アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
桜庭ローラの敗北と勝利、エルザ・フォルテの勝利と敗北、そして多分、虹野ゆめの勝利と敗北について語る、太陽のドレス誕生回。
おそらく単話としてはこれ以上ないほどの仕上がりで、その勢いがスターズ自体の構造のなかで窮屈そうに身じろぎしているエピソードだと思った。
かなり感情も揺れているので、いまいち何を書くべきなのか迷ってはいるものの、書かなければ足が止まるだけなので、まずは書いていこう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
今回の話はこれまでもそうであったように、ローラが負ける。それは冒頭、ゆめを包む陰りのない光と、それが生み出す影に飲み込まれたローラの対比から明白だ
安藤尚也の演出・コンテはとにかくキレッキレで、エモーションを繊細に積み重ねつつ、キャラクターの仕事を的確に処理していく手際の良さも兼ね備えていて、非常に鋭かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
ややソフトにフォーカスをかけた、輝きのある画面構成。シルエットが印象的に抜かれたレイアウト。どれも素晴らしい。
その鋭い筆の中で、ローラは勝てない理由と、負けない理由を積み重ねていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
僕はどうにも飲み込めないが、ローラは弱い存在らしい。負け続けたことが当たり前の帰結であるかのように、過去と現在を繋いで描写が乗っかる。そこには確かな演出の説得力がある。
敗北が約束された戦いの前に、あるいは最中に、ローラは勝敗以外の輝きを見続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
アイドルとマラソン、舞台は違えど挑戦し続けるファンに、鏡写しの自分を見つける。負けても悔いなく、自分を出し切る、やりきることの意味を噛み締め続ける。
それは約束された敗北に何らかの意味をもたせ、彼女の傷に麻酔をかける準備だ。負けても良い、勝てなくても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
良いわけないだろ。
という僕の内言を拾い上げて、ローラは『やっぱり勝ちたかった』と涙を流す。当然だ。自分に勝つ、それもいい。でも、そんなおためごかしなしで文句なく勝ちたいのだ
勝ちたいローラが勝てない矛盾。現実の分厚い壁を前に、彼女を泣かせたのは正しかったと思う。物語的役割が彼女に『負け役』『凡人』を押し付けたとしても、作中の彼女がそのラベルを見れるわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
自分だけの物語の主役として、彼女は勝ちたい。でも勝てない。だから泣く。当然だ。
そしてその涙、『いつものローラ』の髪型を解いた、素裸の無防備な姿は、あくまで閉鎖された控室の内部で、モニター越しの言葉でひとしきり道を見つけ、収まるべき所に収まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
理不尽に身を捩る無様さを、壁の向こうに持っていけない哀しさと、持っていかない尊さ両方が交錯する場面だ。
ゆめは確かに、勝てないローラに寄り添う。赤服を着れていないローラ、椅子に座らないローラ、『あの力』の加護を受けないローラ、才能がないローラに、天啓のごとく優しく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
だが、そこには才覚の一線が確かに引かれていて、裸のローラをそのまま抱きしめることはしない。
その一線もまた、今回の物語は非常に精密に、嘘なく捉える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
勝者が敗者にかけられる言葉はない。圧倒的な『華』で(あるいは物語の不自然な補正で)『負け』を振り切ることが可能なゆめは、『負ける役』が足を沈める泥に、真実喉まで浸かり切ることはしない。出来ない。
負けること・勝てないことを前提に闘う残酷さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
『弱い自分に勝つ』『勝つことより大事なことを学ぶ』
そんなキラキラの飾りで守りきれないほど、負けることの惨めさは重くて痛い。今回のゆめはそれを知っているから、安易に『戦え』とは言わない。線を引く。
そこでゆめに一言言うのがあこなのは、これまた納得の行く運びだ。二重の意味で、あれはあこにしか言えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
一つは彼女もまた『負ける役』であるから。控室で一人泣いた経験がある、数少ないスターズのアイドルだから。もう一つは、彼女は意図して勝ち負けのレイヤから降りた側だからだ。
特別なグレードアップグリッターよりもファンを。冷淡に圧倒的な実力を叩きつけるエルザの代わりに、母のように隣り合うことできららを奪った彼女には、勝敗の外からモノを言う資格があるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
