イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 15/04/12

Fate/UBW:第14話『コルキスの王女』
アニメオリジナルでキャスターの過去編を見せ、楽しいイリヤ一家が凄い勢いで壊滅していく回。
『人間味を見せたやつから死ぬ』というルールに則って、サーヴァントがドコドコと退場準備を進める話でしたね。
……ライダーさんはよく判んねぇまま退場したか、そうか。

キャス子の元マスターがインド系のゴミクズ魔術師だとは知らなかったが、ケイネス先生とはまた違う、ちょっとサイバネな匂いのする工房のヴィジュアルは凄くグッド。
やってることはゴミクズ過ぎてヤバイがな!
ZERO基準なら通るプレイングだったんだろうが、無印は夢と希望のお話なので、本番前に退場は納得。
キャス子のナイーブさが出てきて、そろそろ死ぬオーラが凄いネ。


ホムンクルス組が好きなので、出番があって嬉しい半分、すぐさま死んで哀しい半分、ちょっと複雑な気持ちです。
まーUBWイリヤはライバルキャラだからなぁ、緒戦の気合入った描写といい、美味しい位置だとは思うのだが。
原作と同じく、ヒロイン成分はHFで堪能してくれ! ということなのだろう。

颯爽登場して即座にメイドをぶっ殺した金ピカは、こっからラスボスとして存在感を上げてくるので、次回の戦闘は大事だなぁと思う。
金ピカが人造生命に点数甘いのは、エンキドゥのことを思い出すからかねぇ。
イリヤ最後の見せ場だしね……いわゆる勝負回だと思うので、どんくらいの気合で挑んでくるか、とても楽しみです。
あ、ワカメは素晴らしくワカメってたので、今後もヒロイン役頑張ってください。

 

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ:第2話『GOLDEN☆STAR』
クロスユニットを結成し、新規性を出していこう! という宣言をする回。
全体の話としては冒頭とラストの5分、若本さんが大暴れしているシーンだけあれば良くて、残りの時間は見事なイケメン回転寿司となっておりました。
そういう割り切り方、俺嫌いじゃないぜ……蘭丸パイセン美味しい立場だったし。

一期二期でレギュラーメンバーの物語的リソースはかなり使ってしまっているので、お話が前に進む要素をチビチビ消費しつつ、ファンが喜ぶ要素をガンガン詰める姿勢はいいと思います。
お話の要素が減ってくると、今まで蓄積した成長をド忘れして子どもみたいなことを言ったり、不自然な不和を集団に投げ込んだり、話をかき回すためだけに生まれた新キャラを雑にイジったりと、哀しいことがよく起こる。
そういう道には進まず、ぶっ飛んで頭弱い展開とキャラ描写という、何回見てもいいモノを合間に使うのは、巧い舵取りだと感じました。

というか、隙間を埋める緩衝材がとんでもなく切れ味いいからこそ、三期もやっているわけで。
今回も濃い目でおバカなキャラの魅力を見せる手腕は鮮やかで、笑いってのはフィクションを飲み込ませる最強の武器だなと痛感。
個人的には幼稚園のテロップの使い方と、最後の最後で元気になる蘭丸先輩の効率的アイドルっぷりがヒットしました。

アホなことやりつつも必要な行為をしっかりやるのが、ストーリーのあるコメディの大地なところであり、目標となるカルテットナイトを持ち上げて成長物語の隙間を作ったり、クロスユニットでしばらく見れなくなるデフォルトカップリングの美味しいところを届けたり、話の展開上不要になったHE★VENSを一言で舞台から下ろしたり、物語の道路整備は丁寧にやってました。
あの超高速のHE★VENS殺しは、超電磁砲二期最終回で、ざーさんのキャラごと布束さんがかっ飛ばされた時を思い出す。
正直長期シリーズ故の構造疲労みたいなものを感じなくもないが、同時にそれを巧く乗りこなしていく気概と手腕も見えたので、結構安心できた第二話でした。

 

・プリパラ:第40話『天使と悪魔ねこぉ~ん』
二年目に突入したプリパラを回すエンジン、キチガイ天使とキチガイ悪魔と性悪猫のトリオを見せる回。
こっちが想像していたより悪い子たちであり、特にネコのガチ犯罪っぷりは洒落にならねぇ。
朝10時から霊感商法とぼったくりバーを電波に載せるアニメ、プリパラ。

