スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
遂に集った4つの星、伝説の戦士プリキュア。しかし”大人”を自認するララは頑なで、ひかる達の歩み寄りを跳ね除ける。
星を繋いで描く星座のように、4つの個性は結びあえるか。悪の単眼天才少女、アイワーン様の魔の手が迫る中、”四人”の戦いが始まる。
そんな感じの新局面、スタプリ第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
5話までシリーズ構成の村山さんが抱えきって、メインアクターが全員並んだ”後”のエピソードとなる。
四人が揃ってどういう話をやっていくのか。基本構造を見せる、ベーシックで骨の太い話となった。
社会構造が異なる星からやってきたルンは、幼い性格に似合わず”大人”である。ロケットの修理は”仕事”なので、誰の助けも借りずにやり抜かなければいけないと、彼女は思い込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
それは非常に頑なに彼女を縛る、悪い意味でのイマジネーションと言える。
ひかるはそんな彼女を労うべく、自分が差し出せる一番楽しい場所…星の書物と望遠鏡、プラネタリムがみっしり詰まった、素敵な天文台に彼女を連れ出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
一般社会になかなか認められにくい、ぶっ飛んだ個性を持つひかる。しかし彼女は優しい子供で、自分なりの輝く思いを、ためらわず友人に差し出す。
この拙い真心が本当に良くて、完璧に個人的な脆弱性をぶち抜かれる形となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
ひかるはすごく独特な世界を持っていて、そこには社会の常識とか他人とかがなかなか上がり込みにくい。だから飯を一人で食べても、あんま気にされない。ある意味、社会(児童なので学校、家庭)と切れている。
そんな彼女も当然、彼女なりの興味と喜びをしっかり持っていて、星の知識と愛情は濃い。外国の本だろうと読み込んで、しっかり学んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
追い込まれているララを思いやって、自分のポケットから最高のプレゼントを差し出した彼女は、ホント誠実に優しく、真っ直ぐ友達を大事にしようとしている。
HUGっとがハイコンテクストだった反動か、スタプリは結構シンプルで解りやすい美徳を足場に、話が進んでいる印象がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
子供にも分かりやすく、普遍的な”善”を見せる。しかしそれは、一般的に思い込まれている”正しさ”に、キャラクターをはめ込むこととイコールではない。
ひかるみたいに独自の世界を持っていて、それが社会と繋がりにくい子供(と、かつて子供だった全ての存在)は、たくさんいると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
多分僕もその一人で、だからこそ彼女が自分を曲げないまま、自分の領域にララを招いて、少しでも喜んでもらおうと働きかけている姿に、心を動かされるのだ。
その素朴な優しさは疑いようもなく”善”であり、それを育んでくれたのは遼じいである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
このジジイがまーた人間出来てて、”大人”に凝り固まったララの前でわざとチラシを落として、二人きりのプラネタリウム上映会開始なわけよ…人間の魂の、きれいな部分だけ集めた街かココは?
遼じいは宇宙人とかプリキュアとかには関われないアンノウンマンなんだけども、普通の頑なな子供に接するように、星の輝きと星座の魅力を語っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
それはララが背負う特別な事情と知らず呼応し、またチグハグなひかるとの距離感にも通じていく。
バラバラなものを繋いで、素敵なモノに変えていく。
はるか古代の星見人も、遠い宇宙の異星人も、みな星を見上げて夢を紡いだ。生まれた星は違っていても、弾むイマジネーションは同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
ララは遼じいの言葉をしっかり受け止めて、頑なな心を解していく。
それはもしかしたら、かつてひかるも体験し、星を好きになった切っ掛けかもしれない。
先輩二人がニコニコ、ひかるの善意を静かに手伝っていたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
同じ異星人であるプルンスが、ララに先んじて地球の天文学を讃えていたり。
衝突から和解へ至る道筋は、やはりベーシックながら違和感なく流れていくよう、スムーズに整備されている。ここら辺の地味な仕事っぷりが良かった。
いい塩梅に感情が温まったところで、今週のインベーダータイムである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
遼じいが夢と優しさを持った”いい人”だと見せていたからこそ、それを黒く塗りつぶすダークーペンの邪悪っぷりも際立つ。
天才少女として”大人”を煽り倒すアイワーン様は、”大人”に囚われているララのシャドウ…なのかな?
巨大エネミー”ノットリガー”との初戦闘ともなる今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
サイズ差のある相手との戦いに戸惑い、激戦の中でチームワークを作っていくアクションが、なかなかいい感じだった。
一人の力で勝てないなら、四人が星座になればいい。ベタながら、前半の日常シーンを活かしたララとの交流が、素直にいい。
『隙だらけルン!』と言い返さずにはいられない、ララの勘気の強さも見えたし、落ち着いたケモ執事なのに名前が可愛いバケニャーンさんが、アイワーン様の保護者的立ち位置なのも見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
いろいろ手際よく必要な情報を積んでいく回だが、”星座”が強い軸になって、素朴なエモさが積まれていく。
戦い済んで日が暮れて、地に星が降り人は願を掛ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
素直になれなかったララが戦いの中、遼じいとの交流の中誰かを頼ることを学び、星に願いをかける形で助力を請う。
”大人”であることに支配されていたララは、24分の物語を経てその重荷を、少し下ろせたわけだ。
ララにとって”大人”であることは、彼女のプライドを満たす強がりであると同時に、遠く離れた故郷の社会制度と繋がる微かな接点なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
”大人”であることを止めてしまったら、それを認めてくれた故郷が消えてしまうような感覚が、彼女を頑なにしている気もする。
しかし今回、遠い地球の人類も綿綿と星を見上げ、智慧を積み重ねてきたことをララは知った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
遥か彼方に霞んで見えない故郷を、この異国でも思う仲間がいる。自分は一人ではなく、プリキュアという星座の一つ星になれるかもしれない。
そう思わせたのは、自分の大好きを分け与えることで、ララに楽しい気分になって欲しかったひかるの幼い優しさが、やはり切っ掛けである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
ガキが差し出した自分だけの星を、ちゃんと輝かせてくれるアニメが僕は好きなので、ベタ足の『よかったね』な終わり方は満点でございます。
今回は南十字星としし座という、トレミー星座という規範に従った”星座”であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
しかしひかるは己の星を、自由なイマジネーションで書くことでプリキュアに変わった。
既存の智慧と、個性に満ちた想像力。それを混ぜ合わせた時、どんな輝きが生まれるのか。
そんな想像もいろいろ広がる、宇宙人の地球座発見劇でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
プリキュアではない遼じいといい関係が築けたことで、ララの地球への印象も良くなって、孤独が少しでも埋まったのが良かったと思います。
魔法の国をぶっ潰されて、異国で必死に生きてるって意味じゃ、ドキプリのまこぴーに近いのよねララ…
今週見てて『あーヤバ』って思ったのは、ひかるちゃんの優しさの出し方が自分の脆弱性を的確に付いていて、自分がこの主人公とこの話に相当前のめりになりそうで”ヤバ”ってところでしょうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
エキセントリックだけど、賢くて優しい子なんスよ…そういう子を主役に据えて、スタプリは前に進むんスよ…
ダークペンを浄化して、12星座のプリンセスを復活させていくクエストの流れもよく見えたし、宇宙の遠さを天文台から強調することで、ロケット復活→宇宙大冒険への期待値も上がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
非常に順当に、丁寧に大冒険への道筋を立てていて、凄く良かったです。来週も楽しみ。