『勝つ役』であるゆめには、その資格が薄い。何度も言うが、ゆめは負けていないわけではない。
十分に負けて、その後勝つというオーソドックスな勝負の道を、的確に歩めなかった結果、気づかぬ内に『勝ち続ける役』にポジションされ、それが揺るがない、というだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
それはローラが『負ける役』から動かない(動けない)ことと、強い繋がりを持っている。
『イイコ』じゃない桜庭ローラ。敗北が持つ生々しい重みを、解いた髪の毛で受け止めていた裸足の少女を、ゆめは見ない。彼女が見るのは、髪をまとめ、敗北を受け入れ、その先にある未来を行儀よく見据える、『いつものローラ』だ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
そこに至る、剥き出しの恐怖と闘うローラを励ます役も、新しい女が担う
非常に慎重に、今回の物語はゆめとローラを接近させつつ衝突はさせず、つまりは融合もさせない。長く続いてきた『負ける役』と『勝つ役』の分担は撹乱されず、お行儀よく支え合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
そのほうがコントロールはし易いし、勝敗のリアルな感情を叩きつける物語は、一年あっても語りきれない重さだろう。
扱いには危ないネタを丁寧に避けているのは、このエピソード限りの態度ではない。スターズ全体が規程航路として描いている、揺るぎのないスタンスだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
だが僕が見たいのはその先だ。『負ける役』が文句のつけようもなく勝ち、『勝つ役』が引きずり落とされる敗北だ。
自分の領分と物分りの良さを超えて、思いっきり敗北の痛みを叫び、勝利者として約束された存在が凡人の泥の中に踏み込んでくる瞬間なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
今回の物語はその危うい領域に十分踏み込める精度を見せつけた上で、その精密さで華麗に衝突を回避する。第80話のエゴイズムの描き方に似ている。
一度書かれた地図が壊れないスマートさは、エルザにも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
エルザは勝つ。パーフェクトなカリスマにふさわしく、新曲”The only sun light”を引っさげ、圧巻のパフォーマンスで勝ち切る。
『ああ、確かにローラは負けるな』
そう思わせる圧力が、あのステージングにはあった。
だが”The only sun light”の歌詞が語るような、虚飾を焼き尽くし、本物のカリスマで衆愚を引っ張り上げる太陽のアイドルに、エルザはなれていない。意図してそう描かれてはいないし、これはずっとそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
彼女は形だけのパーフェクトアイドルであり、母を求める哀しい子供であり、冷たい母親だ。
倫理と能力は、スターズにおいてはリンクしない。強いやつは強い、というのが、この作品を貫通する一つのロジックなのだろう。それはそれでリアルだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
健気にトンチキな応援をするきららとアリアも、勝ち以上の価値に胸を張って立ち上がったローラも、エルザは仏頂面と高笑いで蹴り飛ばす。
倒すべきラスボスなのだから、その歪みは必要な描写だ。エルザは自分も他人も、自分が積み上げたものも、他人が大事にしているものも、他人が大事にしてくれる自分も見えないまま、太陽のドレスを手に入れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
おめでとう、君の夢はかなった。母が『よくやったわ、エルザ』と言ってくれる日も近い。
…わけがないことを、作中の描写が裏打ちしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
NO1でなくなる焦りに押し流され、背負うべき後輩に背中を向け、勝つべくして勝つトートロジーに飲み込まれた彼女は、『母の遺伝子』を証明するべくドレスを求める。
だが太陽のドレスが母の愛を集積するレンズではないことは、見ていれば判る。
勝利と愛は別の次元にある。だがエルザにとって、勝利さえ手にいれば愛は約束される。勝った勝ったと高笑いし、夜闇の中で孤独に踊る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
何も照らさない闇の太陽は、負けてなお一人の少女を照らしたアイドルの勇姿と明瞭な対比を為す。勝者は敗者で、敗者は勝者なのだ。
ここら辺の倫理と結果のネジレ、システムが祝福を与える基準への違和感もまた、ずっと続いてきた描写だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
