イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

緋弾のアリアAA:第8話『プール・トラップ』感想

愛と銃弾飛び交う少女の戦場アニメ、今週は高千穂さん家に遊びに行こう! な原作者脚本回。
お色気アニメといえば、な水着回であり、たくさんのキャラの賑やかな出番がたっぷり詰まったバラエティ回でした。
アニメ版とは違うキャラ解釈も見れて、面白かったです。

お話としては他愛のないもので、高千穂さんの『親切』があれよあれよと暴走し、色んなキャラがプールに集まる! というもの。
しかしこのアニメアリアAAなので、頭が弱くなればなるほど面白みが出てくるという、トンチキな構造を持っている。
出だしのアリア違いといい、自然な流れの会話といい、出て来た瞬間に『あ、これ失敗するな……』と分かる悪巧みといい、『アニオリ回だし話とか進めなくてイイよね?』と言わんばかりの、清々しい頭の弱さでした。
笑えるってのはやっぱ強い、ウン。

『いや、縮んでるの気づくだろ……』と突っ込まざるをえない水着とか、どう見ても連れ込み宿な温水プールとか、ギミック周りのIQの低さも『本家は違うなぁ……』という独創性。
このコッテコテのおバカな流れを照れることなくやり切るのは、確実にアリアAAの強みだと思う。
プールでちょっと嬉しいお色気ハプニングが起こって、頭の弱いギミックが大暴れ……アリアAAは"悪魔のリドル"だった……?(相似と合同を勘違いする、アニメオカルト脳)
独創性という意味では、『友情行為のために手を組む』という言葉に代表される、『それは繋がってないだろ!』と言いたくなる言語選択のセンスは赤松先生的だなと思った。


軸がはっきり定まっていないのは強みでもあって、たくさんいるキャラクターの出番を矢継ぎ早に繰り出して、賑やかな魅力を引き出していました。
メインだけではなく湯湯夜夜や風魔まで引っくるめて、全員何らかの絡みを用意したのは、キャラの濃いこのお話には似合った見せ方。
普段の見せ方とは違うキャラもいて、『赤松先生的にはたかしの推したいのかな……』と思わざるをえない悪巧みイチャイチャっぷりとか、理子相手に頭弱いところを見せるアリアとか、珍しいモノ見れた。
幼いあかりちゃんの面倒を見て、年下の姉属性を強調していくののかとかね。

一方変わらない連中もいて、ライカ可愛い祭りの神輿として一生麒麟に弄られるライカとか、いつもの様に受けオーラ出してたね。
CVRの級友たちは麒麟の恋のために色々やってくれて、いい子たちだと思う。
それが全体的に寝る方向に行くのは、まぁこのアニメアリアAAだしね。(万能の逃げ口上)

最後思い出したようにアリアを頼れる先輩に戻し、プールでの楽しい時間を活かしてあかりとの距離を詰めさせたのは、次回に繋がるナイスムーブ。
あかりが色々隠しているのはこれまでの描写からも感じ取れるので、そこに踏み込んでいくための家庭訪問かな?
今後話しもまとまっていくと思うので、今回キャラの濃さと多さを活かして徹底的に緩く、賑やかにやったのは良かったですね。
頭おかしくて、良い水着回でした。