アイドルマスターSideMを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
第0話に当たるJupiterの物語を引き継ぎ、ついに始まった315の物語。第1話は露骨に話の真ん中に座りそうな天道さんがアイドルと出会い、事務所に入り、ユニットになっていくまでを王道で描く感じ。
コミカルな演出も随所で活きて、見やすい話でした。
自分の視聴経験からして、どうしても無印からシンデレラガールズの流れの後にこのアニメを置いてしまうわけだが、どっちかっていうと無印っぽいムード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
ボイトレやダンスの先生、事務所のつくりからして地続き感を出しているし、Jupiterというブリッジもあるしね。
演出の方向性も過剰に抽象的で詩的な映像言語をモリモリ出していくというより、ベタ足で判りやすく、見やすい展開を重視している印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
表情もコミカルに変わるし、台詞と絵が相互に補い合う感じでバランス良く、状況を教えてくれる。導入からユニット結成まで、ザクザク進んでテンポも良い。
無論SideMにはSideM独自の強み、魅力、テイストというものがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
一つにはメインの年齢が高めで、世知に長けセルフコントロールが出来て物分りのいい、比較的『大人』なキャラが真ん中に座っていること。
桜庭先生からは思春期全開な蒼の系譜を感じたけど、千早の狂犬力より全然大人しい
『赤』のイメージそのままに熱血な天道さんも、自分の情熱を持て余して周りを焼き尽くすのではなく、その熱さを言葉に乗せて伝える器用さを持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
思春期舞台にしたら、優しいだけで何も出来なさそうな緑の翼も、芯の強さを活かし、人と人を繋ぐコミュニケーション技術がちゃんとある。
設定年齢にふさわしく、ある程度『大人』な連中がPちゃん含めて揃っていることで、青春の蒼い迸りが思う存分ぶつかり合っていた前二作に比べ話の展開がスムーズで速い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
これはSideMが独特のテンポを産んでいて、見ていて面白かった。それを活かすよう、演出もいい具合に盛り上げてくれるし。
そして『男』-Side Male-の話であること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
(そのイメージに根拠があるか、果たしてそのイメージを実働させることにいかなる理と利があるかの長い議論は一旦横に置くとして)、『男』は職業を持ち、社会との軋轢に揉まれ、それにくじけない強さと熱さをぶつけ合い、わかり合っていく。
そういうちょっとハードな『男』イメージの展開が随所で見られ、物語の牽引力になっていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
桜庭先生のあざといツンを前に、天道さんが正面からぶつかっていく感じとか。前職の恵まれた立場を捨て、アイドルという夢に飛び込んでいく向こう見ずなチャレンジ精神とか。
パブリックイメージとしての『男』を抽出し、キャラに背負わせて物語に絡めていく感じは、商品が持っているウリを物語の強みに変えていこうという野心が感じられ、期待が持てた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
同時にナイーブで相手を慮る優しさ(それを『女』の属性とするかは、また横に置こう)もあって、バランスがいい。
バランスの良さは、ドラマティックスターズを構成する三色、『赤』の天道、『蒼』の桜庭、『緑』の柏木にも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
天道がアツく前に出て、桜庭先生が冷水をぶっかけ、その間を柏木が取り持つ。トリオの基本的な『形』が安定していて、分かりやすいのがいい。
水ぶっかけ役である桜庭先生の株を下げすぎないよう、努力家要素とか、病弱要素とか、点数ガン上がりのあざとい要素をきっちり見せてくるのが巧い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
いやーズルい。『本気でやるやつだけがいる場所だ』って言葉に天道が最初反発しつつ、それが胸に刺さって『ここでアイドルする』理由になるのがズルい
天道は弁護士の時に達成できなかった夢をアイドルに託す物語を、今回(そして今後)歩くことになるわけだけども、酩酊で心が弱って事務所に身を寄せる段階では、そこに胸を張れていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
流されるままレッスン場に来て、自分でもハッキリしない夢に向き合ってる状況を、桜庭は冷静に指摘する。
