ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
『そろそろイベント連峰も終りが見えて…』と思った頃合いに、バンストにつく”NEW”マーク。バンスト二章五連峰、お楽しみに。(パスパレだけ遅め)
・Beatin’ in the Rain
唸るスティック、吠える勇魂。夏祭りだよ大集合、トンチキメンバー+1! というお話。
スーパーソイヤ人たる宇田川巴の、アフロではあんま見えない底抜けバカっぷりがよく出た、陽気なエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
香澄とこころの波長がよくあって、後先考えずガンガン前に進み、興味があること最優先っぷりに、奥沢くんが巻き込まれる様子が楽しい。
『ハッピラッキーポピパパソイヤ』の呪力に引っ張られがちだが、存外氷川紗夜のエピソードかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
一章段階だったら絶対付き合わなかっただろう、トンチキ人間たちの異常なテンション。
しかし自分らしくない領域に飛び込むことで、心は弾み新しい発見もある。
クッキー作りやネットゲーム、あるいは妹とのガチンコ魂相撲などを経て、紗夜は25人中一番『時分を変えていく喜び』に積極的な気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
『私はこうでなければいけない』と思い込むことで、妹へのコンプレックスで窒息仕掛けな自我と自尊を守る。そういう尖った生き方を、ようやく解除できつつある。
その一端として、トンチキ人間のスーパーレイブに混ざり、”舞”を披露した今回のイベント、結構デカイ気がする。どんな踊りを踊ったのだろうか…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
踊る阿呆に見る阿呆、『仕方ないなーこころはー』と一線を引いて、傍観者を気取る奥沢くんとの対比もまた、面白い。
奥沢くんも『私は傍観者なんだ、主役じゃないんだ』と『らしさ』の鎧を着て、時分を不自由にすることで世界からの擦過傷を減らしてきたんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
しかし弦巻こころと出会い、ハロハピに参加し、ミッシェルに変身することで半ば強引に、楽しさと喜びを思い出してしまった。
冷めた視線で大人の岸から、子供の大騒ぎを見る。そのスタンスと、トンチキ大騒ぎに飛び込み、自分の中の子供を蘇らせて騒ぎ楽しむ。その喜びが世界中に波及していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
そんな観察者の視点から、奥沢くんは半分身を乗り出し、しかし乗り切れない。
それは良いことでもあって、奥沢くんが常識に足をかけてくれればこそ、トンチキ集団ハロハピはなんとか社会にアダプト出来ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
クールで常識的な強みを残したまま、どう”良い阿呆”になるか。胸の中に住む夢いっぱいの子供を、どう蘇らせてあげるか。今後の課題だろうか?
・呪われた井戸と学園の幽霊
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
ガルパ名物! 接点のない女たちに強引に接点を作るイベント~!
つうわけで、羽女シャッフル大掃除を名目に、意外なメンバーが顔つき合わせて、幽霊騒動に挑むお話。
”6番目のAfterglow”とテイストを変え、幽霊譚の面白さではなくキャラの彫りで魅せる作りに。
蘭ちゃんの子犬めいた弱さ、自分のクッキーの値段をちゃっかり把握してる今井くん、ビビってても”王子”を演じ続ける薫くんと、それぞれのリアクションが面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
そういう感情重点エモシオン組を尻目に、持ち前の実務処理能力でぱぱぱっと事件を解決する大和麻弥…やはり別格…。
宇宙人のように見える日菜が凄まじくクールで、状況を冷静に分析し科学的に解決する視座を持ってる(端的にいうと『頭がいい』)描写が面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
天文部活動も存外、凄まじくクレバーに文献と観察を積み重ねて、一人きっちりやってる気がするな、今回の様子だと。
薫自身が把握していないシェイクスピア語録を秒で読解し、その真意を的確に言語化するところとかも、唯のエイリアンではないことを教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
氷川日菜は『るんっ!』で全てを解決するように見えて、他人と世界が凄まじくクリアに、嘘なく見える…見えてしまう合理の人なのだ。
逆にその冷たさが、彼女を『るんっ!』に追い立てるのかもしれないけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
そういう一般的、常識的な区分が通用しない相手で、日菜は日菜という一種一類の存在だってのを見せるべく”What a Wonderful World!”があったのかもしれん。
わかり易くて安い対立項を、簡単に持ち込まないのはガルパの強み。
幽霊を仮想しない日菜が、姉との関係性だけには夢を見る。永遠に同じ星を見て、同じ場所から同じ温もりを感じられると甘えていたのは、やはり世界で唯一特別な存在だからだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
その微睡みも、静かに覚めつつある。目を開けた世界に観測されるのは、どんな”氷川紗夜”、どんな”氷川日菜”なのか。
・日曜日、少し離れた公園で
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
時が行き過ぎて、全ては変わっていく。思い出の景色は崩れ、あやふやな記憶が滲んでいく。それでも、あの時の思いは鼓動を止めない。
はぐちゃんが幸福な世界が、とてもいい世界だと思います。(遺言)
バナーで構えていた防御を安々突破し、幼年期の思い出、失われない純真と友情、新たな関係の中に尊さを馴染ませていく歩みと、マイク・タイソン級のエモ乱打(ラッシュ)で脳髄をぶっ壊しに来たヤバエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
子供ネタにはめっぽう弱く、大人になってしまった子供ネタには更に弱い僕には致死量。
このエピソードは、はぐみと香澄という25人の中でも『子供っぽい』とされがちな二人が、しかしもはや子供ではないことを前提に組まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
ガルパの対人関係の中で重視される溝は、時間軸方向にもしっかり存在していて、二人の記憶はあやふやであり、思い出の公園は今はない。断絶は確かにある。