ステキなツバサやドレスで着飾る権限は、他人を踏みにじり無視する冷淡さ、ファンも仲間も他者も見ないエゴイズムを評価に入れない。強いから強く、正しいから正しいのだ。
優しく強いあこも、気高く闘うローラも、システムは評価しない。強いものは強いから強い。それは一つのリアルだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
だが、あまりにも積み重なった負けの苦さが、もはやシステムへの不信感に変わりつつある今、話の軸であるはずのドレス争奪戦は採点基準に必要な重さを欠きつつ在るように思う。
エルザは負ける。『ドレスが私を強くする』と宣言してしまった今回、ローラの涙を背負って『ドレスがみんなを輝かせる』と叫んだゆめに勝てるポイントは一切ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
今回のエピソードは精密にローラを実力で殺し、エルザの虚無を浮き彫りにした。計画的に、エルザは負けへの道をひた走っている。
だが、その約束された負け(と、それを鮮明にするための一時的で空疎な勝利)をエルザに叩きつけて、それで良いのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
自分を愛してくれない母を求め、太陽のドレスなどという虚飾を掴み、暗闇の中で一人哄笑する女の子を意識して孤立させて、『負けるための勝ち役』で良いのだろうか。
今回のお話の完成度は高い。描画はエモく、筆致は繊細で、陰影は丁寧に切り取られている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
だからこそ、的確に切り取られたローラの敗北を、エルザの空疎を、的確に活用して120%に仕上げてくれるかどうか…負けを未来に活かしてくれるかどうか、不安にもなるのだ。
スターズの接合点は常に危うい。シングルヒットで良いあたりが出ても、後に繋がなかったり膨らませきれなかったり、あるいは後続が前提を裏切ったりすることは多々あったし、これからも在るだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
願わくば、今回巧みに描かれた勝利と敗北を、最大限活かしてクライマックスに広げてほしい。そう思う
本当にローラは『イイコ』で、つまり他の女の子たち全てと同じように『物語にとって都合のいい子』だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
自分たちを覆う透明な檻、『負け役』が負け続ける偏向に気付くこともなく、必死に走って血を流す。戦って戦って、迷って悩んで負けて泣いて、それでも『アイドル』に帰還して勝敗を超越する。
哀れだ。心底哀れだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
たとえ作者がそう描いているつもりはなかろうが、システムが押し付ける判断基準と、共通認識として成立する人倫の間にズレが有る。
でもその声は、作品の外側、安全圏からローラを見ている部外者の寝言だ。俺がどんだけ歯ぎしりしても、世界は揺るがない。
勝ってほしかった。完膚なきまでに、これまでの立ち位置やらフラグやら役割やらを全部蹴っ飛ばして、圧倒的に勝って、ローラの強さと優しさが報われてほしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
物分りの良さを全部ぶち壊しにして、『負けて死ぬほど悔しいです』と叫んでほしかった。それをゆめに受け止めてほしかった。
でも、そうはならなかった。この圧倒的な仕上がりを持つ、おそらく理論上最高値のエピソードを持ってしても、スターズが持つガラスの檻は砕かれず、ローラは負けて勝ち、エルザは勝って負け、ゆめは勝利を約束される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
ああ、今回描いた地図のとおりに物語は進むだろう。道化は踊る。英雄は救う。
俺がこの感想に込めた怨嗟とニヒリズムを、遥かに超える『何か』をスターズが掴むことを、俺は望んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
この作品が打ち立てた『強いやつは強い』というトートロジーを飲み込ませるほど、太い描写がこの先あると、俺は望んでいる。それは皮肉じゃない。裏切られたい。意外だったと思いたい。心底。
来週はクリスマスらしい。エルザはまたVAという監獄に篭り、そこから開放されたエルザの子供たちはまた、平等で正しい交流を深めるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
その輝きの欠片でも、エルザにプレゼントしてやってくれんもんかと思うが、それが叶うのは難しいだろう。ルートが細い。魂の交流がない。
唯一エルザの魂に接触してるレイちゃんは、子供の真心を蹴飛ばすエルザに危うさを感じつつも、太陽のドレスを手に入れたパーフェクトさに心酔し直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
おめでとう。君に好きで大事な完璧な女の子は、その証明を打ち立てた。その足場が硝子で出来てるって、アンタ気づいてるんだろ?