事実を冷静に把握できるクールさが『蒼』の桜庭の強みであり、最初は反発していた天道もそれを段々と把握し、虚心坦懐に認めるようになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
Jupiterライブという『憧れの原点』を間にはさみつつ、天道がアイドルに、自分の夢に素直になって行く過程と、ユニットが繋がる過程がシンクロしていた
今回は第1話に相応しい『出会い』の物語で、天道がアイドルに出会い、仲間に出会い、その良さを知り、認めていくエピソードだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
最初のよく判っていない状況含め、天道の認識とその変化が判りやすく描かれているので、彼に乗っかって視聴者も、作品のコアを肌で感じることが出来る。
『アイドルって良いな』『仲間って良いな』『自分と出会うのって良いな』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
作品が肯定する価値観を1話にコンパクトに纏め、楽しく熱くスムーズに飲ませる手腕の高さは、今後物語を運営する中で更に生きてくるだろう。
具象と暗喩、笑いとシリアス。全体的にバランスと視力がいい印象だ。
そしてそういう輝きの中に、主役たちを的確に導くプロデューサーの人間力。笑顔の奥に強引さを隠して、状況を一気に進めていくパワーが頼もしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
今後いろんなアイドルと関わるハブになる彼が、優秀で人格者なのはとても良いことだ。話の進みが早そうだし、困難を乗り越える助けにもなるだろう。
デザインも過剰に女性向けに尖った感じではなく、萌えテイストの柔らかさをうまく取り込みつつ、男の子(って言うにはトウが立ってるけども)の可愛さを引き出すいいバランスだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
僕はキュートボーイ(キュートオッサン含む)が頑張ってる話好きやけん、デザイン可愛いのは大歓迎です。
町並みもデレアニの過剰な『意味』に塗りつぶされたそれとはまた違って、さり気なく自然で、それでいて生活感と魅力のある、いい感じに落ち着いていたと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
事務所の過程的で清潔な感じとか、希望ある未来に向けて世界が全体的に明るいところとか、話のムードをうまく醸造してた。
今回の物語は社会的に見れば、まだ何かを成し遂げたわけではなく、ユニットが結成され、内向きに用意されたハードルを乗り越えたってところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
でもアイドル坂を登り始めたばかりのひよっこには大きな、大事な一歩であり、そこから全部が始まるんだ! という希望をしっかり感じられた。
このファーストステップから、ドラマティックスターズは、315プロは、物語は高みを目指し、どんどん走っていくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
その到達点をアバンでしっかり見せて、物語の着地点を感じさせる運びも、ベタ足ながらよく出来ていた。ベーシックな語り口を恐れず、強く振っていくのがスタイルなんだろうな
個人的には桜庭先生の分かりやすいツンとデレが『あざとっ! 男向けでいうと黒髪ロングストレートの病弱なお嬢、しかし魂の奥底に熱を秘めて健気ッ!』って感じで、凄く良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
天道さんの熱血漢っぷり、翼の人間関係接着剤といい、真ん中を強く射抜いてくるキャラ造形、俺は好きだよ。
最後にワッサーと人が増えていたが、ユニットで束ねつつ色々盛り上げて、まとめて、今回のようなバランスの良い物語が展開していくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
無論そうではなく、歪で感情に溢れた物分りの悪い話でも良い。ユニットごと、キャラクターごとに適切な語り口をしてくれると、嬉しいという話だ。
色んなキャラ、色んな物語が展開するバラエティの豊かさも、これだけ人数いるコンテンツだと楽しみの一つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
来週以降どんなボーイズが顔見世して、どんな物語を展開してくれるか、非常に楽しみです。そう思えるのはやっぱ、今回のドラマティックスターズのお話がよく出来ていたからだと思う。
第1話は物語全体のベーシックを示し、自分たちの着眼点と描画力を示す大事なお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月8日
ベーシックなお話や魅力を、照れなく本気でしっかり描き、テンポよく進めてくれるだろう信頼感が生まれる、とても良い第1話だと思いました。不用意に誤解やすれ違いで話作らん所が良い。来週も楽しみです。