イマワノキワ

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ミス・モノクローム-The Animation 2-:第13話『MONOCHROME²』感想

・ミス・モノクローム-The Animation 2-:第13話『MONOCHROME²』
アイドル根性物語の隘路を走り続けてきたモノクロ二期も、ついに最終話。
畜生と天使の援助を受け、ついに夢の舞台が始まる!! というところで綺麗に終わりました。
『ステージ自体はEDだから、もう12回見ただろ?』というシメ方は。ちょっと小粋で好きであります。

銭畜生は銭畜生のまんまでありまして、マナちゃんは完全な救いの天使にはならなかった。
……無言で136億カッパイだ昔に比べると、モノクロさんに利益が出てる分畜生度は薄れている……の、か?
どっちにしても、アホみたいな利潤でがっぽり稼ぐわけで、ビーストはビーストだわな。
今後も優しい世界の苦味担当として、要所をシメて欲しいキャラであります。

本当の天使はアキコちゃんだったよ! という展開は、ドロップした彼女に大きな物語的役割を与えてくれていて良かったです。
自家用ジェットで駆けつけるくらいリッチになったので、大規模な慈善活動にゼニをばらまくのも無理がないという、一応のロジックが付いているのが好き。
しかしなんでモノクロさんは、あんなにアキコちゃんにだけ敵愾心ムキムキなんだろうなぁ。
るーちゃんの仕事が減るからかしら……でもそれ言ったら、キャラメルも同じだしなぁ。
謎だ。

雑に降って湧いたピンチは一気に片付けて、最終話の半分は余韻づくりに使う。
短い時間の中にバカと笑いと混沌を詰め込んで進んできたとはいえ、二期はアイドルガッツストーリーとして積み上げてきたモノがあるわけで、こういう見せ方にはコメディ以上の感慨がある。
モノクロさんの暴走が世界を少し良くしたピンチの解決法といい、コメディとして笑いを取りつつも、暖かな部分から逃げない取り組み方はやっぱり好きです。

前回の感想で『モノクロさんのアイドル根性物語の成果として、ステージが見たい』と描きましたが、それはEDの形で僕らに既に開示されていたというのは、意外かつ爽やかなシメ方だったと思います。
まぁライブシーンの作画起こすのは、レッスンルームでのARライブで限界だっただけかも知れんけどさ。
でもそう考えると、練習と本番両方のライブシーンをちゃんと見せる造りになっていて、こういうところでもアイドルフィクションの王道を行っている。
コメディだから、パロディだから、ネタ枠だからということに甘えず、祖の枠が維持できる範囲内で精一杯真っ直ぐアイドルしていた二期は、僕とても好きです。

というわけで、モノクロさんのお話第二幕が終わりました。
笑いあり、人情あり、カオスあり、そして努力と根性のアイドル成り上がり物語ありと、バラエティ豊かな楽しさが短い時間にギュッと詰まっていました。
コンパクトでリッチ、そして優しい。
良いアニメでした。

来週から始まる三期は、一体何を見せてくれるのか。
とっても楽しみです。
……USAT同枠の『影鰐』っての、スンゴイ異形のオーラ出てんだけど大丈夫?