イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

コメットルシファー:第1話『大地と少年』感想

冒険家気質の少年が石に運命を導かれ少女とロボットに出会うアニメ、ボーイ・ミーツ・ガールな第一話。
ラピュタだコレ!』と思うより早く『アルシャードだコレ!!』と興奮する辺り、TRPG野郎は色々面倒だなと思った。
空の高い街や地下坑道などの世界を見せつつ、キャラを動かして話を進めていく積極性が気持ちよかったです。

全体的な印象としては手堅いというか、古臭いというか、そういうの嫌いじゃないというか、典型的なボーイ・ミーツ・ガール。
ちょっと変わり者で親がいない少年と、色々世話を焼いてくる『負け犬』と額に刻印されたリボンの幼なじみと、イヤミな金持ちにその従者。
謎の力を秘めてそうな少女With上半身マッチョなメカと、四足でワサワサ動くキモいロボを操る悪の軍団。
良い……わかりやすい座組良い……アルシャードむっちゃしたい……(ブルースフィアよりミッドガルド好きマン)。

展開の方はチェイスを交えながら退屈しないよう世界を見せたり、説明ゼリフを飛ばして少女とロボット両方の出番を一話に入れたり、オーソドックスながら手際の良い感じ。

説明を蹴っ飛ばしてとりあえずアクションから始める!! という出だしは、退屈しなくてとっても良かったです。
流石"武装神姫"菊池監督。
今回はホットスタートに叩きこむまでがお話だったので、次回以降穏やかな人間味というか、柔らかい描写も楽しみたいところだ。


キャラの配置は癖が少なく、こちらもオーソドックスな感じ。
主人公が妙に捻くれていなくて、自分の趣味に夢中ながら女の子は助ける男気を持っているのは、すっげーグッド。
空から降ってきた女の子の方は一言も喋んなかったので、交流は来週でしょうか。

ロボットに関しては敵も味方も異形で、オレンジのモデリングが冴え渡り見ていて気持ちが良い。
ぶっとくてデッカイ腕に込められた重量感、マッシブな体型に似合わない小気味良いステップ。
他がオーソドックスな分、メカ方面で捻ってきた感じが良いアクセントに為っています。
あのロボがどういう生き物なのかの説明も、こりゃ来週以降だな。
主人公が石マニアなのが、巧くロボと絡んでくれると面白いんだが。

背景美術は清潔感と神秘性があって、なかなか良かった。
石畳で空が高い世界は、イタリアとか参考にしてんのかな。
青少年の冒険が今始まる!! というストーリー進行と、美術の透明度が巧く噛み合っていて、爽やかな印象を受けました。

オーソドックスな要素の中に、アクティブな話運びと異質なロボデザインを巧く噛みあわせた、面白い出だしとなりました。
堅牢な構造はよく見えたので、今回出会ったルシファーちゃん(仮名)やマッチョロボとの交流の中で、このアニメ独特のテイストがより強く感じられると、とても面白いと思います。
運命と女の子に出会った少年は、一体どんな世界に飛び出していくのか。
気になるところですね。