キラキラ☆プリキュアアラモードを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
個別回三週目第二回、担当は有栖川ひまりッ! というわけで、引っ込み思案の理屈ガールと、唐突に生えてきた師匠とのスイーツ科学教室回。
プリモードらしい唐突さはありつつも、立花先生の人間力と全体的なほんわかムードで、いい具合に個別回出来ていた。
先週のロックもそういう気配があったが、個別回でクローズアップされる『そのキャラらしさ』は結構唐突である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
プリモードは各話にブリッジをかけ、要素を横幅広くじっくり育てていくという作りはしないので、ひまりのスイーツ科学キャラも、『いつも』という感じにはならない。構造上の問題である。
その唐突さを飲んだ上で見ると、立花先生がいい意味での強引さを持ったメンターとして、引っ込み思案なひまりを自由に遊ばせ、自信をつけていく話として結構仕上がっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
わざと隙間を作って、失敗まで込みで生徒の成長最優先。さすが白髪になるまで教室巡業続けてるだけあって、出来たジジイだ。
プリモードは『スイーツ作りは絵的に地味』という弱点を抱え込んでいるわけだが、それをメインに持ってきた今回、『とにかくサイズをでかくする』という解決策で勝ちに来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
あんだけハッタリ効いていると、確かにただの料理もエンターテインメントになろう。絵の説得力があるのは大事だ。
サイズがデカくなってるのはひまりを取り巻く環境も同じで、閉じたキラパティのキッチンから観客が見守るステージキッチンへと、場面が拡大している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
それはそのまま、ひまりが克服するべき問題が拡大・変化している、ということだ。家庭から地域、見ず知らずのステージ。見返すと段階踏んでるな。
『お家だと巧く出来るけど、外に出ると上手くいかない』という条件付き成功に説得力を出すためにも、個別回以外でひまりが『スイーツ博士』として活躍してる描写は、やっぱ積んでおきたかったなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
一見関係ない部分での日常が、特別なエピソードで活きてくる。長丁場特有の美味しさを味わいたかった
それはさておき、立花先生に導かれて、ひまりは段々自分をさらけ出し、主導権を握っていく。『無理』が『出来る』になるまでの過程ってのは、作品の枠を超えて児童向け創作においては大事なことなのだろう、ミーチルを見るだに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
そして『無理』から『出来る』への相転移は、『楽しい』が燃料になる。
ビッグサイズの器具を使って、大掛かりなステージの上ででっかいスポンジを焼き上げる。立花先生の司会もいいし、傍で見てて『楽しそう』なのだ、今回の話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
そういう無邪気な喜びが、ひまりの背中を知らず押すブースターになる。色々考える賢さと、胸の奥から湧き出る感情が融和する時、魂が変化する
今回はシエルの使い方が地味に良かった。スーパーパティシエとして『何が難しいか』を解説したり、『心の料理』というテーマがひまりを超えて刺さるネタだったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
いちかが『キラっとひらめく』いつもの瞬間をあえて飛ばしたこと含めて、巧いことフォーカスを散らし、脇役を輝かせていたのではないか
『料理に必要なのは心』ってのは、第1話からずーっと繰り返しているプリモードの軸だと思う。これは扱いが難しくて、加減間違えると心最優先主義になってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
『他の要素はいらない、ゴミの塊でも心だけあればいい』と。
しかし意味を伝えるためには形が大事で、外形と内面は相補の関係にある。
『スイーツ博士』として形に拘るひまりを主役にすることで、その危うさから今回、ちょっと距離取れていたかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
計量・検温をしっかりやることで、形と味が整う。思いをより伝えられるスイーツが生まれる。形の大事さを強調した上で、そこからはみ出してしまったものの意味を捕らえ直す。
立花先生は、膨らまなかったスポンジを褒める。挑戦の意味、過程の尊さ、形を超えた大きな価値。成功失敗以上に大事な、子供に伝えるべきものをちゃんと見据える、いい教師である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
その教師の想像を超えて、失敗したスポンジを成功に変化させてしまう最後の一手含めて、いいエピソードだった。
目が覚めたら助手が舞台を則って、『失敗でもいいじゃないか』と収めたスイーツを『成功』に変えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
自分の想像の範囲を超えたひまりの変化、立花先生はかなり嬉しかったんじゃないかと思う。あのジジイ、ひまりんの資質買いすぎだよなぁ…成し遂げたことを考えると慧眼なんだが。
そんなわけで、ひまりんがより大きなステージで、より大きなものを学ぶ回だった。スイーツ作りを活かした戦闘シーケンスもなかなか良かったし、ネンドモンスターのほのぼの加減も楽しかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
敵に可愛げが出てくると今後の扱い難しそうだが、どーなんのかな。ビブリー再登場も気になるし…。
そして次回は坪田さん大爆走確定なゆかり回。あおちゃんと同じように、猫科の動物が闇落ちするわけだが…プリモード闇落ち回って『敵』と『味方』の接点を確認し、より前向きな結論にたどり着くのに大切だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月20日
ので、ユリダークを暴れさせるだけではなく、広い視野で描ききって欲しい。楽しみ。