インディなストーリープロッティングゲームが奇妙な流行を見せる我がカッツェ環境、今日はでたとこサーガを遊びました。
シナリオタイトル:暗黒魔王降臨 システム:でたとこサーガ GM:シェンツさん
二次元くん:藤堂豊:21歳男性:勇者/戦士 14の時に初めて召喚されて以来、7年間のキャリアを誇る熟練の召喚系決戦存在。朝飯前に世界の危機を平らげる生活を送っているが、蹂躙される人々に慣れることの出来ない優しい男。
田中くん:ミニどら:年齢不明女性:ドラゴン/マスコット 魔王の魔力に毒され、異形の魔獣と化した聖なる竜。PCの奮戦により正気を取り戻し、恩義を返すべく戦列に加わる。小さな体に似合わず、真っ直ぐな思考を有する豪傑。
よねちょくん:いっぷく:62歳:魔法使い/謎 己の信じる数寄を追い求め、権勢に背を向け野に下った茶人。偶然魔王の弱点を聞き出してしまったことから、命を狙われることになる……というには、様々な謎を持つファンタジー時空の丿貫。
コバヤシ:アドロラータ姫:10歳女性:姫/神聖 魔王災害の若き権威にして、神聖王国王女。やがて来る魔王災害に備える派閥を率いていたが、若輩故に時流を握れないまま、その時を迎える。荒れ狂う暴威の中で、命の価値と人間の宿痾を学んでいく。
『魔王を倒す話』を高速でやるゲーム、でたとこサーガを遊びました。正直な話、公式ページの情報では『一体何をするゲームなのか』が伝わりにくく、イマイチ成功のイメージを抱けないままプレイに入ったわけですが、各フェイズの組み方やデータの取捨選択、管理するリソースの定義などがしっかりしていて、プレイ感覚は良好でした。
あらゆるTRPGに言えることなんですが、参加者間で事前にイメージをすり合わせ、共通認識をしっかり作っておくことは、リアルタイムでストーリーを生成していくスタイルのシステムでは特に大事だと思います。ウチの環境は好みもよく合うし、色んな事を素直に言える間柄なので、ざっくばらんに疑問点を出しあって、どういう方向性で行くのかは当日しっかりと共有出来ました。
結果として自分のキャラがフォーカスされ、巨大災害としての魔王襲来と、そこで死んでいく人たち、それをどうにかしたいと願う気持ちを重視した、結構シリアスでエモーショナルな展開になりました。これはシステムの要請というよりは、卓全体のバランスが落ち着く所がそこだった、という感じ。別卓、別シナリオなら全く違う共通認識と方向性が生まれてたんだろうなぁ。
今回は自分にしては珍しく、卓全体のコントロールよりもキャラクターの感情的整合性を重視した、過度な熱気のあるプレイングになった印象。シーンを持ちすぎて他PLに負荷をかける結果になりましたが、自分個人としては(良かったか悩む部分は当然あるとして)楽しかったし、前のめりなプレイができていた気はします。ココらへんのバランスは、何回TRPGしても課題だ。
事前にシナリオを用意せず、現場でのすり合わせで物語をリアルタイムに生成していくタイプのゲームは、やっぱ独特の疾走感と苦労があって面白いです。うちの環境であんまり取り上げない題材なのもあって、新鮮な感覚で遊ぶことが出来ました。同卓したみんな、ありがとうございました。