イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

デュラララ!!×2転:第24話『蛇の道は蛇』感想

少しは話しにまとまりが生まれると思いきや、至る所でドンパチ衝突し混迷が深まる池袋怪異譚、三期最終話。
帝人と紀田くんは正面衝突するし、イザヤはまーた酷い目に遭うし、他の人にも火種が巻かれるし出、全く収まる気配がねぇ。
後1クールなかったらあまりの投げっぱなし加減に前回り受け身を取るところだが、まぁ起承転結の『転』だしね、このクール。

群像劇らしくいろんな人といろんな人が因縁を深化させてましたが、久々の登場となったのがヴァローナ。
シズちゃん逮捕に苛々する様子は完全にデレ期に入っており、駄犬っぽいオーラがムンムン出てた。
ウザヤがトモダチ全然出来ないのに対し、森羅もシズちゃんも真っ当に女の子と仲良くなってて、人格って交友関係に出るよねって感じ。
イザヤがロシア人にボッコボコにされている裏で、また鍋パーティーしてる所とかいい当てつけだった。

ムショに行って一皮むけた泉井さんは、因縁の相手である遊馬崎とマッチアップ。
しようと思ったら、サラリーマンっぽいビジネスとプライベートの切り分けで大人しく帰っていった。
あの人サイコなのかマトモなのか、いまいち分からんな。
そういうマトモな分別を持っていると、作中随一のキ印である遊馬崎には勝てない気もするが、勝ってどうするという気もする。
ドタチンが起きるまでは、キャップの空いたガソリンタンクが池袋をウロウロしているわけで、早く起きてほしいね。


帝人くんはヤクザに脅されてデュラハンに説教されてトモダチを襲っていた。
盛り沢山だなお前。
赤林さんとお話している時の、メガネがぬらぬら光る演出は不気味でなかなかグッドでした。
他のヤクザはもっと容赦がないので、ダラーズに最初に接触してきたのが赤林さんだったのを、帝人くんはもっと喜ぶべき。

とは言うものの、セルティと話している時の目は完全なサイコ野郎で、もうもどれないもうかえれない太陽の牙ダグラムって感じだった。
青葉と一緒にズブズブひとでなし沼に沈んでいった帝人を、紀田くんが追いかけていく構図ってホモの心中みたいだよね。
『俺が元に戻してやる』とか上から目線で足踏みしている間に、一緒に落ちてくれた青葉との利用し利用され(建前)関係が深まっているのは、まったく皮肉だ。

……紀田くん別にホモでもなんでもないんだから、組織暴力に頼らず人間力で真っ向勝負すればいいのに。
まった性懲りもなくウザヤと接触しようとしてるし、一度覚えた安易な暴力の味はなかなか止められんかね紀田くん!!
それは帝人も同じなので、ラストクールでどうにか非日常と暴力という麻薬に縁切りして、クレイジーな池袋から足抜けするまでのお話になるかな。
ホントなぁ、モブその1であることを受け入れられない凡人が暴走すると、ここまで厄介とはね。

というわけでデュラララ第3期も最終回でした。
ぶっちゃけキャラ萌えで見るアニメだと思うのですが、今クールは帝人くんがドブ色の目でサイコ街道まっしぐらに突っ走り、惚れ込んだ青葉が一緒に破滅していく様子が素晴らしくキュンキュン来たので、とっても楽しかったです。
赤林のおじさんの出番が多かったのも、なかなか良かったかな。

いろんなアクターが拍車をかけることで、池袋の混乱が収まるどころか加速していく様子も、また楽しかったです。
煽り屋と陰謀家に振り回されるダラーズがどんな答えにたどり着くのか、結末が楽しみであります。
……三ヶ月先まで内容覚えてるかな……。