ソラミドレッシングの繋がりは、一年目がキチガイ要素満載でありつつもしっかりストーリーを回しきった結果強固であり、多少無理してでも壊さないと隙間ができない。
なので後付の設定を大量に盛りつつ、外付けNPCであるマネージャー勢から崩す今回の構成は、二年目らしい苦労が見える。
やり切ってしまっている分、取り回しの自由が少ないってのは贅沢な悩みよね。

そうして作った隙間にねじ込まれるのは、何言ってるのか判んないわがまま悪魔と、それの翻訳しているようで悪魔より露骨にヤバイ天使。
あのさー、天使の格好しておいてりんごを薦めてくるってどう考えても蛇じゃないですかみかんさん。
あとコンビ名が『アロマゲドン』なら、名前はげどんじゃないですかみかんさん。
一切瞬きをしない所が魚類っぽいっていうか深きものどもっぽいっていうか水属性の邪神っぽいっていうか怖いですねみかんさん。
話をメインで回していたのはあろまなのに、みかんのほうが印象に残るのは恐ろしいところです。


そんな新入りに対して、ドロシーは一切ブレずガチのクズであり、それに同調していく4人もどうかと思うレベルで人間底辺だった。
「マスコットが不幸になっても、僕達には関係なくね?」も「計算上それが一番被害が少ないわ!」も、朝10時に流していいクズ語録じゃない。
クズネタが奔るたび、森脇監督油乗ってんなぁ……って思いますね。

ゴミクズ人間に同調しないらぁらちゃんはナイス小5って感じでしたが、人の話を聞かずグイグイ来るアロマゲドンには押され気味。
普段は年上の女の子をグイグイパークパクしている姿ばかりが目立つので、受けに回ってるらぁらは新鮮だ。
来週はみれぃに毒牙を伸ばすっぽいですが、久々のらぁみれが見れそうで、否応なく期待が高まりますね。

 

シドニアの騎士 第九惑星戦役:第1話『葛藤』
一年間のご無沙汰でした、『解りやすい方のニベンビン先生』ことシドニア、堂々の凱旋であります。
プリゴンピクチャアズの意欲作というだけではなく、人類の新しい形と古臭い英雄譚が融合した爽快な物語の強さは、今回も健在。
不安、恐怖、興奮、期待。
色んな感情が湧き上がる、魅力的なセカンドシーズン滑り出しとなっておりました。

『二次元史上六番目ぐらいに死ねって言われた男』ことのりおは、逆転ホームラン狙いで墓暴きにいったら悪霊に乗っ取られてしまったでござる、というところからお話が始まってました。
ガウナというエイリアンと闘いつつも、自分を乗っ取られる恐怖と嫌悪感が、人間サイドであるはずの落合のモティーフとして使われているのは面白いところ。
人間の皮を被った異質知性が、敵対存在を利用した最強の味方を生み出しているというところも皮肉で面白い。
ガジェットだけではなく、人間の存在規定からして崩しにかかっている所がシドニアがいいSFな所の一つだと思います。

性別方面からSFしているイザナくんは一年間が開いても可愛かったが、谷風は相変わらず星白に夢中だ。
いや判るけどね、星白可愛かったしね……。
個人的な感情は感情として、全人類の衛士として最前線に立ち、結果を出し続けている辺り、やっぱ頼れる主人公だよなぁ。

そしてそんな主人公の窮地を救った、謎の生命体・白羽衣つむぎ。
声が洲崎さんなんで確実に星白と関係ある……ということは谷風の運命とも交錯するとは思うのだが、それは来週以降だ。
谷風のファム・ファタールとして星白を立てることに成功しているので、手を変え品を変え生命体の構成定義を変えながら迫ってくる星白バリアントにも、谷風と同じように強い面影を感じる造りなのは巧いなぁと思う。
分かりやすく言うと、星白好きだしどんな関係なのか知りたいし、早う先が見たいのう……。
一年ぶりのシドニアは、やっぱ最高に面白いっすね。

 

