終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
世界の真実、克服された終わり。一つの区切りがついて新たなる希望が…見えちゃあいるんだが、世界の詰みっぷりは別に変わらないのでぜってぇヒドイことになるな…と確信できる新章開幕。
今回はこれでもか! と『次』の話をする回で、うっかり体重を預けたくなる。しかし、物語ジャンル的にも作品の世界観的にも『次』の値段はアホほど高いわけで、どうしても素直に受け取ることは出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
バターケーキは無事に食べられたが、お嫁さんはマジ無理だろマジ……。
体重を預けさせて奈落に落とす時のコツは、すがりつきたくなる希望をちゃんと見せることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
歪な死霊であるレプラカーンではなくなった! 人間になった!! …とは言っていないのだ。『レプラカーン以外』になっただけで。そのことの意味を考えると、赤い髪はやっぱ凶兆に見えてしまう。
同時に『どーせロクなことにはならん! さー死ねさー殺せ!!』と開き直られると、物語は実質死ぬ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
生きて生きて、生きたくて生きたくて、生きてほしくて生きてほしくて仕方がないのに死ぬからこそ、理不尽と夢は胸を抉る。ここら辺のバランスを取りつつ話を進めるのは大変そうだなぁ。
死に向かって進んでいく世界、可愛いゾンビとしてのレプラカーン、地球最後の人類、世界ごと生きる意味を殺されたところからの蘇生。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
物語全体をアンデッドの話にすることで、このジレンマに一つの答えを出しているのは面白いところだ。キャラも世界も軒並み死んでいるが、決死に生きようとする。
『次』を求めるということは『次の次』を、永遠を求めるということだ。安定した家庭、揺るがない生存の理由、愛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
刹那的な死の直後に永遠の夢を見る落差はなかなかに巧い揺すぶりであり、僕もうっかり『そうなったら良いなぁ』と思う。そらそうだ。クトリもヴィレムも『頑張った』からな。
そういう淡い夢に水ぶっかけるように、獣がザクザク虐殺して、新しい妖精が顔を見せる。妖精兵器が人間になる…兵器でなくなると、こういう悲劇も止められませんよ、と釘を差してくるのは、親切なのか意地が悪いのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
受け身を間違えないので、ちゃんと言ってくれたほうが僕は楽だけども。
現状獣の正体が不明なので、人類サイドは個別に対処し、妖精を使い潰して人間を守るしか無い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
冒頭ラーントルクが人間文字を読み、獣の起源について探りを入れていたのは、この袋小路に脱出口を開ける予兆なのかなぁ…世界を変革し救う大きな話になるのか、個人的な死の中の生を切り取る話になるのか
どっちにしても、空っぽだったヴィレムは帰るべきホームを手に入れた。それが永遠に続いて欲しいと思うのは人情だ。死にっぱなしだったアンデッドが人間に戻りつつある証拠だろう。兵器から人間になりつつ在るクトリも同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
しかし終わってしまった世界は、ヒューマニティの生存を許してくれるのか?
その答えは話が転がり、一時の平穏が破られた時に見えてくるだろう。そして、レプラカーンが兵器であり獣が獣である以上、永遠は必ず破綻する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
心底やだなぁ、と思う。なんか奇跡が起きて世界が救われて、クトリの変質も『人間』への成長で、みんな幸せになればなぁ、と思う。
しかしまぁ、そうはならない。ジャンルがそういう展開を許してはくれないし、それに乗っかって作られた作品世界もそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
だから今回見えた永遠はまぼろしで、バターケーキはたぶん二度食べれない。それでも、クトリとヴィレムが二人でバターケーキを食べれたことは、良かったなと思う。
永遠の幸福と刹那の死。暖かなまぼろしと冷たい現実。両極に揺れつつ、自分なりの中間点を探していくアニメなのかなぁ、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
厳しい世界に生きてるキャラも、防衛行動として体重を預けないよう立ち回りつつ、彼らのことが結構好きになっていく自分も。
悲惨を物語(どぎつい言い方すればポルノ)として消費する後ろめたさを感じつつも、この話は結構その後ろめたさ、舞台装置としての悲惨、それに巻き込まれたキャラクターの物語内部の生には誠実だとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月23日
それが一番、僕が体重を預けるべき場所なのかもなと思った。来週も楽しみです。