そういう皮肉も言いたくなるが、レイちゃんが自分とエルザに向かい直すタイミングはあるのか、ないのか。次回予告前のドレス紹介の興奮っぷりを見るだに、二人のチグハグなダンスは加速こそすれ、止まることはなさそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
なら、極限まで歪めきって欲しいとも思う。
母の愛を探して、完璧な自分という大間違いの偶像を掴んでしまうエルザの歪みも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
そこに『嵐に耐える完璧な女王』という幻像を投影し、それに仕える自分に陶酔するレイの愚かさも。歪んで愚かなものとして突っ走って、物分りよく着地なんてさせないで欲しい。
そんなバロックで身勝手な願いが、どう扱われるのか。幸せで仲良さそうなクリスマス回を見れば、少しは未来の予測も立つのだろうか。波だった俺の心も、少しは静まるのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月14日
さっぱりわからないまま、来週も見る。
桜庭ローラは、哀れで悲しいイイコのまま、気高く優しかった。それは嘘じゃない。
追記 Peingに寄せられた長い質問と、さらに長い答え
ご質問ありがとうございます。お役に立てたようで何よりです。 製作者の意図は判らんです。僕はエスパーでも制作の内部にいるわけでもないので、どういうつもりで描写が積み重なるか、その内側を計り知ることは出来ません。(続く)
ただ描かれたものが僕にどう写ったかは、僕の領分なんで言うことが出来ます。スターズの感想は、だいたいこれを書いています。 『である』の記述ではなく、『と思える』の記述だって話ですね。自分のスクリーンに写ったものに妥当性があるかは…極力気にしてはいますが、最終的には他者判断でしょう。
そこら辺の立ち回りを踏まえた上で、僕の脳内に渦を巻く身勝手な感想を無責任に垂れ流すと、まぁ狙ってやってるんじゃないですかね。 主役は負けないほうが話の背骨が折れないし、勝つ心地よさを消費者に提供もできますし。勝って勝って勝ち続ける、気持ちが良いもんです。
ただ、その勝利の道を歩く時に何が踏みつけにされるか、スターズという作品(とその奥にいるかもしれない製作者)は無遠慮だな、と感じる描写がある。多い。 勝ちを描く時に踏まえて欲しい繊細さを、豪快に置き去りにして結果だけもぎ取ってくるように思える瞬間が多々ある。
それが、虹野ゆめという主人公、彼女が背負う作品を信頼しきれない乱雑さに繋がってしまっている(と僕が思う)のはなんとももったいないことです。 僕個人の価値としては、もっと泥を跳ねさせたほうが『普通』だった。勝って負ける過程を巧く繋いでくれれば、と思います。
小春と不本意に別れる。『あの力』に振り回される。 ゆめが『負ける』タイミングは実際結構あって、ただそれが客観的説得力を(僕に対して)発揮できる描き方で走りきれたかというと、そうとは受け取れなかった。 一期で踏み込みきれなかった負債が、ここに来て襲い掛かってきてる印象です。
それをマイナスだと感じないか、許容できるマイナスだと思っているから現在出力されているスターズがあるんでしょうし、それはそれで一つの物語でしょう。 ただ、そういう書き方で『汗と挫折、夢と正義の物語です』という大看板張られても、僕は妥当性を感じません、という話で。
今散らばっている要素をどう繋いで、どう『アイカツスターズ』という総体を描くか。そこに一貫性とテーマが宿るかは、最後まで見ないと判らない。評価もできない。 同時に、途中の歩みに感じるものも確かにあって、身勝手な予感も生まれてくる。それを書き残す程度の自由は視聴者にもあるでしょう
あこやローラの『負け』、エルザの『敗北のための勝利』、ゆめの『負けきれなかった果てにある勝ち』をどう使うかは、僕には分かりません。 それは不安でもあるし希望でもあるのでしょう。変化はなかなか起きないもんですが、起きる時は起きる。二年目ラストクール、どうなるんでしょうね。
追記 意図せぬエコーと、複視的立体感
スターズ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
剥き出しのローラにゆめが接触しきれなかった描写、『持ってる』側が『持ってない』側にコンタクトするときの難しさは、無印第96・97話でのあかりといちごの距離感(それを橋渡しするあおいの手紙)を思い返すと、ちと不思議な気分にもなる。
あの2話はアイカツが丁寧に除去してきた惨めさのリアリズムに破綻寸前まで接近したエピソードだと思っている。その時、『持っている』自分の特権性をふまえた上でいちごが何をしたのか。ゆめとローラの間合いと重ねると、個人的には面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
SL学園がアイドルの雛鳥を守るシェルターな無印と、外に出てフアンを手に入れている段階のスターズを直接重ねても、当然ズレは出来るし解決のアクターも、目指すべきポイントも異なるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
それでも主役として『持ってる』存在が、『持ってない』存在にどう振る舞うかという共通点はあろう。