・Go! プリンセスプリキュア:第11話『大大大ピンチ!? プリキュアvsクローズ!』
さらばクローズ! 乙女の涙は一度だけ!! という感じの、幹部退場回でありました。
真殿さんの気合入った……という領域をはるかに超えた超演技と、フォームチェンジを巧く活かした緊張感のあるバトル構成、迫り来る絶望とゆいちゃんを軸に回る強い希望が相まって、圧倒的なクライマックス感を醸し出していました。
こんだけ盛り上げて散っていくとは、まさにBOSSの鑑。
死ぬほど盛り上がったから、クリスタルプリンセスロッド(希望価格6000円)もバカ売れじゃろう。

プリプリは衒いのない直球勝負に最大の強みがありますが、最初の幹部退場回である今回も、ヒーローのお話の王道を踏破する真っ直ぐな構成。
圧倒的に強い敵、迫り来る絶望、それを打ち払う強い希望と絆とまぁ文字にするとこっ恥ずかしいわけですが、お話のダイナミズムと演出の力が噛みあうと、怒涛のようにこみ上げてくる思いが在るわけです。
ほんとなー、普通のことを真っ直ぐにやりぬくって、難しいけど素晴らしい。


ヒーローが輝くためにはやはりライバルが必要なわけで、そのお仕事はディスピア様とクローズさんが担っていました。
脳筋きららの必殺技ぶっぱを難なく無効化し、余裕の態度を崩さないディスピア様も迫力ありましたが、今回は何よりクローズさん。
前回ドラマパートを済ましていたのもあって、全編バトルにつぐバトルで大変盛り上げてくれました。

戦闘において盛り上がるシチュエーションを全て使っているのも今回の特徴で、チームで戦ってきたからこその分断攻勢に、戦場に巻き込まれた一般人、幾段階も変化する敵BOSSと、よく考えられた構成。
全編バトルというのは肉ばっかりの弁当のようなもので、油っこいばかりだと飽きるものなわけですが、これだけ工夫がしてあると美味しいばかり有り難いばかり。
真っ直ぐなお話をやりつつも、退屈にならないように工夫は徹底的に凝らすというのが、プリプリの基本的なスタンスだと思います。

包丁細工も冴えていますが、やっぱ今回冴えていたのはクローズさんという素材の美味しさ。
血を吐くような真殿さんの好演、荒いタッチでド迫力な描画、変身と結びついた多彩な戦闘方法と、圧倒的な気合を感じさせる輝きでした。
マッチョな人間形態での重たい打撃を、フローラが迫力に飲まれつつも受け流すカラテシーンは、ヘヴィ級ボクサーと内家拳士の果たし合いめいた魅力があり、素晴らしい物でした。
プリキュアに時々交じる達人描写、私大好きよ、ミルキィローズとかゆりさんとかね。


迫り来る絶望を跳ね返すヒーローの描写も、今回非常に生き生きしていました。
はるかはクローズの悪意や死に怯え悲しんでいる描写が所々に挿入されていて、今回剥き出しの悪意を叩き付けられ押され気味だったのは、そのライン上に在る演出。
ピンチのピンチに追い込まれての仲間の乱入は、お約束といえばお約束ながら、やっぱり最高に気持ちがいい。

その上で一旦三人の力をへし折って夢を奪い、何の力も持たないゆいちゃんが友情だけを抱え死地に赴くことで夢が戻ってくる流れは、控えめに言って神ってました。
『心に愛がなければ、スーパーヒーローじゃないのさ』と昔の英雄は言ってましたが、バンダイ謹製の変身アイテムの有無ではなく、嵐の真ん中に身を投げる勇気こそヒーローの資質という古臭い真実が、すっげー輝いて見える。
『敵幹部は超自分勝手な超悪人に描いて、すげーパワーを振るったあと容赦なく死ぬ』という展開と相まって、あえて時計の針を戻して輝きを描いてる感じがありますね、プリプリには。
これだけの輝きと盛り上がりを生み出し、華麗に散っていたクローズさんは、やっぱ素晴らしいキャラだったと思います。

物語の始まりにいたゆいちゃんがプリキュアの世界に入るという意味でも、序章完結編というのに相応しい、熱い情熱を感じるお話でした。
11話でこの盛り上がりを作れる構成力も、この一話に込めた圧倒的な爆発力も、共に感じ取れる名エピソードといえます。
やっぱマジすげーわ、プリプリは。