イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

戦場の匂いに誘われて

去年末に出た新作システムにもそろそろ触らにゃーな!! ということで、今日はグランクレストのオンセを遊びました。
シナリオタイトル:運命の邂逅 システム:グランクレスト GM:田中くん
浅間忍さん:ショーン・ファーマー:16才男性:メイジ/エレメンタラー どん百姓の三男には似合わない知性を持って生まれ、死に物狂いの努力と、実家の身を切った金銭的援助を背景にアカデミーに飛躍した英才。ただのモヤシかとおもいきや、謀略にも回る地頭と、地道な足場固めを厭わない手堅さを持つ地獄銀の匙。無論、魔術師としての腕前は一級品。
よねちょくん:"黒山の牙"ガルド・テリブル:36才男性:アーティスト/アンデッド 山岳民として自然の中で暮らしていたが、故郷を龍に燃やされ、祖霊から継承した紋章を暴力として切り売りせざるを得なくなった背の小さいおじさん。グルカメイタ独特の倫理観をもっており、プロの傭兵として仕事をこなしつつ、龍を落とし故郷を取り返す日を夢見ている。
コバヤシ:"紅い船"ザイレント・ツェッペリン:18才男性:ロード/セイバー 異世界から投影された普通の人間であったが、記憶を失い、生来の殺傷技術だけを頼りに生き延びてきた傭兵。圧政に苦しむ人々を見てクレストの力を開放し、ロードとしての路を歩き始めた。学生鞄の中に入ってた「Led Zeppelin III」のアルバムと、チャート式世界史を支えに、クレスト制度それ自体の破壊を目論む、危険なドリフター。
というわけで、ルールブック付属シナリオを遊びました。グランクレストがどんな世界で、PCは何をして、何が面白いのか。そういう勘所が全て詰まっている上に、遊んでてスゲー楽しいという、ルールブック付属シナリオに求められるところを120点でクリアしている素晴らしいシナリオでした。やっぱアレだなー、「一番最初のシナリオ」の出来不出来は、システムへの印象に占める割合大だなぁ。
そういう補正をさておいても、マスコンや国管理といった『戦記モノには必要だけど、重たくて面倒』な部分の処理や、最先端のシステムデザイン技術と、オールドスクールで曖昧なルールを巧く融合させ、空気というか雰囲気を取り戻しに行く野心的なルーリングなどなど、ただ遊びやすくて取り回しが良くてー、という部分から一歩進んだデザインの妙技を感じました。遊びやすい、そして面白い。素晴らしいシステムだ。
卓の方はGMに無理を聞いてもらって、シナリオ途中でクラストに覚醒する展開が「国を手に入れる」という流れといい化学反応を示し、いいプレイングだったと自画自賛。全体的に泥臭いメンバーが集ったせいもあってか、いい塩梅にドリフターズ臭のする泥臭い国盗りだったと思います。なお、チャート式持って次元転生するネタの元は「Believe」(惑星ピスタチオ)です。これ以外にも、キン肉マンとか世界征服とか、いろんなことが出来そうなシステムだなぁと思いました。いやー、面白かった。