そこに回すCPが足りない)

 

いわば上がるべくして上がったボルトは、空蝉型柔法である微笑に対してどういう立ち回りになるのか。見てみましょう。

 

開始前

お互いセコンド持ち。

フェイントで崩す(これも低主技能が流行ってる現行を見たカードの積み方だと思う)ボルト、即決でダメージを入れていく微笑、両方にとって+2修正は大事。

 

1-1先手

微笑が誘い。

移動権限を手放さずアドを積み重ねるのはとても大事で、「横」の動きが発展した現在、自発的な移動は最早結構大きな隙になります。

ボルトは最大射程4なので対誘い間合いが伸び、この配置からでも誘われる(逆にボルトは三歩前進しないと誘えない)

のだが、夢幻掌対策を兼ねた意思15が分厚い。さすがに12-15即決は勝てん。

 

1-1後手

ボルトも同じく動かず、フェイントで崩す。

1-1では分析が間に合わないので、微笑のフェイント抵抗は技能20+拍子取り1で21しかない。

のだが、見切りと空蝉という漫画系の暴力でフォローアップしているため、刺さることは刺さるが致命打はないようにしてある。

 

1-2先手

微笑が誘い。無庇いになるが通らず。

此処で無庇いになってるのは空蝉の補佐ありだからです。

 

1-2後手

分析がまだ届かないが、フェイントは刺さる。

おまけに空蝉は誘発。

この時空蝉目標値14で、割り込まれ率イーブン。

五分の賭けをするゲームかどうかは悩ましい。

 

1-3

ターン差があるので夢幻掌モードに入る。

夢幻掌が強いのは、規格外の射程で間合い能力を上げなくても「縦」の攻防にアドを取れるからだと思う。

レジストされてもカウンター飛んでこないし、こちらが崩れる要素もあまりない。

 

2-1先手

夢幻掌打つが、意思15でレジスト。

完全にお見合いだが、ダイス目が揺れたほうが付け込まれる状況でもある。

 

2-1後手

移動権限を残した微笑に対し、ボルトはフェイントを重ねる。

実際に移動不可を刺せなくても、権限があるだけで相手の戦術分岐を消極的な方向に抑止できるし、実際に行動に出ても無理攻めに押し込めるわけで、現行知力型の待ちは強い行動だと思う。

まぁクリティカルと乱烈には手ひどく弱いがね。

 

2-2先手

フェイントレジストで集中が切れ、再度集中。

誘いからルーチーンが切り替わっているのは、「誘いが通らない場合は別の崩しを考えてください」の一文があるから。

ループパターンに入りそうな場合、例外チェックから別ルーチーンに入れる文面を指しておくと、事故率が下がって良いと思う。

 

2-2後手

ここでダイス目が荒れ、フェイントに対してカウンターが発生する。

フェイントは自身の姿勢を崩さず、長い射程で相手を崩せる優良な動作だが、即決の目が荒れた時に付け込まれるのが難点。

精神動作はそこら辺付け込まれないから強いなぁ。

 

2-2後手カウンター

側面角度合わせから横ジャンプして相手の間合いを突破、横から組み付く。

ここで旋回突き放しではなく即決弾きに分岐したのは、どこが理由なのかなぁ……ボルトの戦術読んでてもイマイチ把握できなかった。

カウンターでのロングジャンプは空中状態を相手に付け込まれることが少なく、間合い外しも留めも潰せる選択肢で、微笑にとっては誘いからの攻撃部位カウンターと並ぶアウトレンジ対策です。

 

2-3

ターン差があるので、グラップリングに入る前に集中しておく。

 

3-1先手

0行動で夢幻掌を打って通し、覆せず。まず投げる。

ここら辺はダイス目が相当微笑に寄ったところで、レジストも根性も成功の目はあった。

通ってしまえばリターンが大きいのも、夢幻掌の強いところか。

 

3-1後手以降

ボルトの対関節能力はそこまで高くないので、朦朧が切れる前に極めきる。

通る相手には徹底的に強いのが関節技なので、柔法主技能ならやっぱ積極的に使って良いと思う。

 

とまぁこんな感じで、お互いアド損を嫌って動いてダイス目が荒れた方が負けた、という試合だったと思います。

ボルトはすげーよく出来たデータ(メタ読み)なので、コリコリ読み込んでネタを真似したいところですね。