刻刻を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
時の止まった異常な世界を巡る、ヤクザカルト連合軍とダメ家族の戦いは続く。明らかになる間島の過去。増える脱落者。ゲームのルールは刻々と変化しつつ、未だ家族は合流を果たせずにいた。
存在感のあるキャラがスピーディに脱落しつつ、どんどん物語の形が変化し続けるエピソード。
主役がスーパーな能力に目覚めた前回に引き続き、かなり状況が動く今回。ジジイのワープと樹里の一撃必殺・魂潰掌のコンボが強すぎる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
まーたんを中心にギリギリまとまってる佑河家の描写と、家族のために止界に飛び込んだ間島、一切上を見せない佐河の対比が、なかなかに面白い。
今回の主役は完全に間島翔子で、目的から隠してた知識、人間性まで全部引っ張り出して、第3勢力の核となるのに十分な存在感を見せてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
偶然に偶然が重なって巻き込まれ、家族を失って追い出される。導き手がいた樹里とは正反対な運命が、彼女の人生を固定した。
カヌリニ=生きることを諦めた人間というルールが追加公開されたことで、止界がまた新しい顔を見せた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
これまでは限界バトルを成立させるゲーム装置に過ぎなかったものが、家族愛の悲しみを凝集したモンスターに見えてくる。家族の連携プレーで殺しに来るところが、愛の怪物っぽくて良い。
間島は人間殺すことをなんとも思ってないダークヤクザの中で、主役サイドと同じ家族への情で動いている。それに引っ張られて加藤さんが仲間に…と思ってたら、あっという間にぶっ倒された。いいキャラだったのに…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
しかし濃口のキャラがあっさり退場すると、スパッと切断される快楽があるな。
今はもういない加藤さんの代わりに、ニュートラルヤクザ代表として間島についていくことになった、吉野声の迫さん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
何かとヤッパを抜く暴力人間なのは変わりがないが、異常な状況に飲み込まれすぎないアンカーとして、間島を選ぶ。その選択が、今後どう生き、どんな窮地を産むか。
止界に適応しすぎたカヌリニと、殺すのが当たり前になったヤクザたち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
意思を強く持って自分を保ち、自分なりのルールで動こうとする主役と第三勢力。
止まった世界の、異常でありふれた欲や弱さに飲み込まれないことが、この世界で勝ち残るための、最大のルールなのかもしれない。
自分を保つ、という意味では、殺意のレベルを自在にコントロールできてしまう佐河もおんなじなんだが、意志力が向かう矛先が邪悪すぎてな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
NO2っぽい人も実験で使い潰すし、最終的にダークヤクザは佐河一人に凝集しそうな感じがある。有象無象の暴力を追い払った後は、やつの奸智との勝負か。
殺人や時間停止という異常事態を前に、佐河は思考を停止しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
むしろ止界の外側にある日常生活こそが、佐河にとっての異物だったのだろう。爬虫類っぽくてこええ。
佑河家や間島にとって、家のある日常こそが帰還点なのとは正反対だ。なので、翼おいたんとまーたんは『我が家』でノンキにくつろぐ。
アレはサスペンスフルな状況を理解していない、ある意味間抜けな描写なのだが、同時に佑河家の足場たる当たり前の善性が溢れていて、守っても欲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
ノンキな家族の描写と、静止した人間が詰め込まれたバスルームの異常さが奇っ怪な対比になっていて、とても良かった。
翼おいたんはマジ等身大のダメ人間であるが、情も勇気もある。服を着替えさせ、飯を食わせ、誠の世話をする彼と、無言で殺人を決意し、異常な状況を加速させるカルトの男の間に、バックリ開いた倫理の溝。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
そこを包丁が乗り越えるシーンは、なんか生っぽい感触があって好きだな。
一方家族の残りは、ワープ殺法でヤクザをぶっ飛ばしたり、祖父と父のこじれた関係が唸りを上げたりした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
あんまりオヤジがダメなもんだから、完全に佐河に取り込まれちゃったかと思って、一瞬焦ったよ…一応、飲み込まれない程度の意思はちゃんと持ってた。さすが声が辻谷さんだけはある。
間島家を止界に巻き込んで人生ねじ曲げちゃったり、ジジイが家族にあんまり迎え会えなかったり、ダメ家族にはダメになるだけの理由がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
オヤジが『何もかんもジジイが悪い!』とキレてるのも、完全に故ない言いがかりってわけではない。異能バトルと並走して、そこら辺を整理していくのも大事そう
まぁのんびり家族会議やってる場合じゃないことは、翼おいたんが殺されかかって証明した。加速していく状況の中で、真っ直ぐ相手の顔を見て家族の話が出来る余裕と意志を、どう握っていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
そこら辺をさらに見たくなる第5話だった。勢力争いに家族ドラマ、異能バトル。色々盛って全部元気だなぁ…。
意思を強く持つのは、異世界のルールとしても倫理の在り方としても大事で。しかしそれが殺意になってしまうと、タガは簡単に外れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
樹里は幼少期から相手の話を聞かない激情家の側面があるし、その意志力が状況を打破もしてるのだけども、同時に危うい。それは完全じゃない佑河家全員が持ってる。
止まった世界での危うい綱渡りが、今後どこに行くのか。心だけではなく、ヤクザとカルトがヤッパぬいてウロウロしてる生っぽいヤバさを埋め込んで、極限状況で追い込んでいるところが、弛緩が少なくて良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月6日
間島サイドの狙いも明らかになって、さらに変化を見せる情勢。どう動くか、来週も楽しみです