魔法とかモチーフとか話のフレームとか、とりとめもなく。
唐突につらつらと、LWAの背景世界考察をします。これまでの描写から魔女文明史を妄想する遊び。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
現実の魔女がそうであるように、LWAの魔女も多様な文化圏の複合として成立しているようです。ベースはケルトと北欧であり、世界樹=レイラインを操作する術理を持つ。
ルーナノヴァ創立は五世紀ですが、それ以前から魔女は存在し、強力な力を奮っていたようです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
天にも届くような巨大な塔が崩壊し、巨石文明の痕跡として残っている描写があります。塔は世界樹であり、魔女の力の象徴でもあったのでしょう。
建築や治水、地形変化や天候操作などの魔法により、魔女は世界に働きかけ、人知を超えた偉業を成し遂げてきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
中世に魔女狩りなどもありつつ、産業革命までの魔法黄金期を経て、レイラインが衰退し魔導石(もしくはレイラインルーター)の周辺でなければ魔法が使えなくなったのが現在。
かつて魔女が担っていた奇跡は機械が代用できるようになり、エンタテインメントとして価値を打ち立てようとしたシャリオの試みは恥と切り捨てられ、魔女は現在に適応できないレッドアニマルになりつつあります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
一部の魔女はこれに危機感を抱いてるけど、殆どが伝統に縛られ動かない感じ。
この状況に対し、アッコにクラウ・ソラス=シャイニーロッドを継承させ、シャリオが為し得なかったグラントリスケル発動により、世界樹が元気だった頃の魔法世界を復活させようというのが、ウッドブリッジ-アーシュラの考え。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
科学技術と魔法を融合させ、テクニックとして魔法を生まれ変わらせようというのがクロエ先生。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
杖に選ばれなかったけども、何らかの形で魔法を現在に適応させ、伝統を維持したまま価値を取り戻したいのがダイアナ、という感じかな。
それぞれ見ている先が過去-未来-過去と未来の中間点としての現在であり、世界各地に残る三女神(ウルド-スクルド-ベルダンドー、もしくはモイライ、ヘカテ)の変形なのかな、と思ったりもします。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
どういう形で魔法が復活するか(しないか)は、アッコがどれを選ぶか次第かなぁ。
ルーナノヴァを開設したナインオールドウィッチは、9柱のミューズであり、世界樹で繋がる9つの世界であり、アヴァロンの九人姉妹でもあるのでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
『アヴァロンに去り、キャメロットの栄光とともに蘇ることを約束された王』としてのアーサー王要素は、LWAのそこかしこにあります。
エクスカリバーの原型としてのクラウ・ソラスを、救世主として選別されたアッコが抜くこと。仲間の助力を借りつつ、様々な試練の中で力ある言葉を見つけ、自己と世界の完成に近づいていくこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
ブライトンベリーはグラストンベリー、エイプルトンは林檎の島アヴァロンにかけた地名なんじゃないかな。
『信じる心があなたの魔法』が、アッコ個人のテーマ、作品の軸というだけではなく、魔法を行使する際のルールでもあるとすると、魔法の国が消えているのは人々の感情(信心?)が魔法から遠ざかっているのが、大きな理由だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
科学文明で代用可能なら、魔法は奇跡ではない、という。
これはクロエ先生が、レイライン操作と合わせて感情エネルギーを研究している描写とも重なっています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
妖精の暴動を煽ったり、ワイルドハントで一般人から感情を吸い取る実験をしたり、『fuel spirits』つまり『燃料としての魂』を扱う技術を練り上げているわけです。
ここら辺はクライマックスでクロエ先生とシャリオの過去、現在の狙いが明らかになんないと確言は出来ないことなんですが、ウッドワードがアッコとグラントリスケルでやろうとしてる魔法の復興を、レイライン操作と感情エネルギーという技術でやろうってのがクロエ先生の狙いなのかな、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
クロエ先生のレイラインルーター技術は、環境問題と重ねてる部分が多々あると思います。ペイガンの興味領域でもあるし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
なので、ろくでもない副作用がありそうなんだよなぁ…感情操作実験の過程で、色々良くないこともしてるし。逆にグラントリスケルに反作用はないのかってとこも気になりますが。
どっちにしても、大人たちが魔法を扱う物質的状況を操作(クロエ先生は精神の物質化も含めて)しているのに対し、救世主に選ばれなかったからこそ魔法の社会的・道徳的価値を高め、魔法を復活させたいと願うダイアナの特殊性は目立ちます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
家訓が慈善なので、より形而上的な方向に行くのかも。
ウッドワード派も、言の葉の探求という道徳的行為が、そのまま魔法復興への道になるようにセットしています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
魔法衰退は魔法道徳の衰退でもあって、社会の中で立ち位置を見失い、独自の価値観に閉鎖してしまったルーナノヴァの現状こそが、衰退を招いている、ということなのかもしれません。
とすれば、アッコが青少年として何かを学び取り、それを個人の中で留めず魔法界、それを取り巻く世界全体に拡大していくことが、グラントリスケルにとって大事になるのかも、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
倫理的な完成と、魔力の充足が同期するというか。言の葉集めはそういうセッティングなんだと思う。
現状アッコは世界全体を一切見ず、シャリオを太陽とする自分の内的宇宙にすべてを注いでいます。個人的で狭い世界を改革するからこそ、身近な人の小さな変化を、手応えを持って後押しできるわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
しかしアッコを救世主に指名したウッドワード派はそれ以上に大きなものを望んでいます。
今後魔法界復活の物語が進んでいく中で、歴史性と権力、奇跡と権威に裏打ちされた大きな物語を、アッコは自分の物語として引き受けられるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
既に大義を己の物語として受け入れているダイアナとの交流のなかで、内的宇宙から外的宇宙へと視線を変える足場を手に入れるのかもしれません。
まーLWAが強靭な物語りたり得ているのは、身勝手でバカで愚かなアッコのダメっぷりと変化を、小さく小さく愛情を持って描き続けたことだと思うので、大きい物語と小さな物語、どっちが大事かといえば後者だとは思うけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
アッコ個人が納得する形で、救世を為すのが良いのかな。
物語の大きなフレームがどう転がっていくかは読みきれませんが、『シャリオとシャリオが好きな自分』にしか興味がなかったアッコが、より大きく古いものを己のものとして引き受けられるようになると、健全かなとは思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
その一歩として来週、キャベンディッシュを通じて伝統を学ぶ形か。
キャベンディッシュ家は没落することで、魔女を必要としない現実とも接触していて、これを掘り下げることでアッコは伝統のみならず現実も学習することになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
2つの外界とコンタクトして、どれだけ『バカで無邪気なカガリ・アツコ』を変質させるかは、今後の展開にとって結構大きい気がする。
魔法が必要とされていない、価値がないと見なされている現実は、シャリオとクロエとダイアナ、三人のモチベーションの根源なので、ここに接触すると顔のない社会だけではなく、具体的な個人にディープに接近できるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
ポラリスの泉と出会ったときくらい、ドラスティックな変化があると好みだな。
そんな感じで、つらつらと妄想を重ねていったら、来週大事な話になりそうね、ってところに行き着きました。いやまぁ、どの話も大事で面白いんだけどさLWA。どーなんのかなぁ来週。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月20日
あ、全然関係ないけどワイルドハントの首魁にはアーサー王も上げられますね。やっぱモチーフとしてデカい気がする。