からかい上手の高木さんを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
夏ッ! 学校という檻から解き放たれた獣たちが、青い原野を疾走する。水着に自宅訪問、外堀埋めるどころかもう天守閣落ちてるぞ西片ッ!
そういう感じのお話。
水着選びはやるのに、実際海行くのは三バカという『焦らし』のエロティシズム、YESだね。
先週きっちり楔を入れた成果がよく出て、西片の中学一年夏休みは完全に高木さん色である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
オメー『昼に用事ある』って言ってたのに、帰ったの夕方じゃねーか!
西片ボーイは、『また』の方に引っ張られてそういうことには気づかない。バカである。可愛い。とてもかわいい。
今回は夏感がよく出たエピソードで、蝉の声、風鈴を鳴らす風、じわりと汗ばむ熱気が画面から伝わってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
このジットリした感じがあると、西片の体温もカラカラの喉も、シンクロ率高く味わえる。擬似的な体感協調を作って、キャラの心拍数と視聴者のそれを重ねる感じだ。
西片は高木さんがエロかろうとエロくなかろうと、即座に血圧限界点まで上がるくらいに大好きなわけだが、今回は高木さんがエロスで攻めてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
夏、恋の季節である。二人はいつでも恋の季節だが、エロスの季節である。
しかし高木さんは当然直線勝負はしないし、布一枚越しの『からかい』で限界まで煽り切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
まるで青春の獣を自在に操るマタドールである。牛の角(隠語)にぶっ刺されて死んじゃうことを、心の底で望んでいるところも含めて、生と死の芸術っぽい。そういう意味でも、夏というアツい季節がいい。
高木さんにとって西片を煽るのは、いつか負けるための滑走路であり、最愛の人だけに見せる戯れである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
水着姿は西片専用なので、中井くんが来ると隠す。挑発は常に、信頼と背中合わせの行動なのだ。高木さんは誰にでも、『からかい上手』なわけではない。
西片は高木さんを完全独占している事実には気づかず、被害者顔でガンガン煽られる。お前一回、夏休みのタイムライン書き出したほうが良いよ…あらゆる場所に『高木』って書いてあるだろ? それ、お前の脳みその中身だから。あと高木さんの脳みその中身だから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
しかしそういう客観化が出来ないからこそ、西片は中学一年ピュアボーイなのであり、水着売り場はご褒美というか拷問なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
恋愛の鞘当で悶えさせるのも巧いが、中学生のちっぽけで必死な自意識の描写がとにかく巧い。生っぽくて、でも理想化されていて、最適に悶えられる。
永遠に続く(であろうし、それを抜けた後も『元高木さん』で既に示されているのが怪物的なのだが)思春期の中で、西片は愛する少女を独占しつつ、それに気づかず弄ばれ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
被害者ぶることで、自分が責任のある加害者の立場でもあるとは気づかなくていい、免罪のロジック。なかなかズルい。
ここら辺のずるさも、西片がバカで地雷踏みなピュアボーイであることで軽減されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
ガンマンよろしく自分から勝負を仕掛け、真正面からぶっ倒される。バカ中学生にも楽しめる『からかい』というルールで、二人は(形上)対等になれる。実際は、完全に負けっぱなしなわけだが。
まぁ勝ち負け自体が実は存在してなくて、ふたりと恋においては、もう勝ってるし負けてるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
賢い高木さんはそれを自分から言うのはイヤで、バカな西片は気づかない。気付かないから出るクリティカルもあるし、そういうマグレがまた、二人の『からかい』を加速させていく。
そこら辺の押し引きがよく見える、グイグイなエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
西片が席を外した時、高木さんが見せる表情を切り取ることで、西片に見えてるほど圧倒的に勝ってるわけじゃない、という客観をちゃんと配置してあるところが、非常に巧い。
完璧に勝ちすぎると中学生っぽくなくなるし、魅力も減るしね。
更衣室のカーテンで、あるいは私室への上がり込みで。高まる体温を笑顔で隠して、高木さんは今日も『からかい』のリングを頑張って造る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
無敗のチャンピオンとして、バカなボーイの挑戦を愛おしく弄んで、ボーイがいないところで息を吐く。賢いからかいガールを維持し続けるのも、なかなか大変だ。
西片一人称視点の体温をしっかり伝えつつ、そういういじましさを忘れず切り取る。やっぱムードの醸成、そこを離れた客観の作り方が、冷静かつ熱のあるアニメだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月19日
あ、三バカの三バカっぷりは『圧』の強い展開の中で、一服の清涼剤でした。砂糖にコーヒー入れてる感じだ。来週も楽しみ。