イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/03/05 BBT『伯林聖槍事件』

今日はシェンツ先生のWW2伝奇BBTをやったよ。プレイレポート 15/09/06 BBT『帝都邯鄲戦記』 - イマワノキワ に続くシナリオだよ。

タイトル:伯林聖槍事件 システム:BBT GM:シェンツさん

田中くん:"日ノ本無双・吉備津彦"水蜜狭芹:外見10代女性:アタッカー:凄皇流=伝説の英雄 死霊課に所属し、国家のためではなく正義と治安のために走り回る英雄。その正体は吸血姫・温羅を平らげた四道将軍であり、鬼退治の後救われない命を国が定める生き方を疑問に感じ、生き方を変えた。
二次元くん:"聖堂騎士・ミカエルの火"アンデレ・シュルツ:26歳男性:アタッカー:ブラックコート=ギアライダー 大型トレーラーで世界を駆け巡るサーキットライダー。その実態は、13課の秘密神罰人形兵器を操るギアライダー。世界を覆った戦火の中で様々な矛盾に行き当たり、悩みつつ信仰の行く先を探している。
新米くん;"領地なき男爵(バロネス)"グローリア・ファルネーゼ:外見20代女性:察ポーター:血族=継承者=魔王の継承者 生来の醜さを補うために血の契約を果たし、更なる力を求めてベルゼブブと手を結んだ偽りの男爵夫人。謀略とハエの使い魔を使いこなし、歴史の闇での中で立ち回るが、その心のなかでは美しいものを求めている。
コバヤシ:"湖の騎士"ジャック・ランスロー:外見20代男性:ディフェンダー:魔女=魔神 女と酒と賭け事にだらしない色男…の仮面をかぶった、RELIC総帥直属のエージェント。その正体は伝説にあるランスロット本人であり、湖の魔女の使い魔にして息子。麗しのキャメロットが己の不運の定めによって破滅して以来、後悔に囚われつつ世界を影から守っている。

というわけで、1945ベルリン、一つの時代と世界の破滅を前に、聖なる槍と聖なる盃を巡る影の戦争を楽しむシナリオでした。シェンツ先生の伝奇エンジンがバリバリと唸り、同時にナイーブな歴史的テーマにしっかり配慮した丁寧な取り回しも快調。非常に面白いシナリオでした。
BBTは時間によってダメージを負わないキャラクターが多く、また歴史の光と闇の関連がゲームの中心に座っていることもあって、伝奇ネタを非常にやりやすいシステムだと思います。無論、シナリオ執筆者(往々にしてGM)の熱意と愛情、それを受け止めるPLのノリも大事ですが。

うちの環境は歴史ネタに興味が強いPLが多いし、倫理的なラインも比較的重なっているので、今回のような難しいネタも楽しく共有できました。ここらへんが重なっているのは、卓が楽しくなること、環境が維持される上でとても大事だと思いますし、重なっているかなとちゃんとチェックすることが、一回一回のセッション、その積み重ねとしての環境を維持する上で、とても重要でしょう。
WW2末期の世界を股にかけ、スケールのデカい冒険を繰り広げつつ、未来への目配せを忘れずに小ネタをキャッチボールする。この時代、このシナリオでしか遊べないロールプレイをたっぷり楽しむことが出来て、GMとPLに大感謝って感じでした。

伝奇力だけではなく、オーソドックスなモチベーションの強さ、セッティングの巧みさといったセッション・ハンドリングの巧さも見事で、ベーシックな楽しさと癖の強さが見事に噛み合ったと思います。やっぱ直球が早く投げれるからこそ、変化球がミットにしっかり収まるのだなぁ。
このシナリオでしか出来ない楽しさがたっぷり詰まった、強く印象に残るシナリオでした。非常に面白かったです。同卓していただいた方、ありがとうございました。いいセッションだった。