WUG新章を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
センターが復帰しても、I-1を覆う暗雲は濃くなるばかり。不穏な空気を感じ取りつつも、志保は今の自分の居場所を精一杯演じきる。そこから真夢が受け取ったものは…。
って話なんだと思うが、アニメーションが崩壊寸前の息苦しさで、ドラマを感じ取るどころではない回。
とにかく苦しいんだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
アイドルの話、少女の話、そもそもお話をやるのに必要な演出や作画が成立していないが、それは見落としや無能というわけではなく、一切合切とにかく『出来ない』のだということは、レイアウトから美術、音楽まで、アニメの全領域が破綻寸前の現状から見て取れる。
そこに必死さを見出し応援するかか、衆目に晒してはいけないものが表に出てしまっている現状を指弾するか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
WUG…というか板垣監督とミルパンセへの思い入れで変わる部分だと思う。個人的な意見をいうと、草生やして汚い言葉で罵る気にも、全面擁護する気にもならない。
枚数不足を補うためか、カメラが常時押したり引いたり横にずれたり。せわしなく動き続ける画面が心の足場を奪っていって、ストーリーを咀嚼する余裕がなくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
表現メディアの(それを狙っていないにせよ)拙さが、ドラマの伝達力に直接おっ被さってしまっていて、とにかく苦しい、としか言えない。
I-1という『恋人』に一緒に青春を捧げて、あるいは傷つけられ、あるいは本流から離れても好きでい続けている、真夢と志保。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
ドラマを現実と重ね写しにする構図は良いだけに、背景のクローズアップと表情・口パクの省力で人間味が飛び、ドラマに命が宿らないのが惜しい。
I-1の苦境も、あらゆる手練手管で『動かない絵を動くように見せる』工夫が先に目に入ってきて、どれだけ重く苦しいのかは素直に伝わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
あと少しでも、アニメ的ハッタリを載せられれば、別のものとして感じ取れるだろうシーンが、どんどん目と脳を滑って消費される。苦しい。
志保はドラマ撮影を通じて悩み、自分とライバルと組織の三角関係を再測量出来た感じだ。(ドラマの枠は理解できても、絵が追っついてこないので『感じ』だが)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
真夢は今回、二つも与えられた個別回で何を手に入れたのだろうか? いまいち釈然としないのは、絵の力不足故か、本当に得たものがないか。
中学生組のアイドルチャレンジや、今後台風の目になりそうな黒船アイドル、早坂の再登場など、脇のプロットも進行していたが、それを支えるだけのカロリーが絵にないため、どうしても印象には残りにくい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
横幅広い描画は、ある程度以上の土台がないと支えきれないという、当たり前の事実に気づく。
噂だとWeb配信版でかなりの補正がかかっているようだが、それを確認した上で再評価していくべきなのだろうか。初見で勝負しなければいけない厳しい、だが当たり前に全ての創作者が戦っているルールから、このアニメだけ特例として扱うべきなのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
なかなか難しい。
ビルが迫ったり遠のいたり、横にズレたりする語りの場面。結構良いことを行っていて、それが今後の物語を躍動させるエンジンにもなるんだろうけども、それに必要なだけの熱量は正直なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
その欠損を補うだけの展開が、今後待っているのか。さらに崩壊は続くのか。
WUG新章は正直、『不出来なアニメ』『下手なアニメ』という評価を超えて『苦しいアニメ』になってきてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
それが声優ユニットにも、WUGという物語にも、格段特別の思い入れはなく、しかし新章を見てみようとは思った視聴者の、素直な感想だ。
制作体制に起因するから、これは簡単には消えない
この苦しさが『いつか』(あるいはTV最速放送という形態を外れた『どこか』)抜けるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
(あえてこの言葉使うが)少しはマトモなアニメの形を獲得できるのか。
客観的な興味もあるが、見ている側としてはとにかく苦しい。画面の奥から苦労がにじみ出ている映像を、見続けるのは苦しい。
とりあえず来週。『トラブル続きながらも、楽しいバスツアー』を板の上に載せ、苦しさよりも物語個別の表情に目が行くような仕上がりになるか。物語の外側ではなくそれ自体を食べれるパッケージが出てくるかは確認したい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
苦しさが画面からにじみ出ることで、キャラクターの紆余曲折より、その後ろにいる制作陣の苦境のほうが物語化してしまっているのは、別に狙ってもいないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
嘘に酔わせるフィクションが成立しないほどの困窮を憐れまれるのも、制作陣の本意ではない…と思いたい。
しかしあまりに動かない画面は『僕達大変です』という、キャラクターが喋ってない台詞を延々アニメ内部にリフレインさせ続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
血が滲むようなその苦しさを、ノイズと切り捨てたくはないが、フィクションが(哀しさや苦しさも含めて)楽しまれるためには、消した方が良い声だとも思う。
それは多分、作り手たちも重々承知なのだろう(何しろプロなのだ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
それでも、もう抑えることが出来ないくらいに色々大変だから漏れちゃってる状況が、今後どう進むのか。
WUGちゃんのアイドルリスタートとは別の物語が、期せず始まっちゃってる感じはある。その是非は…まぁ非なんだろうなぁ。
追記 手品のタネが割れた舞台
WUG新章追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
作り物の嘘を現実であるように錯覚させ、娯楽を生み出すフィクションのメソッドが、現実の苦しさで塗りつぶされて別の何かに生まれ変わる今回のサブタイが『同じ夢を見てる』なのは、狙っていないシンクロニシティなのだろう。
見れてないし、見れないんだよ、同じ夢。
色々構えつつも新章第一話を見たのは、WUGというキャラクターが架空の仙台で何かを成し遂げる『夢』を見ようと思ったからで、アニメーション制作残酷物語を見たかったからじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
それが他人の台所事情への想像力が枯渇した意見だと承知の上で、俺は共通幻想としてのWUGを楽しみたかった。
しかしそれは、どうにも難しくなりつつある。旧作では監督のエゴとフィクションの摩擦が画面から滲んでいたが、新章もまた、それとは別の『夢』の外側がフィクションを覆いつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月6日
己の物語をどうやっても完走できない、二次元のWUGに哀れさを感じつつ、来週も見る。夢を見させて欲しい。