天使の3Pを三話まで見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
全力でロリータ! KD(子供大好き)エンジン全壊!! って感じの、サグ先生の女子小学生バンドラノベのアニメ化。
ぶっちゃけどういう話なのか掴みかねていたが、3話まで見て結構好きなタイプのアニメだと気づけた。いや小学生好きとかそういう話ではなく。好きだが
3話まで感想を書かなかったのは色々理由があるんだが、一番大きいのは主人公の立ち位置を測りかねていたからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
女の子たちは楽器も持ってる、演奏もできる。主役はクソヒキで技術指導とかはない。コイツの仕事は80年台のキャラ付けされた美幼女相手にスケベハプニングすることだけか! と思った
のだが、三話まで付き合ってみるとこの話かなりウェットでどっしりした物語で、軸になっているのはバンドのサクセスストーリーというより、生きにくい人間が片寄合い、世界や他人との距離感を見つけていく話なのだ、と判ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
人間の感情、人間関係の機微が軸になるので、話はゆっくりの方がいい
作詞の才能を発露させたら、いじめの対象になってしまった主人公。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
家族と一緒にいると元気なのに、教室や路上ではうまく自分を出せない小学生S。
鎧代わりにギャル衣装をまとって、同情されないように突っ張って生きてる女の子。
みんな不器用で、必死だ。そのままならなさが、なんか良かった。
このまま教会という密室の中、閉じた関係性でムレムレし続けるのもありっちゃありだが、音楽という題材、発表会という目標、鳥海さんというキャラがそれを許してはくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
人生ちょっと間違えちゃった高校生は、小学生と妹とギャルと交流するうちになんか見つけて、外に踏み出すのだろう。
そういう展望が開けたのが三話だったので、こうして感想を書いている。鳥海さんのプライドのあるつっぱり方が、いい具合に羅針盤になってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
確かに脂っこいじぽサービスは見てて楽しいけども、そればっかりじゃ胸焼けするし、話としては動きがなくて面白くないもんな。
幼女が身体接触したり、裸になったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
ポリスを召喚したくなるサービスシーンが目立つけども、このアニメは弱々しい人たちがそれでも胸を張って、音楽を杖に人生を歩くまでの話になるんだと思う。
それは凄く普遍的で、普通の話だ。味付けが濃いからこそ、そういう部分の表現力は僕には大事なのだ。
クソヒキがそれでも、クソヒキだからこそ外部との接点を求める矛盾した感情とか、孤児だからこそ『家族』には素直になれて、そうじゃないやつには構えてしまう心とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
大好きな兄貴がいじめで引きこもったので、自分の領域では絶対にいじめさせない妹の矜持とか。そういう所のナイーブさが好きなのだ
三話はバラバラだったキャラの繋がりがババーンと明らかになり、腐れブラコンサービス装置だった妹がバンドと同級だったり、鳥海さんがバンドのシスターだったり、狭い世間が見えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
兄相手には歪みを押し付けてくる妹が、クラスメート相手には非常に真っ当に胸襟を開いているのが面白かった。
家の中と外。対外的な顔と、内向きの表情。それは多様で扱いの難しいもので、失敗すればヒキにもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
しかしそれでも、不器用ながら外に繋がりたいと願うなら。音楽は大きな助けになってくれる…はずだ。そういう感じの音楽の使い方になると思うし、なって欲しいもんだ。
外部との接触装置として音楽を扱うなら、『どう弾くか』ではなく『誰を相手に弾くか』が大事になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
主人公が導くべき(あるいは再発見するべき)なのはそこであって、バンドの技量や楽器を与えることではないのだろう。ガキどもの手を引く中で、自分も前に進んでいくわけだ。
傷つきやすいダメ人間共が、お互い肩を貸し合い人生の荒れ地を歩いて行くお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
第1話ではヘッドフォンで耳をふさいでいた男が、子供やギャルという他者が案外『俺と同じだ』と気づき、それを糧にもう一度世界に挑み直す話。
そういう形を自分の中で納得するまで、3話かかった感じである。
ナイーブな話を進めていく上で、結構メシ描写が冴えているのも好きなところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
第2話で食べた山盛りのコロッケ、第3話のドーナツ、パン、お弁当。
『みんなで食べるとおいしいね』というシーンをキッチリいれて、作品の方向性を暗示し、体温をいれていくる。良い使い方だ。
食事は身の養いであり、糧を与えるという行為は肉体だけではなく、精神へのケアでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
鳥海さんがパンを与えるシーンとか、マスターがコロッケ持ってくるシーンとかで、『こいつマジ良いやつだから。他人養えるやつだから』というサイン出してくれてるのは、キャラ好きになる上でありがたいのだ。
今後ダメ人間共は、飯を食ったり音楽を練習したり、じぽ案件を爆走させたりしながら仲良くなっていくだろう。相手の事情に触れ、『あ、コイツ俺とおんなじだな。なんとかしてあげたいな』と思うのだろう。それが形となり、ヒキが前にでたり、宣伝頑張ったりするのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
音楽をみんなで奏でるだろう
それは戯画化されているものの、凄く普通の人間の営みで、人間らしいダメさとそこからの回復のお話だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
なかなかうまく自分を出せず、それを許してくれないシビアな環境とかもありつつ、傷つきながらも前に進もうとする人々の詩。誰かが前に進むのを助ける話。
俺やっぱ、そういうの好きだなと思う。
割りとベッタベタな人情噺で、そこが良いわけなのだが、それとは一切そぐわないハードコアなチャイルドポルノ描写は照れ隠しか、欲望の発露か。多分後者。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
ぎりぎりぶち壊しにならないラインで展開しているので、『まぁそういう世界だ』で納得できているし、脈絡のなさが楽しくもある。
あ、女児の裸と同じくらい、女児のお洋服に凝った描写入ってるのもいいっすね。おべべ見ているだけでなんか楽しい。主人公のモッサイヒキ衣装が、いい塩梅に引き立ててるね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
今後もいろんなお洋服を着て、三大欲求の一つである『お人形みたいな可愛い小学生にお着替えさせたい欲求』を満たして欲しい
つーわけで、総体を掴みかねていたが三話まで見たら、かなり好きなタイプの話だったよ、という。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
今後もジワジワとダメ人間のナイーブな心に分け入り、ダメ人間共が飯を食い服を着て楽器を扱う様子を描いていって欲しい。その地味さが、外部へ飛び出す勇気を、しっかり支えてくれると思うから。
響くんはすばるんとは違い、完成された人間性でベイビーちゃんたちを引っ張るプロデューサーというより、ガキと同じ目線・同じ立場で自分も成長していく主人公なのだなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
最初は戸惑いもあったが、今はこういう主役も全然アリだな! と思う。ベイビーちゃんたちも完璧じゃない。支え支えられよう。