め
ルパン三世 PART5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
野心家のポケットが収めるのは、銀のルガーとフランス国家。制御されたテロルが荒れ狂い、複数の勢力が黒革の手帖を狙う中、男たちの過去が交錯する。
捨て去ったはずの泥棒衣装を纏う時、昨日の敵は今日の友。打算と愛情が交錯する、黒革の手帖編・第三夜。
つーわけで、フランス国内事情なんかを挟みつつ加熱する第二章・第三話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
アルベールに一発貰って血の気が抜けたルパンと一味の関わり、デカい獲物を狙うジョゼ一味、制服を脱ぎ捨て泥棒に戻るアルベール。
色んな連中の地金と欲望が見えてきて、とても面白い。複数勢力の絡み合いが楽しいね。
アルベールを前に『ルパン』らしさを見失っていたルパン三世だが、次元ちゃんゴエちゃんの献身的な介護により血の気も向けて、鉄火場ジョークもモリモリ出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
黒革の手帖編は、雑破先生のヒネた言語センスがいい感じに唸って、ワイズクラックの応酬が心地よい。『相棒』って感じがする。
同じ釜の飯を食って、冗談を言い合う。必要なら一線を越えて過去に踏み込み、思いを共有する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
パリ地下水道のルパン一味は、ちょっと苦みばしった絆の描写がしっかりしていて、見ていて楽しい連中である。無言で支え合う信頼感というか、腐れ縁というか。『ルパン』っぽさを強く感じる。
三日間看病してゴハンも作る次元ちゃんがマジおかーさんで、その無言の支えがルパンを『ルパン三世』に戻した感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
アルベールのことは、あくまで過去。ライバル相手に決着を付けれなかった傷は痛むが、今の『ルパン』と肩を並べているのは、次元と五右衛門なのだ。
そこら辺の心境を明言せず、軽口とヘビ丼で段々治ってきてる様子を描く運びは、軽妙なストイックさがあってとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
ここまでルパン一人で空回りしてた分、一味がチームで動くと安心感も強い。ゴエちゃんがマジレスで浮いちゃって、照れて言い直すところとかチャーミングでよかった。
そんなルパンの敵役となるジョゼ一味も、いい具合の存在感だ。ただのアクションシーン用エキストラかと思っていたら、手に入れた黒革の手帖を逆手に握り、ポピュリスト右派と手を組んでの自作自演。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
黒革の手帖の脅迫力を、テロル御免状に使ってフランスを取りに行く動きは、なかなか悪くて賢い。
治安総局の下請けで甘んじず、交渉のテーブルをひっくり返しに来るのは、なかなかの巨悪でいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
部下たちの戦闘スタイルも立ってるし、ルパン一味と並走する形で奴らなりの『ケジメと繋がり』を見せたのも、対比の妙味があった。敵役のツブが立っていると、話が締まるね、ヤッパ。
対テロ強健政策で指示を下げた候補が、自作自演のテロルで世相を操り支持を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
一年前まで非常事態宣言が出てた、今のパリを舞台にする理由のある運びも渋くてよかった。黒革の手帖それ自体ではなく、それが秘めてる政治的圧力を使ってくるのが、クッションかかってていい。
テロルを欲望の道具にする敵役は、怪盗ではなく警察を今のスタイルに選んだアルベールの魂も煽る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
ルガーを抜き黒服に着替え、『ルパン候補生』に戻ったアルベールだけども、彼を突き動かしているのは野心だけではない気がする。なんだかんだ、公僕としての矜持もあるんでないかな。
ルパンがアルベールに劣等感を覚えるように、アルベールもまた『生粋の大泥棒』にコンプレックスがある。錯綜する男たちの視線。強い感情が火花を散らしながら、時に銃弾を撃ち合い、時に同じ船に乗る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
対立と協調が激しく変化する筋立ては、なかなかに興奮させてくれて良い。
組織に縛られたままじゃ、黒革の手帖を逆手に握るジョゼ一味には対抗できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
捨て去ったはずの『怪盗』一個人に戻るアルベールからは、余裕の薄ら笑いが消えている。その余裕の無さが信念の強さを思わせ、とても良い。
ホットなルパンがクールになって、クールなアルベールがホットになる回なんだな
ルパンのワルサーP38に対し、アルベールのルガーP08。前回はザウエルP228を使っていた男が、わざわざ骨董品を持ち出して丁寧に扱う様子が、過去を蘇らせる説得力を出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
細身のマガジン、トグルジョイント。P08へのフェティシズムがある描写で、人間を写す鏡として銃を使いこなしてる印象。
『フランスを盗む』というアルベールの根っこが見えたことで、彼への理解度が深まりより好きになれる回でもあったかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
離れたはずの道が、後悔と夢で繋がっていて。ガサゴソとクローゼットを漁れば、肩を寄せ合った昔も顔を出す。だが、確かに道は別れていて、教頭は一時的なもの。
アルベールとルパンがどういう距離を取れるのか、どういう間合いで向かい合うのが必然なのか。二人の魂を丁寧に描写することで、視聴者にも理解できる作りが、とてもいいです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
やっぱキャラのこと判っていく描写が積み重なるのは、見ていて気持ちがいい。『案外アツいじゃんアルちゃ~ん』みたいな
共通の敵を見つけ、話の構造もはっきりしてきたところで、次回はハードコアなアクション回。ジョゼ一味もいい具合にキャラ立ってきたので、バチバチぶつかる合うのは楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月29日
薄暗いパリを舞台に、政治と活劇が踊る。二人の元ルパン候補が懐に収めるのは、一体何か。次回も楽しみですね。