キラキラ☆プリキュアアラモードを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
流れの中で忘却された要素を復活させるプリモード最近の流行りに乗っかり、シエルの超絶パティシエ要素を掘り返す回。
絵に描いたような『都会風ビュービュー吹かすヤな大人』を相手に、既に答えが出ている自分の道をどう形にしていくか、という回。
第19話で本格お目見えしてから、はや18話。登場時はそれなりにウエメセだったシエルもすっかりいちご坂に馴染み、泥臭く家庭的な料理の強さを自分のものにしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
プロレベルの調理と家庭の味の対立は、特にメインで取り上げたわけではない。が、じわっとした時間の積み重ね自体が答えである。
ここら辺踏まえて、今回ソレーヌおばさんが唐突に殴りつけてくる疑問自体に、シエルとキラパティの面々が悩むことはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
キラパティのハンディで洗練されていない味には、十分以上に意味がある。それはシエルもみんなも分かっている。
のだが、なかなかそれを形にできないのが悩み、という形。
冒頭、シエルがかつて足場を置いて、気付けばあんまやらなくなった綺羅びやかなスイーツが作られる。キラパティに入り浸っていても、別にパティシエとしての技量が失われたわけではない。それはやっぱり、ちゃんと価値のあるものなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
だからといって、それが家庭の味を否定するものでもない。
弟絡みのカルマをくぐり抜け、ビブ公を視線で絡め指で落とすうちに、シエルはそこら辺のバランスを既に取っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
答えは既に出ているのだが、当たりの強いソレーヌに伝わる形でどう言おうかと悩むわけだ。ココラ辺は他のプリキュアも同じで、高校生勢がうまく言葉に出来てるのは面白い。
あきらが『いちご坂の良さ』を言語化して反論する隣で、ひまりがコクコク頷いていたのは可愛いし、適正の差が絵になって良い演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
感じている答えが同じでも、それを伝えられるかは別。あきらは巧くて、ひまりはちょっと苦手。でも、そういう凸凹は補い合えばいい。
ほかにもあおちゃんがガオガオ吠えたり、ゆかりが距離おいて観察してたり、いちかが亜音速でドン曇りしたり、細かいキャラ描写は切れ味良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
いちか、お馬鹿な元気キャラはマジ表面だけで、内面は面倒くさいゴジャゴジャがミッシリ詰まってるからなぁ…ちょっと深刻になるとすぐ曇る。
しかしそういうナイーブさが彼女の良さでもあるし、作品が置き去りにした『シエルはプロのパティシエなのに、なんで学生ショップの手伝いしてんの?』という疑問を掘る起因にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
あおひまといい、置いてけぼりにしたネタをギリギリで回収しにかかっている感じあるな。遅いが手遅れではないと思う
いちかの疑問はソレーヌの疑問でもあって、これに応えることで話は終わる。最後のトスをビブリーのツンデレが〆るとこ含めて、24分で巧く掘り下げ、描写し、綺麗にまとめた回だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
ビブ公が普段どういう接客してるか分かったの、凄く良いと思う。あいつなりにフツーに生きてんの、良いな。
初登場時はバカにしていたアニマルスイーツは、やっぱりシエルのスタイルじゃない。ハムスターを飾ることを思いついたのは、やっぱりいちかだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
でも、それが自分のスタイルにはないとしても、歩み寄って新しいものを生み出すことは出来る。悪役だったビブ公が、店員としての生き方を見つけたように。
自分が知らず手にしていたもの。いちご坂から受け取っていたものを、パティシエらしくスイーツで語る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
ソレーヌのオーバーリアクションがグルメ漫画みたいだったが、シエルのキャラ性、プリモードのテーマに沿った答えの返し方で終わっていて、収まりもとても良かった。みんなで出した答えって感じだ
言葉では伝えきれないものも、味覚を通じて判ってもらえる。パンプキンプリンがソレーヌ自身忘れていた、田舎への郷愁をくすぐって蘇らせるのも、金や格、キャリアという答え以外の、スイーツの強みだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
答えは色々あって良いし、欲張り全部盛りだって出来る。パフェアラモードはそういうお菓子だ
今回の話はシエル登場時に匂わされつつ、巧く掘りきれなかった『店舗スイーツ』と『家庭スイーツ』の対立(が、実は対立ではないこと)を巧く掘ったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
急に問題視するわけではなく、既に出ている答えを具体化していくエピソードだったのが、展開に嘘をついてなくてとても良かった。
そういうテーマ性の強さもありつつ、キャラ個人を描く筆も冴えていて、ビブ公のツンデレ奥義も炸裂し、シエルも才気溢れてカッコ良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
オマケに映画への導線も引いて、非常にコンパクトでクレバー、味わいのあるいいエピソードだったと思います。毎回こんぐらい水気を切って…とか言わない。
ちょっと惜しいのは、戦闘が露骨ノルマだったこと(これはプリキュア名物みたいなもんなんで、あくまでちょっと)と、ジュリオが完全パージされていたことか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
いや判る。今回の収まりの良さは、クソデカ感情重力源であるジュリオを省略しないと絶対生まれないってことは。あれ処理すると三時間飛ぶ。
しかしジュリオを未だ好きな視聴者としては、シエルの答えが彼抜きで出てしまった事実にしんどさは感じるし、『弟思いの姉』って要素がこの描き方だと危うくならねぇ? とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
いや分かってる。あまりに重い弟の存在を、ビブ公で代用している危うさがシエビブの醍醐味だってことも分かってる。
分かっとるが、理解るわけにはいかんのだ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
今は無理でも、最終決戦ではジュリオを長い眠りから目覚めさせて、シエルと真正面から衝突させて欲しい。
ヤバいネタは大事だからヤバいのだ。やっぱシエルというキャラを語りきるのに、ジュリオを無視してはやれんでしょうよ。
とまぁ、ちょっとした引っ掛かりはありつつも、シエルがこれまでの物語で手に入れたものを確認しつつ、その過程で仲間たちの個性や存在意義も確かめていく、リッチで横幅広いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
来週はペコリン人間化…その手を打つなら初手だったでしょ!
いったいどういう使い方するか、楽しみです
しかしシエルはやっぱ、ハンサムで優秀な女の子であるところが好きやな。あきらとゆかりの良いところを混ぜ合わせて、自己肯定感と前向きさでコーティングしたような味わい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月22日
ビブ公みたいなチョロ蔵は、指先一つで毎日毎晩コロコロ転がされてんだろうなぁ…ほんとビブ公はいいキャラに育った。