イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

人類の黄昏時

年末TRPG新作祭りは続行中であり、今回はバレルロールの野心作、トワイライトガンスモークを遊んできました。
シナリオタイトル:フェニックス・アライズ システム:トワイライトガンスモーク GM:シェンツさん
浅間忍さん:"トワイライトガンスモーク"末法銃煙:33才男性:スイーパー6 どぶ板通りで探偵事務所を構え、ダウナードラッグでヘロヘロになりつつ生き延びている拳銃探偵。死人戦争に於いてゾンビ相手に奮戦した過去を持ち、銃の腕は確か。ゾンビ避けのために煙をモクモクさせてたら、良くない葉っぱも燃やしちゃって、すっかりジャンキー。サイケな世界に生きるデイブレイカー
田中くん:レプラコーン:10才女性:ハッカー6 妖精の名前を持つ凄腕のハッカー。ストリートで育ったため基本的にツンケンしているが、その実世界の変革に憧れている。7年後に約束された人類の破滅を、"輝くティーンエイジを堪能したい"という俗で地味で、それ故プレシャスな望みのために回避したいデイブレイカー
コバヤシ:"X"キャプテン・アフロ:19才男性:サムライ6 スカヴェンジャーとして腐った目をして生きてきたが、遺産"マルコムX自伝"を発掘しブラックパワーに目覚めたハーレムの守護者。荒事屋稼業の傍ら、人類全てを「黒い兄弟」とみなし、かつて人間が人間らしくいられた「アフリカ」へと導くべく、啓蒙と革命の道を睨み続けるデイブレイカー。屑鉄を錬成したダマスカス鋼の愛刀"X"で、全てを切り開く。
つーわけで、新世代のサイバーパンクRPGを駆け抜けてまいりました。PLとして参加していても、ルールブックのそこかしこに積み上げられた知見と、細かい心配りが見えてくるようないいシナリオ、良いプレイだった。気になりそうなところには全て先回りで文章が置かれており、シナリオの展開も、トワガンどころかTRPG初めてです! つー人を想定しまくり対応しまくりな、迷うはずがない死ぬほど面白いシナリオでした。
デルヴ型というか、OP/EDをチャートで展開させ、スプロールでの情報収集をしてアウトランドの旧世界ダンジョンに潜っていくという、トワガンの一つのスタンダード足りえるシナリオ構造。遊びやすさと、サイバーパンクという題材にふさわしい『癖』みたいなものを両立させ、今までのシステムがあえて切り捨てて来た難癖(の中に潜んでいる、至極まっとうな疑問)と四つに組んだ労作でした。いやー、素晴らしい。
プレイ感覚としては、旧式のシステムが持つめんどくささを最新鋭のデザイン技術でリ・スクラップし、旧世界のシステムの持っている『癖』を扱いやすく再誕させた、まさにアフターホロコーストシステム。戦闘がガッチンガッチンのガチな所とか、トラップ解除に意味がある(上にスマート)な所とか、本当に苦心して作られた感じがしました。他PLのキャラもビシッと立ってて、シェンツ先生の落ち着いたハンドリングもあり、いいセッションになりました。トワガン、まじ面白いぞ!!