うたプリを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
聖川さんメイン話であり、前回の砂月と同様、キャラの根幹にある『家』の設定に切り込んでいくお話。
音楽と家の両天秤で、家を完全に捨てて音楽を選ぶ展開は、さんざん強調された『覚悟』という言葉で一見ポジティブなように見えるが、自分にはイマイチ納得しきれない。
両立が難しい問題の片方を切って片方を取る潔さは、たしかに一つの選択なんだろうが、うたプリくらいの無茶苦茶さだとそういうリアリズムよりも、欲張りに両方制圧してしまう無茶なハッピーさを想定してしまっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
まぁそこが制作側とズレてたから、聖川さんの『成長』を素直に飲めないんだろうが
聖川さんが切り捨てた『家』が、見捨てられるだけの失点を犯しているように見えなかったのも、彼の選択に頷けない理由だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
仲間>家族という価値観がスルッと飲み込めないというか、仲間の重たさ描写が薄いというか……過去エピソードの積み重ねで補填するべき部分なのかな、ここは。
聖川さんが家族を切り捨てる足場になったのは、レンと皇さん。はるちゃんがここに切り込めないのが今のうたプリだなぁと痛感する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
皇さんは聖川さんと同じ選択を既に果たした先輩なのだが、具体的に何があったのか尺を使って見せたほうが、説得力もキャラがそこにいる意味も強まった気がする。
口で『覚悟を見せつけた!』とだけ言われても、皇さんに凄みは出ないし、それに後押しされた聖川さんの決断にも説得力は足されない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
デュオ編はこれまで描写が薄かったヘヴンズにブーストかける意味合いがあると思うのだが、導師役がレンと分散した結果、皇さんのいるだけ感は強まってしまっていた。
結果、ステージという家を捨てる決断をその対象に納得させる具体的描写もどこか上滑りし、納得しきれないまま話は終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
前半アレだけ聖川さんへの愛情を示していた人たちが、あれで『俺たち二度と会えないんだな、でもそれで良いんだ』と納得したのは、精神操作か何かにしか思えない。
もともとうたプリはそういう強引さで話を作っているものだが、無茶を押し切るだけのパワーも仕組みも、今回の話しには乗っていなかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
それをシリーズを見守ってきたファンの思いれだけに求めるざるを得ないのなら、やはりうたプリというコンテンツは相当に軋んでいるし、不自由だ。
結果として聖川さんの決断は当事者によって受けいれられたことになり、歌は覚悟を示したことになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
作中で描かれたことは作中では絶対なので、その外側にいる僕が飲み込めなかろうと、お話は先に進むし、シリーズも先に進むのだろう。だからまぁ、それはそれでいい。
ただ、無茶筋にも楽しく飲み込めるものと、途中で引っかかりを感じて首をひねるものがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月19日
そこを押し通すのはフレッシュな奇想、理屈を超えた勢いと作り込みの後押しであり、今回の話にそれがあったとは思えない。それが今回だけのことか、シリーズ全体の問題なのか。最終話を見て判断したい。