しかし人と人の距離感がそうであるように、過去と現在の断絶にも橋はかかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
沙綾を聞き役(”母親役”と言ってしまうと、せっかく下ろしかけた山吹沙綾の重荷を強制することになるので、押し付けてはいけないだろう)に、一歩ずつ歩む中で、あやふやな記憶は再生されていく。
市ヶ谷有咲は三人が共有する時間と地縁から排除された”他者”であり、ちらほら愛情ゆえの嫉妬など見せつつ、大好きな香澄の過去を知りたがる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
彼女がいることで、思い出は特別なサークルの中で完結せずに、窓を開けて新参者を許容できる逞しさを、静かに手に入れてる気がする。
二人の思い出が埋葬された場所に、それでも子供たちがいるのが僕はとても好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
公園という形、固定されたイマージュに囚われなくても、いちばん大事なものは生き続けている。形を変え、アクターを変えて、新しい”かすみちゃん”と”はーちゃん”はそこにある。
ひょっこり出てきた弦巻こころは、数合わせに見えるが非常に大事な役割だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
今回追いかけてきた尊い思い出を守り、新しい物語を作り上げる助けを、弦巻こころとハロハピは今後続けていくことになる。喜びは増産され、個別の形で胸に宿っていく。
子供でなくなったもの、あるいは子供であり続けるものはその手助けが出来るし、背の高い子供として瑞々しい喜びに向き合い、新しい喜びに出会い直すことも出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
そんな新生と再生の手助けをし、またその主役であること。こころの”ハッピー”はそこを目指して、マーチを続けるのだ。
とーちゃんが七夕の祈りを丁寧に保管し、守っていてくれたのも地味ながら”ヤバ”である。はぐちゃん(が代表である、百億人の子供)に優しくしてくれて、本当にありがとう…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
ドラマを求める有咲と、もう忘れてしまっているがドラマは既に叶っている二人の対比で〆るオチも、非常に綺麗だ。
今回思い出した景色はとても特別なもので、しかし唯一のものではない。七夕の短冊のように優しく、思い出を心にしまい直して、はぐみと香澄はそれぞれのバンド、それぞれの物語を歩いていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
荒波もあるし、足を止めることもあるだろう。その時、掴み直した輝きがどれだけ、少女の助けになるか
それを思うと、良い挿話だなぁと思った。あくまで1エピソードでしか無いけども、メインの物語で彼女たちが何故へし折れず、立ち直れるかをしっかり裏打ちしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
有咲という”外野”がこの”イイハナシ”にマジ感動してる様子が、また良い。このドラマは、彼女の強さにも変わっていくのだろう。
過去と現在、そして未来。内部と外部、自己と他者。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
様々に分断されつつ、それを繋ぎ直し、再動させ共鳴させていく。前向きな希望と、キラキラした輝き、少女と人のあり方を真摯に見つめる視座。
非常にガルパらしいエピソードで、とても良かったです。はぐちゃんが幸せな世界が良い世界だと思います。
・ハロハピ大冒険! 〜笑顔の眠る宝島〜
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
夏だ! 無人島だ! 宝探しだ!!
ハロハピらしいバカデカスケールで贈る、一夏の大冒険。どっかに”劇場版ドラえもん”テイストを匂わせつつ、みんなでウロウロ大暴れだッ!
そんな感じのエピソード。二章実装を前に、ハロハピの現在地をスケッチする話か?
全体的にいつもどおりに、賑やか元気なハッピーイエーであるが、花音のど根性力が高めで大変よろしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
ふぇぇふぇぇ鳴いてるのは外面だけで、あのアマ根っこはど根性人間だからな…奥沢くんも冷静(クール)ぶってないで、自分が同種だって認めたほうが楽だよ!!
こころが真ん中の座る以上、ハロハピの物語はどっか子供っぽく、ファンタジックな色合いを宿す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
創造している世界のイマージュと、実際に感覚する世界の間にズレがない。背が伸びる度崩壊していくワンダーランドを、弦巻こころは維持し続けている。
その明るく楽しい側面が、素敵な無人島と恐竜の化石に投射されるエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
しかしガルパは、こころの育った体(変な意味じゃなく、こころちゃんのおっぱいが大きめなのは本当に大事だと思う。彼女は”大人”なのだ。そのはずなのだ)と幼い認識のアンバランスを、ただ肯定はしない。
金色の瞳が見据える、真っ直ぐすぎる世界。『こうあるべき』と『こうである』が無条件につながるためには、才能や財力や行動力や…とにかく沢山のパラメーターが必要になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
そして弦巻こころ以外の人は、皆それを持っていない。だからこそ、彼女を遠ざけ彼女に惹かれる。
最も遠く最も近い他者たる奥沢美咲と接触する中で、こころが自分の想像界の外側を覗き込み、楽しんでいる描写は積み重なってきている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
しかし楽しい思いつきが弦巻家のサポートで実現してしまう(ことが、幸か不幸かは難しい判断だ)世界の中で、こころを真っ二つに切断する瞬間は遠い。
断絶に満ちた社会の中で、”それ”は必ず来ることを、ガルパの物語は見落としていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
かつて奥沢美咲から自信を奪い、ヒーローから傍観者へと自己像を書き換えたようなイベント。それは劇的かもしれないし、つまらない現実のヤスリでゴリゴリ削られるような、継続的な事象かもしれない。
しかしあらゆるモノが”それ”を体験し、無力感にすべてを投げ捨てたり、あるいは新しく胸の中の炎を蘇らせたりしながら、断絶に橋をかけつつ生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月5日
黄金の獣が背負う、断絶と融和。その光が強く描かれればこそ、陰りへの想像は自然強くなっていく。ゼロ・デイは何時になるか。恐ろしくも楽しみだ